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Vol.63 アフリカで現地の人とHappy happy happy🐈な関係を築くために。#2

日本で、世界のどこかで、この記事を読んでいるみなさん!
今年も新年からアフリカ愛を飛ばしていきます、榎原茉央です。
どうぞよろしくお願いします~ヾ(o´∀`o)ノ

新年といえば、おせちを食べたり、初詣したり、鏡餅を食べたり、親戚と会ったり、お雑煮を食べたり……日本の文化について考えることが多いような気がします。
現在、ナイロビで執筆していますが「米粉あるし餅っぽいもの作ろうかな」と考えておりまして、今回は「異文化圏にお邪魔する私はどうするとスムーズにいくのか?」についてお送りします!

よく話題に上がる「チップ」については最後の章に書いてあるので、そこが気になる方は前半のお堅めの心構え論を飛ばし、そこにジャンプしてください!
(根っから優しい人たちにたくさん会うには、自分もいい奴になろうとするといいような気がしています、ということを以下書きます!)


文化理解がコミュニケーションの鍵


さて、前回のnoteで「あなたがいい人な限り助けてくれる人も現れるはず」と書きました。
私の体感ですが、確かにアフリカの結構多くの人たちは外国人に優しく挨拶してくれたり、道を教えてくれたりします。ただそれも、コミュニケーションなしには実現しません。

感謝を伝えながら、オープンかつ謙虚な心で発見を吸収する態度が「相手の警戒を解く」傾向にあるなと思う場面が多いです。

それは、例えばその国の公用語の英語やフランス語ではなく、現地の人が使う現地語、つまりケニアやタンザニアだったらスワヒリ語、ルワンダだったらキニヤルワンダ語、ウガンダだったらガンダ語での “Hello” と “Thanks” だけでも、覚えているといないのとでは大きな差があります。


実際にやって良かったこと

また、オープンな姿勢で良かったものたちにこういうものがあります。

1. 現地の誰かとご飯に行って現地のご飯を食べることになったら、相手の食べ方を真似してみる。

ex. トウモロコシ粉の餅・ウガリを手でちぎって食べる。


2.生のカットフルーツや衛生上心配なものを出されて自分のお腹に自信がない時「もうお腹いっぱいなんだ」「私は腹痛になりやすいんだ」と工夫して断る。

果物そのものというより、包丁が傷んでいる可能性があるため、免疫が現地の人たちよりもはるかに少ないと思われる我々が食べるのは、相当な博打となります。


3.周りが踊り出したら必ず自分も一緒に誰よりも踊る。

リサーチしたことが裏切られたり、上をいかれることもあります。ジンバブエ訛りの英語の難易度が思ったより高かった時や、ケニアの公用語であるスワヒリ語で「元気?」と挨拶してもスワヒリ語で“Salama” と応える人がケニアに一人もいなかった時……

それでも、リサーチと同じくらい大切だと私が思うのは、せっかく世界の広さ・文化の多様さ・その面白さを知れる海外に来ているのですから、真っ直ぐな気持ちで「ここが違う」「ここは一緒」と受け止めることかなと思います!


体感ですが、相手の文化を下に見てしまったり、「どうせアフリカの人は」と大きな主語で一般化してしまう気持ちがあると、どこか相手と対等に打ち解けられない気がします。

同じ人間なのに日本人を馬鹿にしてくる相手と、日本文化に興味を持って丁寧に尋ねてくる相手、どちらに良くしたいと思いますか、どちらからお金を巻き上げたいと思いますかという話でした……


バランスは難しいですが、ご馳走してもらうご飯は大丈夫そうだったら極力ありがとうといただくが吉です。「大丈夫そうか?」の判断の精度を上げていきたいですね…→次回、健康管理回もお読みください!


ずっとフレンドリー、ではなくて


街中でお金を要求してきたり、舐めたような甘い声でエセ中国語を使いながら話しかけてくる人もいます。そういう人が全員じゃありませんが、親切な人が全員じゃないのと同じです。

お金の要求は基本的にスルーすべきです。そこ一帯の全員に争いを起こさずにお金を配るなんてもちろん難しいですし、かといって1人にあげて「こいつはくれる奴だ」と思わせてしまうと、「呼び止められることの歩きにくさ」は想像以上のものがあり、QOLを下げたり旅行の足かせになってしまったりする可能性があります。

舐めた声で話しかけてくる人もスルー推奨です。可能な限り短く切り上げることです。本当に悪意なしに中国の人だと思って「你好」と言ってくる人や、悪気ゼロのただ「白人だ~」と思ったことをそのまま言ってくる人(モンゴロイドとコーカソイドの違いが分からず、ローカル言語で「白人」と呼ばれることは多々あります)もいます。

(申し訳ないですが)バカにしている人の言い方で挨拶しながら触ろうとしてくる人もいます。
相手に悪意があるのかないのかを判断するさじ加減は、場数を踏んで分かっていくことだと思うのですが、最初のうちは警戒しすぎるぐらい、慣れてきたら慣れを恐れるぐらいの慎重な姿勢が身を守れると思います。

気になる $チップ$事情


最後に、旅行をしていて気になることの多いお金、チップについて少しご紹介します。
まず前提として、①「日本人はケチるからサービスする必要はない」と思わせて将来この地に来る日本人を困らせないこと、②自分が感動して多く渡したい気持ちだったら相場を気にせず渡せばよいだろうこと、これらがあります。

その上で、いくつか例を挙げます。

1.サファリ:

運転手さん(兼ガイドのことが多い)に対して1日当たり$10~$20、めっちゃ良かったらそれ以上などが目安。

☆運転手さんが朝ごはんを食べられているか(場合によってはお菓子とか差し入れる)確認したり、半分のチップを前払いするなどすると、ツアーは円滑に進む傾向があります☆

2.サファリロッジ:

ロッジやホテルに泊まる時は、その高級さによってチップの感じが違うかもしれないので、ルームメイクに$1とか、荷物運び・案内に対して$1とか、$5~$10くらいを要様子見。

3.高級レストランに行ったら:

筆者があまり行ったことないのにすみませんが、食事代の10%が相場と言われています。


4.ハイヤーしてる貸し切りの車:

1日当たり$10程度を運転手さんに。数日間の旅だったらお別れ前にまとめてでも良いですが、1.サファリで述べたように少しは小出しにしておくと良いこともあることが多いです☆

なお、お金以外にもちょっとパンや飲み物の差し入れなどするのがここでもかなり効く気がしています。


5.普段使うUberタクシーなど:

アプリなので基本必要はありませんが、アプリ上でちょい多めに送るとそれは喜ばれるので気持ち次第です。
中期滞在している今、私は逆にこなれている感を出すため&自身がそんなにお金持ちではない学生のため、よっぽどの大雨や素晴らしいサービスだった場合以外は払っていません。

サファリは完全に旅行客向けの世界線です。


いくつか補足をしますと、現地通貨の方が少し為替的には少なくても許される印象があります。
例えば、$1の代わりに100ケニアシリング(=120円程度。円安!)をホテルの人にお渡しするなど。

また、国とお店によっては「細かいお釣りがない」現象がわりとあります。米ドルを使っているものの硬貨がないから、お釣り代わりに飴ちゃんをくれたり、70USh(ウガンダシリング) のお釣りに対して10USh硬貨がなくて80UShくれたり。

どちらに関しても、行先の通貨事情・チップ事情に関してググるその1分が、いざこざを減らすのではないかと思います!


いかがでしたでしょうか、まとめますと結論その1としては「ググって3記事を読むその3分が、旅行の1週間のQOLを上げる」ということです。
挨拶・治安・気候・お金、この辺をシンプルに旅行先の地名とともに検索すれば良いのです。

結論その2は、お邪魔している身なので謙虚に行くと上手く行きやすい
その地に永住するわけじゃないからといって、どう思われても良いとは私はあまり考えていません。
それぞれの瞬間瞬間のリスクを減らす、そして旅行期間をより楽しい実のある時間にするために、チップを払ったり現地のライフスタイルに入り込んでみるという「手段」があるということです。

お正月早々から、真面目な話にお付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回、「体調不良」からsurviveする話でお会いしましょう✨


ライター プロフィール

Mahiro Ebara(榎原茉央)

東京大学工学部システム創成学科環境・エネルギーシステムコース4年
入会したアフリカサークルをきっかけに、発電×アフリカに興味を持つ。現在休学中で、東部アフリカ地域を中心にあちこちを見て回っている。



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