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[D.I.Y 工事記録#1 解体編] 足裏をハンマーでどつき回す!!
どうもです!!
probe coffee & curry のHiroです。
今回からお店の工事録を数回に分けてお伝えしていきたいと思います。
記録写真が少ないので多少飛躍する部分はご勘弁願いたいっす。
第一弾は解体編!
作業中暑いからといって軽装は禁物ですよ〜
レッツラゴー!!
解体前の状態
とりあえず解体開始前の状態を説明したい。
もともとは喫茶店やスナックなどのテナントが入っていた築50年近いコンクリートブロック造(RC造)の建物である。
ざっと解体前の写真は⬇︎
![](https://assets.st-note.com/img/1662689502091-LAAwF4KpPs.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662689436333-cxIiDVXPTY.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662689464222-EAkZbkws8h.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662693184919-jQBzX1xjAO.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662689492531-VYxXrC18Bv.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662693354845-E14Zh5eIKS.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662696487465-u0ZafhzVyS.jpg?width=1200)
昔あった喫茶店感満載の内装だ。
そしてトイレは和式。
本当に古い建物だと改めて思う。
いよいよ解体の開始だ。
目指すはマッパ!!
解体の始まりだ。
目指すは全てを取り払った無垢な状態。
建物が建てられてから今日までの時を感じながら、生まれたての赤子のような状態を目指し、
いざ!!解体!!
電気配線の撤去
電気・照明・配線等の撤去から始まった。
約50年前の電気工事。
感想は、、、
『テキトーすぎません?』
ネズミにかじられたりしている部分もあり、時間の流れを感じる部分もあるが、何より配線接続部の処理などが非常に雑だった。
建物がコンクリートということもあり火事のリスクは低いが、これが木造だと思うとゾッとする。
電気工事は自分で資格を取って行うか、信頼できる人に依頼しよう!!
(電気工事についての記事はまた後日)
壁・床、そして魔の天井
まずは壁の撤去から始まった。
やり方は簡単。
バールでどついて〜
ぶっこわ〜す!!
![](https://assets.st-note.com/img/1662711245099-fyxXDYBCGW.png?width=1200)
シンプルで一番早い解体方法だった。
壁を取り払った後に残る下地材もバールで。
ぶっさして、グイッ!バキッ!!
こちらもシンプルな力技で。
壁の解体は意外にも早く終わった。
物置き部屋の間柱の解体中に思いっきり振りきったバールが空振りするというミス以外特に問題なく終了。
あらかた終わったところで、床の解体だ。
床は古い家などに良くある粘着マット的なやつだ。
最初はスクレーパーでガシガシやっていたが、粘着の糊とマットの紙が床に残りなんとも言えない状態だった。
もうこれ以上スクレーパーでは取れない。。。
困ったものだ。
色々と考えた結果。
グラインダーで全部削っちゃうという、またある意味での力技だ!!
作業は二人で並行して行っていたので、グラインダー隊長として妻に床の作業は任せた。
粉塵を巻き上げながら、マスクをして床を削っている妻は勇ましかった。
努力の成果もあり、あまり見たことがない綺麗な模様の床に仕上がった。
![](https://assets.st-note.com/img/1662699441866-cX48bPNNDS.jpg?width=1200)
さぁ、天井の解体である。
初めての天井解体。
どうやるかもわからないし、とりあえず解体できればオッケーっしょッ!なノリで。
バールで天井をブッ刺し、勢いに任せてケイカル板を引き剥がした。
バキッ!!
ガッシャーン!!
ファサ〜〜
『よっしゃ〜。俺のやり方は間違ってなかった。』
ここまでは非常に順調だった。
床に散乱した天井の廃材を見てご満悦。
しかし、積もり積もった埃が降ってきたと思っていたがそれは違っていた。
『FU@K!! 全部ネズミのSHITやないか!!』
配線の撤去の段階で薄々気づいていたが、ネズミが長らく借り暮らしをしていた際の置き土産だった。
こればっかしはしゃーない。
約50年間の歴史で積み上げてきた黒い雨を浴びながらの天井解体であった。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1662698795409-WyfwVDUqbF.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662698851989-5aENtOZMjK.jpg?width=1200)
廃材の処理にはご用心
無事解体も終わった。
ここまで写真で振り返ると、一瞬のようだったが実際は違った。
ひっぺがした壁や、無理矢理に削り取った床、ウンコまみれになりながら撤去した天井などの廃材の処分だった。
積み重ねるにも無数に飛び出た釘を取らなければいけない。
床に散乱した廃材。
足の踏み場もない。
しかも、牙を剥いた釘がどこにいるかもわからない。
そろりそろりと歩きながら少しづつ釘を抜いては廃材を積み重ね処分していった。
釘抜きは1日にしてならず。
数日も釘を抜きまくっていると慣れてきて、軽装・足元はビーサンという出で立ちで店に行き、釘を抜くという流れが普通のことのようになっていた。
次の工程などをイメージしながら釘を抜いていると、天井に刺さったままの太い釘が目についた。
もう釘抜きに飽きていた僕は、すぐにでも取りたい!!という思いに駆られ、脚立の上に登りコンクリートに刺さったぶっとい釘を引っこ抜いた。
よし!!
ちゃくちゃくと一歩ずつ進んでるぜ〜!!
、なんて思いながら脚立からヒョイっと降りた時である。
ズボッ!!
足の裏から脳天まで突き抜ける痛み。
激痛と共に足を上げると、ビーサンをぶち抜き足の裏に刺さったサビた釘が露わになった。
あれほど注意深くイライラ棒のように歩いていたのはどこへやら。
その後、ヅキヅキとした痛みと共に襲ってきたのは注意力のない自分への情けなさであった。
その後破傷風にもかからず廃材の処分も終わり無事解体は終わりました。
チャンチャン。
後日談
それから数ヶ月後、お世話になっている大工さんの応援で解体のバイトへ行った。
ある程度経験のある解体や!と、余裕ぶっこいていたらまた釘を踏み抜いてしまった。(マジでアホ)
また激痛ですったもんだしてたところに、左官屋さんのおじいちゃんが播州弁で僕にこう言った。
『オマェー、そういう時はのぉ、玄翁で刺さったとこ、どつき回せよ!』
(玄翁とは金槌・またはハンマーの事)
どうやら、そうする事で血がピュッと噴き出し破傷風を防いでくれるらしい。
破傷風は下手すると死に至る病だ。
これを読んでくださっているそこのあなたに伝えたい。
釘を踏み抜いた先は、
『行くも地獄、引くも地獄』
である。
次回は、『ハツリ、土間打ち編』
乞うご期待!!