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自社の収益構造、すぐ頭に浮かびますか?(1-4)

 月間でも年間でもどちらでもOKですが、自社の売上高、原価、粗利、固定費、税引き前利益、これら収益構造が、いますぐ頭に浮かびますか?

 もちろん、毎月変動しますので、現状の平均的な金額で充分です。あなたが今すぐに自社の収益構造が浮かんだなら、経営の数値管理をされているのだと思います。もし浮かばなかったなら、少なからずどんぶり勘定をやっているか、忙しすぎて数値管理する時間もない状態でしょうか。

 収益構造がすぐ頭に浮かぶこと自体が重要なのではなく、”思い浮かべることができる状態”が、良い状態だということです。

 それはなぜか。すぐ頭に浮かぶ状態とは、経営の数値管理ができているということ。ダイエットとビジネスは数値管理と行動管理。もし、あなたが現状、経営の数値管理をしていないなら、数値管理を始めるだけでも、少なからず利益が上がるはずです。


こんにちは。松本充平です。

 この記事は、「自分の能力・パフォーマンスを最大限発揮し、自分の人生に1分でも多く自由な時間をつくる」というテーマで、会社または個人事業の経営者へ向けて、発信していきます。(参照:自己紹介

全12stepでお送りする予定です。今回は、

step1 自社の収益構造の現状把握

このstep1の内容を読んで実践して頂いた方には、以下の二つのゴールへ到達してもらうことを目的としています。


【ゴール】
・自社の現状の収益構造(損益構造)を明らかにする
・収益構造(損益構造)をシンプルに、ビジュアルで把握することができる

このゴールへ到達するために、step1をさらに刻んで4つのstepを踏んでいきます。

1-1 収益構造を現状把握することは、なぜ必要か
1-2 収益構造とは、6つの会計要素から成る
1-3 会計、税務にない要素「数量Q」の重要性
1-4 各要素の拾い出し・MQ会計表の作成

この記事は、

1-4 各要素の拾い出し・MQ会計表の作成

 このstep1の最後の4回目です。ここまで読んで頂いたあなたには、収益構造を現状把握することが、なぜ必要か。そして、収益構造とは、6つの要素から成るということ。さらに、決算書には載っていない「数量Q」の重要性についてお伝えし、以下の「MQ会計表」をご紹介してきました。

 まだ、MQ会計表のようにビジュアルで自社の収益構造を把握したことがないなら、ぜひ、このMQ会計表を使ってビジュアル化してください。

MQ会計表

このMQ会計表の作成の手順としては、
まず、右のマトリックスを売上から利益まで埋めてください。

次に真ん中の数量Qです。

数量Qがわかるときは、すでに右側に記入した売上、原価、粗利、をそれぞれ数量Qで割って、左側の単価のマトリックスにも数字を埋めてください。

 複数の事業を経営している場合や、取り扱う商品サービスに単価の幅がある場合は、その事業ごと、もしくは商品サービスごとに、このMQ会計表を作成してもOKです。

 以下も参考までに。金額は、月間、年間、どちらでもOK。

6つの要素の拾い出し


【具体的な数字を入れたMQ会計表】

MQ会計表(数字入り)

この例では、
月間売上総額300万円、原価120万円、粗利180万円です。この事業の固定費は月間150万円だとすると、差引利益は、30万円ということになります。

月間販売数量(Q)が6000個ですので、それぞれの項目をわり算すると、

左端の商品の売上単価が500円、原価が200円、粗利300円となります。


 ここまで、step1を4つの記事に分けてお送りしてきました。

ここまで読んでくださったあなたに押えていただきたいのは、

・自社の収益構造をこのMQ会計表を用いて、ビジュアルでシンプルに把握すること。

・そして、思い浮かべれば、すぐにマトリックスと金額が頭に浮かぶようにすること。

・さらに、もっとも重要なことは、数量Qを必ず意識するということです。

この「数量Q」の重要性については、step1-3 「会計、税務にない要素「数量Q」の重要性」をご参照ください。

 次のstep2では、このMQ会計表の真の考え方と、戦略策定にあたっての活用方法をお伝えします。

 それでは、このstep1は以上となります。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。

それではまた、次回の記事で。

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