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Vol.78 タンザニアで女性たちのために駆け抜けた話。#3

大学を休学してアフリカに飛び出したみすずです。
私は2023年9月〜2024年6月までアフリカ大陸で大冒険をしていました。

今週は「ワンウィークライター」として私が感じたアフリカの魅力をたっぷりお届けします!
掲載vol.3は、タンザニアでの経験について。

私が最も濃いアフリカLIFEを過ごした国です。
今回も盛り沢山ですが、最後まで読んでくださると嬉しいです!


私の生活環境

私はタンザニアに海外ボランティアとして6ヶ月滞在していました。
私が住んでいたのは、タンザニアの首都ダルエスサラームからバスで15時間ほど離れたTukuyuという町。


皆さんはここがどんな場所かわかりますか?

実は、ここは私の町の市場なんです!笑
この一本道に様々な露店があって、野菜・お肉・日用品などを買うことができます。

はじめてこの場所を紹介されたときは、まさか市場だと思わず、正直、この町で生活できるか不安になりました。

私の通勤路。

ボダボダと呼ばれるバイクを使えば簡単にアクセスできるのですが、
そんなお金も無かったので、毎日汚れたサンダルを履いて歩いていました。


私はガスを使って料理をしていましたが、ガスは高価なものなので、一般的な家庭では薪を使って火おこしをして料理をしています。

何もかもが初めての経験で驚きの毎日でしたが、「生きてる」を実感できる生活でした。心から彼らの生活を尊敬しています。

慣れない環境での生活は時に辛い時もありましたが、地域の方がとても優しくて、サポートしてくださったので、なんとか楽しく生活できていました。

この写真は家の周りに住むキッズ達との1枚。
毎日泥だらけになりながら、走り回っていました。
子供達のエネルギッシュさにも沢山助けられました。

あまり良い写真がなくて、私の暮らしをうまく綴れていたか不安ですが、正直、私の生活環境は「何もない!辛すぎる!」の一言でした・・・汗(もちろん、素敵な一面もあります!!!!)


タンザニアで英語教師として奮闘する


さて、ぼんやりとタンザニアでの暮らしについて知ってもらったところで、私が行っていたボランティア活動について、紹介したいと思います。

私はタンザニアで、環境により十分な教育が受けられなかった女性達の
英語教師として活動していました!

これはクラスの写真です。
教科書も黒板もない教室。あるのはペンと紙だけでした。

どうやっていこうか・・・
初めは私のことを受け入れてくれるかも不安で、彼女達の様子を伺いながら教室に入っていた記憶があります。

でも、私の心配なんて無用で、彼女たちは優しく受け入れてくれて、全力で私と向き合ってくれました。

中学英語からコツコツと毎日勉強を頑張りました。
定期テストをやスピーキング練習を行ったり、時にゲームも交えながら彼女達が少しでも英語に親しみを持ってもらえるように授業を作っていました。


正直、彼女たちが将来英語を使う場所があるかと問われれば、「必ずある」と断言できません。おそらく、その可能性はほとんどありません。

でも、それでも英語学習を通して、彼女達に知ってもらいたい世界があったんです。

「彼女達の将来が少しでも広がれば」という想いで日々活動していました。


私にできることって?ー新たな挑戦ー

活動が始まって1ヶ月ほど経ってから、自身の活動を振り返る時間がありました。

生徒たちと毎日英語を学習して楽しい活動生活を送っていたことは確かなのですが、自分の活動に満足していない現状がありました。

「もっと私が残せるものがある。彼女達の生活をより明るいものにするためにできる活動がある」

そして、私の一大チャレンジ!!!

クラウドファンディングへの挑戦

彼女達をサポートするためのクラウドファンディングを立ち上げることを決意しました。


この表紙をみて「ミシン?テイラー?」と疑問に持たれた方もいるかもしれません。

実は、彼女たちは英語を学ぶ生徒であると同時に裁縫技術も学ぶ生徒なのです。
元々、地元の女性が通う裁縫学校に私が英語教師として派遣されたという経緯があります。(不思議ですよね。私も現場に来るまで知らされていませんでした笑)

この地域の女性には仕事がありません。
基本的に農業をしながら生計を立てている家庭が多く、多くの職業があるわけではないんです。

そんな環境の中で、この町の女性が希望をもっているのが「テイラー(裁縫師)」です。


キテンゲと呼ばれるカラフルなアフリカ布を日常的に使うタンザニアでは、その布を使って服を仕立てる人が多く、テイラーは地域の人に需要がある仕事なのです。


しかし、テイラーになるためには「自身のミシン」が必要です。
彼女たちは経済的理由でミシンを購入することができない状況でした。

そこで、彼女たちに無償でミシンを贈り、夢を応援したい!

そんな思いから企画を立ち上げました。


ありがたいことに、たくさんの方々から応援していただき、プロジェクトは大成功を収めました!!!

支援してくださった方には感謝しかありません。
改めて、自分や彼女たちが多くの人に愛してもらっているのだと強く実感しました。

微力ではありますが、自分でも納得できるものがタンザニアに残せたと感じています。

人生は一度きり


今、タンザニアでの活動を想い出しながら執筆していますが、
活動中の自分は驚くほどキラキラしていました。

大変なことが沢山あった生活でしたが、それを信じられないくらい強いパワーで乗り切っていました。
なんだか、昔の自分が眩しくなっています。笑

「人生は一度きり。自分の人生は自分で輝かせる。」

私が常に大事にしていることです。

「まずは、自分のために人生を生きる。自分が輝いてこそ周りの人にパワーや勇気を与えられるようになる。」

そのためには、「自分を幸せにしてあげること」それが1番大事だと思っています。
アフリカでの活動も自分を幸せにする手段のひとつでした。

だからこそ、振り返っても「アフリカでの日々は後悔しない時間だった」と心から実感できています。

皆さんも自分の人生を全力で彩って、未来を一緒に描いていきましょう!

私の記事が少しでも皆さんのパワーになっていれば嬉しいです。

ライター プロフィール


Misuzu Yokouchi(横内美涼)

休学してアフリカで大冒険した大学生。自分の知らない世界を見に行くのが大好き!
胸を躍らせながら飛び立ったアフリカでの経験を記事にしています!

2023 9月〜11月:南アフリカ・ケープタウンで語学留学
2023年 12月:東アフリカ陸路横断
2024 1月〜6月:タンザニアで貧困地域の女性教育支援活動


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