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【第73話】 クタクタの休日

最近また生活リズムが乱れ気味です。そのせいなのか今朝は頭が痛く身体の調子が悪かったです。
しかし、週末はお弁当の作り置きをする日だったので、重い身体を起こし何とかスーパーへ買い物に行きました。

出ていく前、りおはゲームにハマっていて一緒に行く様子はなかったため、私ひとりで買い物に行きました。

材料を買い、家に帰ってきた後りおの部屋の近くまでつくと「カチャ」とドアがしまう音が聞こえました。不思議に思いながらりおの部屋に入ろうとすると、鍵が閉まっていて開きませんでした。

ーー私が帰ってきたのを察知して意図的にりおが鍵を閉めた…?ーー

直感的にそう思いました。
何度かドアのノックしたりLINEで連絡してみても全く反応がなかったです。
嫌われるようなことも怒らせるようなことも身に覚えがなかった私は脱水にもなりかけていてパニック寸前でした。

りおの部屋にお弁当で使う予定の調味料も入っていた為、このままでは明日からのお弁当が作れなくなります。
焦っていた私はもう一度スーパーに行き、借りる予定だった調味料を一通り買い揃えました。スーパーに行く途中でりおにお米を炊きたい趣旨を伝えると、既読はつかなかったものの帰るとりおがお皿を洗ってお米を研いでくれていました。

私の頭の中はいっぱいの?で埋め尽くされて、まともにりおの顔を見ることが出来ずそのまま自分の部屋に行くと我慢していた涙が滝のように溢れてきました。

(なんで鍵閉めたの??)
(なんか言いたいことあるんじゃないの??)
(なんで連絡返してくれなかったの??)

言いたい言葉が次々と涙とともに出てきて、私は声を押し殺しながらしばらく泣いていました。
しばらくするとりおが私の部屋に入ってきました。

りおはお米を6合炊いてくれたようでそれを報告してきたようでした。その様子は怒ってるわけでも不機嫌でもなさそうで私は涙を流しながら目を丸くしました。

私の泣いている姿にびっくりしたりおがすぐに私を抱きしめながら「どうしたの?」と聞いてきてとても戸惑いました。

りおはLINEを見ていなかったようで、どこか出かけていたと言っていました。【部屋にいなかった】とは言っていなかったので真相は分かりません。。
あの鍵が閉まる音はなんだったのか。何か後ろめたい気持ちがあったのか。謎です。

自然とネガティブな方向に考えが傾き、部屋に入れて貰えない現状からりおと別れる未来がよぎってずっと泣いていた私はなかなか泣き止むことが出来ずにいました。

でも、ほんとにりおが知らないような素振りで接していたので、私はりおを信じることにしました。
「なんでもない」と言ってりおに送っていたLINEの連絡を全て消し、その後は一緒にお弁当と夕食を作りました。
ご飯を食べ終わった直後、りおは他の人とご飯の約束をしていたことに気がついて大慌てで出ていきました。

私はお皿を洗いお風呂に入ってから一人の時間を堪能しながらりおの帰りを待っています。本当は眠たくて仕方ないけど、今日は特にりおの隣で寝たいと思ったので…。

明日からまた1週間、頑張ります。

りん

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