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アロマ〜精油の抽出方法〜#9
植物からアロマを抽出方法はいくつかあります。
精油を抽出する方法はいくつかありますが、その使い分けは抽出部位によって使い分けられています。
精油は、植物の
花
葉
果皮
果実
心材
根
種子
樹脂
などの部位から、ごくわずかにしか取れない貴重なエッセンスになります。
例えば、ラベンダーの花穂から精油1 kgを取るために100〜200 kg、ローズの精油1 kgなら、花が3~5 tも必要となります。
そのため、精油を抽出するために、効率的な採り出す手段として、研究が重ねられてきました。
今日はその代表的な方法を勉強していきます。
水蒸気蒸留法
この方法は最もよく用いられる方法だそうです。
まず、原料の植物を窯に入れ、水を沸騰させ、その水から作られた蒸気を植物に当てます。
蒸気をあてることで植物に含まれる香り成分が揮発します。
その香り成分を含む水蒸気が冷やされ、再び液体に戻った際に、水と精油の2層に分離します。
別れた2層のうち、水にも香り成分が微量含まれるため、これを芳香蒸留水(フラワーウォーター、またはハーブウォーター)と呼ばれ、化粧水などに使われます。
しかし、この方法は熱を通すため、熱によって香りや成分が損なわれる場合、別の方法が取られます。
圧搾法
主にレモンやオレンジスイートなどの柑橘類の精油の抽出に使われます。
柑橘類の精油は主に果皮に含まれるため、昔は手作業が多かったそうです。
現代では、機械で圧搾し、遠心法で水分を分離させて、精油を得ています。
熱を加えずに行うことから、低温圧搾(コールドプレス)とも呼ばれます。
この方法は自然の香りをそのまま得られるメリットもありますが、不純物も混ざりやすいため、劣化しやすい、という特徴もあります。
揮発性有機溶剤抽出法
石油エーテル、ヘキサンなどの有機溶剤をを使用する方法のことを揮発性有機溶剤抽出法といいます。
これは常温で香り成分を溶かし出します。
そうすることで、香り成分だけでなく、花のワックス成分も溶剤の中に溶け込みます。
溶剤を揮発させた後残った半固形状のものを「コンクリート」と呼びます。
この方法は繊細な花の香りを抽出するときに使われる方法だそうです。
油脂吸着法
ローズやジャスミンなどの花の香りを得るために行われていた伝統的な抽出法です。
油脂になじみやすい精油の性質を利用した手法で、生成した無臭の牛脂(ヘット)や豚脂(ラード)を混ぜたものやオリーブ油などに香りを吸着させます。
油脂吸着法はとても手間がかかるため、今ではあまり行われていない手法です。
超臨界流体抽出法
1970年ごろから編み出された抽出法で、主に二酸化炭素などの液化ガスを溶剤として用いています。
二酸化炭素を溶剤として使うと低温で処理でき、植物そのものに近い香りが得られますが、高価な装置が必要なため、精油の抽出法としてあまり一般的ではないそうです。
代表的な抽出法は5つあったため、それについて勉強していきました。
まだまだ精油の本質はわかっていないので、これからも伝わりやすく、面白い形に皆様に届けられるように勉強をしていこうと思います。
そのため最近では文章の伝え方を学ぶために、いくつか書籍を読んでいます。
最近はこの本を参考にしながら、書くことが多いです!
まだまだ不足しているところは多いので、もっと頑張っていきます。
明日は選び方や試し方などについても学習します!