教育のコツー楽しそうな姿を見せる
これまで、長く大学教員として過ごしてきた。最初の就職(筑波大学講師(3年間期限付き特別配置))が2000年4月であったから、20年を超えたことになる。
この間、大学における自分の授業、ゼミ、そして、学校における校内研修、教員研修(行政研修)を行ってきた。そこで、コンテンツや指導法を工夫してきて成果は上がってきたものの、十分とは言えないと感じてきたこともあった。
最近、学生のモチベーションが上がり、指導の成果が出たことがある。そのコツについて気が付いた。それは、「私が楽しんでいて、楽しそうに仕事や研究をしている姿を学生に見せる」ことであった。
だれでも、教師、年長者、指導者が、楽しそうにしている姿を見れば、自分も学びたい、もっと究めたいと思うのではないだろうか。このようなことは、初等中等教育レベルや幼児教育レベルの実践でコツとして、主に担任教師の間で伝承されてきたと思う。しかし、そのようなコツを概念として知ったとしても、教育者の実感のところまでおとしこむことができているかが問われるだろう。
「楽しそうな姿を見せる」ことを、これからの仕事のポリシーにしたいと思う。
(©Dr Hiroshi Sato 2023)
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