【PR NOW#011】世にも奇妙なTwitterの世界をプランニングに活かす種
こんにちは。
プラチナムで、SNS(特にTwitter)を絡めたプロモーション設計や、
PRコンテンツの企画設計をメインにお仕事をしています、
コミュニケーションデザイン局の坂井と申します。
18歳の頃Twitterと出会い、27歳になった今でも、
息を吸って吐くように、Twitterをチェックする毎日を送る、
所謂Twitterオタクでございます。
当時18歳だった坂井少年は、校内ヒエラルキーを駆け上がるために、
受験勉強の合間でTwitterを研究する日々を送っておりました。
弛まぬ努力の結果、呟けば平均500RTいくという段階まで成長しました。
※過去のアカウントは既に消してしまったのですが、ネットとは恐ろしいもので、過去のツイートがツイナビに残っておりました。
この活動の代償として高校卒業から大学生になるまで、空白の1年間を生み出してしまいましたが、今のお仕事に通ずる部分も多分にあるのですから、当時の僕を褒めてやりたい気持ちで胸がいっぱいです。
世界でTwitterを利用しているユーザー数3億3,000万人。
このユーザーが日々織りなす世界を一言で表すことは不可能でしょう。
昨今他のSNSの台頭も目立ちますが、「アイディア、言葉、ビジュアル」
この組み合わせかたひとつで、その顔を変えるプラットフォームは稀有な存在ではないでしょうか。
そんな世にも奇妙なTwitterの世界の一部とプランニングにおける活用方法を、独断と偏見で、コミュニケーション事例とともにご紹介できればと思います。
1.Twitterとは「生活者の隠れた感情」の宝庫
日々企画を考える上で、生活者のインサイトもくまなく探しますが、実はTwitterのタイムラインにその種が隠されていることがあります。
「匿名で呟く」そのTwitterの特性から、マーケティング調査では顕在化してこなかった生活者のあらゆる感情が日々呟かれています。この感情にうまく寄り添うことができると、瞬く間にそのアクションが広がっていく様を何度も目にしてきました。
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事例1:ハウス食品 #レシピ語超解説辞典
料理にまつわる「あるある」をついた好事例をひとつ。
ハウス食品が、レシピのわかりにくい表現を解説するサイト「レシピ語超解説辞典」を立ち上げました。
2020年自炊を始めた方も多いのではないでしょうか。私もその一人。
しかし、料理ビギナーにとって、適宜とか、少々とか、料理玄人の方々が感覚でつかんでいる言葉が理解しきれないのです。
でも、ちょっと恥ずかしいし、誰かに相談するほどでもないお悩み故に、
結果解決されない。
この企画は、そんな料理ビギナーから圧倒的な共感を得て、瞬く間に拡散、
Twitterのタイムラインでは「よくぞ言ってくれた!」「これを待ってました」の声が多く投稿されました。
【ポイント】
・料理ビギナーにとっては馴染はあるものの、理解しにくい言葉にポイントを置き解説することで多くの共感を生んだ。
・生活者のリアルな悩みにうまく寄り添ったアクションが、Twitterで共感を得て拡散に繋がった。
事例2:バーガーキング「下北沢店作ってくれや」
バーガーキングに嫉妬すら覚えるアクションです。
バーガーキングが、下北沢店の工事現場の壁面に、あるユーザーの「バーガーキング下北沢店作ってくれや」の投稿と、「作ってんで!オープン初日にお待ちしています。」のアンサー投稿をまま掲出しました。
Twitter投稿が店舗開設の理由ではないとしながらも、Twitterからユーザーの感情を読み取りそのままアクションに繋げるアイディアと速さ。
壁面広告としてTwitterの投稿を活かす大胆な事例として紹介されることが多いですが、ユーザーボイスを企画の発端にした、その着眼こそこの企画の全てではないでしょうか。
【ポイント】
・Twitterの投稿文をそのまま掲出することで、生活者の目に留まる施策となりTwitterで拡散され、話題を作った。
・ユーザーボイスを企画の発端にすることで生活者視点のアクションとなり、多くの共感に繋がった。
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Twitterには普段は顕在化していない“あるある”感情や、ニュースや事件に対する生活者の感想が多く呟かれています。ご紹介した事例のように、その感情に寄り添うアクションは、瞬く間に広がっていきます。
もちろん、昨今はこの感情を読み間違えると炎上するリスクも多分にあることを念頭に置きつつ、プランニングする際のひとつのリサーチ場所としてTwitterを扱ってみることはお勧めの活用方法です。
2.Twitterとは虚構と現実の狭間の世界
「もし〇〇がいたなら」、「こんな〇〇があったらいいな」、誰もが一度は思ったことがあるその気持ち。みなさん耳寄りな情報です。それ、Twitterの世界で叶えられます。
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事例1:1945ひろしまタイムライン
「もし原爆を体験した当時の人がSNSを使っていたなら」を体現した企画。
賛否両論あったことは確かですが、これまで文献でしか知りえなかった情報が、突如自分たちの世界に入り込んでくる違和感たるや。
今は存在しない当時の少年少女の日常を垣間見るうちに、知らず知らずのうちに感情移入していく。時代を超えて、多くの人が8月6日を注目したのではないでしょうか。
【ポイント】
・これまで文献でしか知りえなかった情報を、Twitterという身近なツールで発信を行ったことで、生活者の8月6日の理解に繋がった。
事例2:ジャイアン、父になる。
大人気アニメのジャイアンが父親になり、Twitterを始めていましたね。
この企画はサントリー#素晴らしい過去になろう の一環で立ち上がった企画。
子どもたちがずっと水と生きていけるように、今なにができるのか?を世の中に啓発するサントリーは、あえて、アニメの登場人物を現実に登場させ、この活動の代弁者として活用しました。
【ポイント】
・アニメの登場人物を現実に登場させ、活動の代弁者として活用することで生活者にサントリーの活動を知ってもらうきっかけを作った。
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伝えたいメッセージをどのように伝えるのか。
Twitterを活用することで、現実には存在しないものから語らせたり、現実にはない世界に没入させたりと様々な伝達表現が可能になります。
Twitterの特性を活かすことで、生活者の身近な世界に、伝えたいメッセージをより色濃く落とすことができるのではないでしょうか。
まとめ:世にも奇妙なTwitterの世界
長々と本当にすみません。本日2つのTwitterの側面を語りましたが、これ以上書き続けると、誰も読まなくなる危険性を感じておりますので、本日は一旦ここまで。
今回私が書かせていただいたことは、あくまでTwitterのもつほんの一部の世界です。
毎日のように、新たな使われ方、新たなミーム、新たな表現方法が誕生し、
昨日まで顕在化していなかった世論が形成され、今ではマスメディアもその情報ソースとして活用するプラットフォーム、それがTwitterです。
SNSの世界は一概に「こうである」と名言化はできませんが、どの一面を切り取り活用するのかによって、コミュニケーションの考え方、手法は無限に広がっていくと信じて止みません。
ぜひこの世にも奇妙なTwitterの世界からコミュニケーションの種を発見していただけますと、Twitter沼にハマる私は嬉しい限りでございます。
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