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Piece CHECK(2024-68) 3次関数のグラフの法線

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【24年10月最新巻】理系数学必須の積分練習帳『∫calc.』販売開始!!

こちらは、『Principle Piece』シリーズ一覧のページです(全分野そろってます)

1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法、すなわち

原則(Principle Piece)

を出来る限り分かりやすく、そして詳しく言葉に落とし込んだ数学の問題集です。解答の詳しさはもちろんですが

「なぜそのような解答になるのか」が分かる

ことを、とにかく意識した参考書になります。

単元自体を未習の方も、本シリーズで最初から体系的に高校数学を学べます。そして、学習後の到達レベルは「難関大入試合格最低点レベル」です!

今回の問題

YouTube動画をUPしました。東京大学(文系)から、3次関数のグラフの法線に関する問題です。

思考時間は約5分、目標解答時間はそこから約5分です。

解説・原則など

こちらも参照してください。

法線が3点で交わる条件を求め、その条件下でいろいろ計算する問題です。問題文をみてごつそうで避けた人もいるかもですが、たぶん2022年東大文系数学では一番マシな問題です。この年は厳しい。。。

(1)はとりあず接点が与えられていますので、法線の式を出しましょう。傾きはー1/3α^2ー1となりますが、分母が文字式なので、これが0の場合は条件に合わないことを、これの前にさくっと述べておきましょう。

この法線と元の式を連立し、3つの解を持てばいいことになります。法線の式がごついので連立は嫌な感じがしますが、$${\bm{x=\alpha}}$$で交わることは明らかなので、$${\bm{x-\alpha }}$$を因数に持ちます。

放物線と法線との交点は片方の解を利用する

詳細は拙著シリーズ『Principle Piece 数学Ⅱ~積分法~』p.58参照

本問はここの因数分解ポイントだと思います。ここで詰まった場合は全滅に近いです。

結局2次方程式の方が$${\alpha }$$以外で異なる2解をもてばOKなので、判別式利用ですね。なお、$${\bm{D>0}}$$のときに両辺に$${\bm{3\alpha ^2-1}}$$を掛けるのはマズイです。不等式の場合は3α^2ー1の符号次第で向きが変わります。

今回は分子が確実に負なので、分母も負となることが条件です。ここも係数的には気づきにくいところですかね。

※なお、(1)を「図形的に明らかに極大点と極小点の間だけだ」とする解説をどこかで見かけました(は?と思ってもう見るのをやめたので覚えてません笑)。
これ、とんでもない間違いです。たとえば、$${x^3-x}$$が$${x^3-2x}$$になっただけでも成り立ちません。それが分かる問題を、次回紹介します。同じ年に他大で出題された問題です。

(2)以降は(1)が出来れば楽勝でしょう。解に関する対称式ですから、解と係数の関係の利用で基本対称式を出します。

2次、3次方程式の解の対称式の値 → 解と係数の関係で基本対称式を準備

詳細は拙著シリーズ『Principle Piece 数学Ⅱ~複素数と方程式~』p.12参照

(3)も式はごつそうですが。(2)のプロセスで分かるように、逆数をとることでαの多項式になりますので、uはただの3次関数です。微分して増減表を書けば取りうる値の範囲が分かりますね。

(1)がすべてでしょう。繰り返しになりますが、図形的に明らかではありません。そのような解説を満た際にはご注意を。

1.解けた人・・・今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて原則を知っていた人・・・拙著『Principle Piece』シリーズで該当するページを熟読し(詳細が書いてあります)、入試演習用の問題集で思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて原則も知らなかった人・・・原則集めからやる必要があります。拙著『Principle Piece』シリーズのような原則習得タイプの問題集で演習しましょう。

関連する拙著『Principle Piece』シリーズ

Principle Piece シリーズは、1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法(原則:Principle)によって、「なぜその解法が思い浮かぶのか」「なぜ解答の1行目がそれになるのか」を意識して書き上げた参考書です。

大手ネットショップBASEでも、デジタルコンテンツとして販売しています。

解答

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