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Vol.59 私がウガンダの小学校でのボランティア経験から得たこと。#2
こんにちは〜杏です。
第1弾に引き続き、「ウガンダの村でホームステイをしていた私が伝える、アフリカ生活のリアル」第2弾では、メインで活動していた小学校ボランティアでの日々を振り返ります。
ウガンダの小学校での日々は、元気溢れるアフリカの子どもたちが大好きになったきっかけでもあります。
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村の小学校での1日
元々「教育」に興味があった私は、途上国(特にアフリカ)の教育の状況を自分の目で確かめたいと思うようになり、このボランティアをすることを決めました。
まずウガンダの小学校教育は、2月から新学期が始まる3学期制です。各学期の間に1ヶ月〜2ヶ月の休み期間があります。
また、学年は幼児クラスがBaby class, Middle class, Top classの3学年あります。また、Primary(小学校)レベルは、P1〜P7の7学年あります。
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朝は7時に登校し7時半から10時半まで3時間分授業があります。10時半から11時まではブランチタイムで、この時間にみんな朝ごはんを食べます。
私は朝ごはんしっかり食べる派なので、この時間まで毎日食べることができなかったのはしんどかったです。(笑)慣れたら大丈夫になりました!
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朝ごはんで食べるポレッジは、メイズ(とうもろこし)の粉をお湯で溶かした飲み物です。砂糖で甘くして飲むと、とても美味しいです!
ブランチタイムが終わるとさらに2時間授業を受けます。
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教科書は学校に一冊ずつしかないため、子どもたちは、先生が黒板に書いたものを一生懸命ノートに写します。ワークブックなども高いため、授業では使われません。
一回一回先生が黒板に問題と解説を全て書かなければ演習ができないというのは本当に大変だと思いました。
しかし言い換えれば、ノートとペンさえあれば勉強をすることができます。
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ただ、村の公立小学校に通っている子どもたちのほとんどはノートやペンを持っていなかったため、何度も書ける黒板ボードを使って先生が文字を教えていました。しかし、また1つ問題が…。
それは、先生に対して子どもたちの人数が多すぎること。先生の数が足りず、全く教えられるような状況ではありませんでした。
13時〜14時はランチの時間です。
お弁当を持ってきている子もいれば、給食を食べる子もいます。
給食はほぼ毎日ポショ&ビーンズです。ポショはメイズの粉をお湯で溶かして作ります。
ビーンズは豆でナスやトマトなどの野菜と一緒に煮込みます。塩だけで味付けしているため素朴な味ですが、ウガンダで一番食べられている料理です。
朝ごはんのポレッジと、ランチのポショ&ビーンズを食べることができるのは、給食代(現金ではなく、メイズを持ってくる)を払っている生徒のみです。
3割くらいの生徒が給食を受け取っていて、他はお弁当を持ってきて食べている状況でした。お弁当すら持ってくることができず、1日中ご飯を食べずに過ごしている生徒もたくさんいました。
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お昼の後、さらに2時間授業をして、4時から5時は全校集会やスポーツの時間になります。
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女子はネットボール、男子はサッカーと決まっていて、有志でチームを作り他校との対戦などもしていました。
見てもらうと分かる通り、裸足でサッカーをしている子も多く子どもたちのパワフルさにいつも元気をもらっていました!
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日本語教師の資格を取ろうと思ったきっかけ
ウガンダの人たちは本当にウェルカム精神いっぱい…!初日から温かく迎え入れてくれて、何もわからない私に、一緒に生活しながらたくさんのことを教えてくれました。
元気一杯の子どもたちと一緒に過ごす中で、本当にたくさんの元気と勇気をもらいました。
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そんなウガンダの小学校の課題を解決したいと思っても、お金がない大学生である私一人にできることはとても限られていました。
自分に何ができるか分からずモヤモヤしていた時に、子どもたちから日本語を教えてほしいと言われました。
この時は教え方など全く分からなかったけど、とりあえず挨拶やひらがなを教えると子どもたちは本当に喜んでくれて(泣)
日本語教師の資格を目指すようになったのはこの時からです。
村の子どもたちと作った思い出
ホストファミリーの子どもが誕生日の時には、ケーキを作って振る舞ったりもしました。どこの国でもケーキは特別で、とっても喜んでくれました!
ただ、オーブンはなかったので、炭を使って焼くのはとても難しかったです。
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このチョコレートケーキは小さいサイズだったので上手くできましたが、小学校の寮の子どもたちと一緒に作った時は、約50〜100人分の大きさを焼いたので、中まで火を通すことが難しく、何度も焼き直したことも…(笑)
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小学校の寮に住む子どもたちは、昼・夜ほぼ毎食ポショ&ビーンズしか食べられません。
寮の子どもたちにポジョ&ビーンズ以外のものを食べてほしいと思い、チャパティ(小麦粉から作るナンみたいなストリートフード)作りをすることにしました。
私も作り方を知らなかったので、寮の子どもたちに教えてもらいながらチャパティを作りました。
※チャパティ:小麦粉で作る、ナンみたいなもの。ストリートフード
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私がケニアで買ったビーズアクセサリーを身につけていたら、子どもたちから欲しいと言われました。
みんなに買うことは難しいと思ったので、ビーズと紐を買ってきて、子どもたちとアクセサリー作りをしたりしました。とっても喜んでくれました!
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日本ではダイソーなどで安くビーズを手に入れることができますが、ウガンダでビーズを入手するのには苦労しました。クラフト屋さんにいって直接注文してもらい受け取るという形で買いました。値段は日本よりちょっと高めでした。
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創意溢れるアクセサリー
他にも、日本文化を知ってもらいたいと思い、浴衣体験や折り紙を教えたりしました。ただ日本人一人で大人数に日本文化を伝えるというのはかなり大変なことだと後になって気が付きました。
例えば、折り紙は小さい子どもたちから大人気でしたが、英語も通じない中なので、私が前でお手本で見せても自分でできる子はごくわずか…!
何日間もかけながらクラス全員に教えました。そのため、日本から持ってきた折り紙はすぐになくなってしまいました。
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ボランティアの終盤では、4ヶ月間温かく迎え入れてくれた小学校の先生や子どもたちに恩返しをしたくて、帰国前にデイトリップを企画しました。
滅多に遠くへ行けない村の人たちは本当に喜んでくれて、とてもいい思い出になりました。湖に初めて行くという子どもや、初めて泳いだという子もたくさんいました。
ちなみに、私たちが行ったLake Nabugabo(ニャブガボ湖)は、ウガンダで有名なヴィクトリア湖よりは全然小さいものの、波も小さく遊泳にも適していました!日本の海ほど透き通ってはいませんでしたが、綺麗な水でした!
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無力感は消えなかったけれど…
ウガンダの滞在期間中に、教育推進のような特に大きな影響力を持つことはできませんでした。むしろ、何も変えられない無力感を滞在中ずっと感じていました。
無力感は残ったままだったのですが、その中で村の人々の温かさに触れ、一緒にたくさんの思い出を作ったことで、Kyawagonya(チャワゴニヤ)が第二の故郷になりました。
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帰国最後の日は、私のためにパーティーを開いてくれて、この村のみんなに温かく受け入れてもらったことに本当に感謝しています。
そんな風に温かく受け入れていてくれていたからこそ、ウガンダへの思い入れは強く、何かしらの形で還元できないかと帰国後も考え続けてきました。
次回のnoteでは、考え続けた結果至った、私のこたえについて…!
ライター プロフィール
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横浜市立大学 国際教養学部3年
国際関係や教育について学んでいます。現在、ウガンダの農村地域の収入向上を目指し、養蜂×国際協力でクラウドファンディングに挑戦してます!