格闘技の試合で負けた女性の話
どうも、トシです。
今回は 格闘技の試合に挑んで、 負けてしまった女性の話。
僕が所属している団体の 女性の門下生が試合でKO負けしてしまったので、
ここ最近はその女性の門下生に (こういう弱点を少しずつ直していきましょう) みたいなアドバイスをスパーリングの時に助言しているのですが、
(試合に挑む前の話はコチラ↓)
技とか距離感とかポジショニングの話をしていると、
なんかヘコんでたんで、
「 まあ、 今回の試合で 経験を積んだんで、試合に出る選手の気持ちとか、少年部の子供たちの気持ちとか、分かったから良かったじゃないですか。次勝てばいいんですよ」
と言うと
「いや、トシさんが 試合をする気持ちは分からないです。
何で怖くないんですか? 」と聞かれました 。
おそらく前回の試合中に眼窩底骨折をして、 その眼窩底骨折をしたまま相手を殴り倒した試合のこと↓
を言ってるんでしょうけど、
理由としては、
僕は子供の頃 世話になった 別団体の空手の先生がいまして、「 この先生が非常に人間性が 素晴らしい先生だったから」とか
「格闘技の試合ではなく、 何かしらの暴力から 家族や自分の友人そして自分自身は守らなければいけない状況などでは、 基本的にギブアップはできない。 試合はあくまで その予行練習に過ぎない」
と思ってるからとか理由はいろいろあるのですが
なんかいろいろ説明すると、長くなるので
「 ウチの団体の名前がついた旗揚げ一発目の大会で、そこの門下生が、 どんな理由があれ 負けるわけにはいかないんじゃないんですか?」
と言いました。
「まあ、 これは気持ちの上での話で 負ける時は負けちゃうんでしょうけど。
ただ 目ん玉潰れたぐらいで、勝負やめるのって聞かれたら、 手足が動くんだからやめないでしょうね。」
一応プロ興行の試合にも 出ていた僕なので思うことがあるのですが 、
悲しい話ですが
見ている人は途中過程の努力なんか誰も評価するわけがありません。
結果が全てです、
すごくすごく努力して、 練習して考えうる限りの準備をして、 それでも相手の方が圧倒的に強かったとして、負けてしまったとしても、見てるだけの人からは
負けは負けです。
見ている人が「 すごい頑張った 、お前の努力は全部知ってるよー」
なんていうことを言ってもらえることなんか 、まずありません。
ましてやネットで試合結果だけ見た人は (あーあいつ 負けてるな~。あの団体たいしたことないなぁ)
としか思ってくれません。
だから 僕は、 僕自身が無所属の選手として出る時よりも、 団体の名前を背負って 試合をする時は、 より責任感を持って頑張ってる…と自分では思っています。
選手本人は負けた経験を生かして、さらなる技術向上ができます
しかし…見てるだけの人には伝わらない。
だから「まあウチの団体の名前がついた大会で 、僕が負けるわけにはいかないってのもあるんじゃないんですかね?」って伝えたんですが、
その女性の門下生が 泣いてる!!!
え!!なんで! なんで!!泣いてるの!!!
って、 逆にさっきまで喋ってた僕がビックリしてしまって、(ゆるく談笑しながら話してた途中で急に泣き出したので意味が理解しづらかった)
「あれ、なんかごめんなさい僕、 何か厳しいこと行っちゃいましたか? だとしたら申し訳ないです」
と急に泣かれたので、 慌てて 謝ったのですが、
何で泣いてたのかは 彼女は 理由を言わなかったので、 結局わからずじまいでした。
我が家の家訓に「人の痛みは1000年でも堪えられる 」というのがありまして
他人の痛みなんか一生わかるわけがない。 だからこそ他人の気持ちを分かろうとする 努力をしなさい という意味なのですが…
理解しようと会話を重ねてるけど、やっぱり俺にはわかんない。
他人の気持ちってやっぱり一生分からないものなんだなぁと思った最近の話でした。
指導って難しい。
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