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それができなければダメな自分だ、と思っている自分の取り扱い方について


「それ、自分は出来ない」

何かを前にする度に「それ、自分は出来ない」と落ち込むという方のお話を聞きました。周囲にいる人たちが何かをするのを見る度にそう思うのだそうです。

仕事場で同じグループにいる人が、何かの書類を提出して上司に感心されているのを見た時に落ち込んでいく自分がいるのに気がついたり。自分が気がつかないことに対して次から次へと気がついて手を打っていく人を見て落ち込んだり。自分はこの会社に必要じゃ無いだろうな、そう思われているだろうなと考えついてしまうと。

実際自分よりも動けると思える人たちというのは、資格を色々持っていたり、色々な経験があったりして、自分よりも何かを持っていると思える人たちなのだそうです。そして自分自身はというと、様々なことの経験は豊富ではないし、資格も持っていないということでした。

ならばその分野の資格経験を得るべく「学ぶこと」「経験すること」の方にこれから向っていけばいいんですよ、欲しいものを手に入れていきましょう、というお話では無い、というところが今回の重要なところです。

どうもご本人の話を聴いていると、そもそも興味が無い分野のことを他者に見て「それ、自分は出来ない」と思っていたということなのです。


「出来なければならない」と思っていたけれど…

外に見えている風景の中にある「私も褒めてもらいたい」わけでも無く、さらに「私も出来る人になりたい」というわけでも無い、ということがご本人の中にはあって、それなのにまったく無自覚でした。ひとつずつお話していく中でまずはその部分を実感することになったのです。なので、やる気は出ない、それは当然のことだよ、ということです。

「自分には出来ない」ということを責める必要も卑下する必要も無いということがわかりました。そして「自分には出来ない」の奥にあった「出来なければならない」といったことに振り回されていることに気が付いてしまいました。

「それって事実じゃなくて、妄想だよね」

そのひと言で、がらがらってジャングルジムのように堅い四角いものがもろくなっていったそうです。

「この言葉を思い出しながら度々、笑いながら涙している最近があるんです。」

涙を流しながら笑って画面の向こうで報告してくれました。

お話を伺っていると、会社でも同僚や先輩にいつも声をかけられて休日に一緒にお出かけしたり、食事に行ったりしているということで、一人職場で浮いているということでもありませんでした。もちろん誰かにいじめられているということもありませんでした。周りに居る人たちはいつだって親切だったり優しかったりして、不思議に思ってきたのだそうです。

「そうあれたらいいのに、そうはなれないなぁ。」

というのがその人の本音に近い言葉でした。

「いろんな人を見てはそう思うんですよね。いつも。」

「人に対しての興味が薄いみたいなんです。」


人にあんまり興味が無い!という真実

お話を進めていくうちに、この一般的な社会の中で生活してきて、その当たり前さの中にいながら実際を生きていくこと自体に不自由さを感じていたという自分のことに少し気が付いてしまいました。

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そこに発見することができたのは「価値観の違い」ということです。社会の常識が正しくて、人に親切なことや仲良くすることは素晴らしいことで、それにきっちりとハマるのは良いことで…ということに囚われ続けて来ていた自分がいたようです。それは人として正しいって信じ込んでいたのです。そうならなくてはいけない、それが人間として当然なんだから、という思いがあったのです。

しかし、同時に「そうはなれない」自分を知っていました。

「青い空をただぼうっと見つめていたり風に吹かれたり、通り道にある公園の大きな木に毎日挨拶したり、そういうのがたぶん私は好きなんだと思います。」

「好きっていうことも、よくまだわかってはいないけれど…」


「これまで以上に堂々と風に吹かれていることができるようになるかもしれませんね。人じゃなく木や花に空に話しかけることが増えるかもしれませんね。」

これは、とある日のセッションでのこと。とある方の場合のお話。


当たりハズレではない、占星術、パスワークという手法について

例えば、占星術という観点から見ていく方法やタロットパスワークという瞑想しながら自分自身と出会っていくという方法など、自分が本当はどうあることがより自分らしいのかということに自分で気が付いていくことができるワークは存在しています。

なんだかよくわからないリーディングをしてもらうということでは無く、また当たり外れや、吉凶を知るためでもなく、自分で自分のことをどこまでもどんどん知っていくということのために占星術やパスワークなどのワークというのは存在しているんだよ、ということを少しずつお伝えしたいなと思います。例えばそれは、人間というシステムを学ぶということによって、自分の未来を自分で拓いていくということなのです。

誰かに決められてしまうようなものじゃないのだからこそ、自分で自分の可能性に辿り着きましょう。静かに気がつかれる日を待っている、良い悪いの無いその可能性に。


写真と文 sanae mizuno

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