【名娼明月ゆかりの地③観世音寺(福岡県太宰府市)】
「小説 名娼明月」の第53・54話で、お秋が、太宰府の観音寺で、夢の中で天女を見る場面があるが、この観世音寺が、そのお寺だ。
観世音寺は、天平8年(746年)ごろ完成したといわれている、天台宗の寺院である。
参道入口の石碑。
参道の横に、市営の駐車場があり、無料で駐車できる。
本堂へと続く参道
宝物殿。平安時代から鎌倉時代にかけての仏像16体が安置されている。
すべて国の重要文化財に指定されている。
鐘楼。かかっている鐘は、日本最古の梵鐘といわれている。
本堂(講堂)。
ご本尊は、聖観音。お堂の中には、許可がないと入れないようだ。
お堂の外からお参りする。
西隣りには「戒壇院」がある。往時は、観世音寺と同じ敷地内にあるお寺だったが、現在では、別のお寺ということになっていて、宗旨も臨済宗である。
観世音寺の復元図。
お秋が参詣したころには、このような廻廊のある、いまよりも、もっと大きな敷地を持つ寺院だったのだろう。
南大門は、その痕跡だけが残っている。
■観世音寺への行き方
西鉄太宰府線の太宰府駅から、徒歩15分程度で行ける。
車で行く場合も、駐車場がありアクセス良好。
太宰府天満宮とあわせて参拝することをおすすめします。
明日は、お秋の夫、伏岡金吾が、宿敵矢倉監物を捜して、立ち寄ったと思われる禅寺、佐賀市の「高伝寺」をレポートします。