心に深く残る、おばぁちゃんの言葉
Bonjour! プリちゃん(@priusshota)です。
人から影響を受けることは多いですよね。私も今日に至るまで沢山の人と出会い、色んな人から影響を受け続けてきました。
その中でも、家族からの影響はとても大きく。
今日は、私の母方のおばあちゃんについて少しお話しますね。
幼ない頃から続く毎年恒例のイベント。
私を含む兄妹やいとこたちは、少なくともお盆と年末年始、大好きなおばあちゃん家に集まって一緒に時間を過ごすこと。
いつも笑顔を絶やさずにいて、小さな頃はよく『ミュウツーの逆襲』等、ポケモンの映画を一緒に見に連れて行ってくれたり、美味しい生姜焼きやハンバーグなど手料理を振舞ってくれたり、関西特有のユーモアもあって、とにかく愛に満ち溢れている、おばあちゃん。
私が中学生ぐらいの頃から、妹とふたりで一緒に「おばあちゃんの歩んできた人生」について、テーブル越しに話を聞くことが増えていった。自分から進んで話をするタイプではなく、相手の話を聞くことが好きなこともあったため、自分から進んでおばあちゃんの話をよく聞いていた。
20歳よりもっと若い時に、今はもう亡くなっているおじいちゃんと巡り合って結婚したおばあちゃん。花嫁修行する猶予もなく全く何も知らない状態で結婚して大変だったこと、結婚後、亭主関白おじいちゃんのお酒問題でずっと苦労してきたこと、でも外ではみんなから慕われる優しくて誠実な人であったこと、そんなおじいちゃんがガンを患ったこと、私のお母さんや兄妹の子供の頃の話。。。。など。
短い言葉だと伝わり辛いのだけど、それはそれは波乱万丈な人生を歩んできたおばあちゃん。でも、持ち前のユーモアで、ところどころ面白可笑しく私たちに伝えてくれるおばあちゃんの表情は、数々の苦難を乗り越えてきたようには見えないほど活き活きと輝いていた。
そして、2時間強から3時間くらい話し終えた後は、いつもその講演料を私たちに求めること。(もちろん冗談ね。)
それが、優しくて面白いおばあちゃんの決まり文句。
とある日。毎年毎年こんなにも良くしてくれるおばあちゃんのことが少し不思議に思った私は、ショッピングモールの食堂で一緒にご飯を食べている時にふと聞いてみた。
「どうしておばあちゃんはいつも(自分たちに)よくしてくれるの?」と。
それを聞いたおばあちゃんはすぐに、
「おばあちゃんはね、目の前にいる人が喜ぶ姿を見ることがとっても大好きなの。だから、「どうしたら喜んでくれるのか?」を考えてみて、自分のできることを一つ一つしているだけなのよ。お金をいっぱい持っていなくても心が豊かにもなるし、それがおばあちゃんの一番の幸せだからよ。」
と、私の質問に優しく答えてくれた。
大学生の時。故郷の大阪を離れて東京へ上京して暮らし始めた私。今までと大きく環境が変わったことを気にかけてくれた優しいおばあちゃんは、食料が詰め込んだダンボール箱と直筆の手紙を一緒に添えて送ってくれた。あの時の感動は本当に大きくて、決して忘れないと思う。
私はこの頃から、よく人と比較しすぎて思い悩むことが増えた。行動していたとしても、思うような結果が出せずに悶々と過ごす日々。
夏休みに帰省してからというもの、いつものようにおばあちゃん家へ。
日頃の悩みを打ち明けたところ、おばあちゃんは次のように答えてくれた。
「人生はまるで長い長いマラソンの様。急ぎすぎるあまりに怪我をすることもある。だから、怪我をさせないようにしてくれているのよ。ペースは人それぞれ。あなたなりに最後まで走りきったらどうかしら。」
こうして少し思い返してみると、おばあちゃんの言葉はいつも心にすっと入ってくる深いものがあった。
2019年の今も変わらず元気なおばあちゃん。私が大阪へ帰る時は真っ先に大好きなおばあちゃんに顔を見せに行くようにしている。
あと何年会えるかわからないし、元気な姿で会いに行くだけでも、おばあちゃんはとても喜んでくれるから。私はおばあちゃんの笑顔を見れることが嬉しい。
おばあちゃんが住む家のご近所の方々からすると、息子・娘のみならず、その孫が大きくなっても頻繁に会いにくることが珍しいことだそう。
でも、おばあちゃんからの愛を受け続けてきた私にはその理由がわかる気がする。
どこかで聞いた話によると、「人はされたことでしか、人にすることはできない」らしい。実際に受けたことがないと、その仕方がわからないからだそう。
今度は私も、少しでもおばあちゃんのようになれたらなと思う。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
プリちゃん
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