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H子さんと一緒にAさんのお参りに行って、、デジャブを感じました
東京は毎日35℃だ。
今年の夏は暑すぎる。
水曜日はヴァイオリンレッスンに行って帰宅してから、お向かいのH子さんと一緒にAさんのお家にお参りに行ってきました。
Aさんは白い箱の中に入っていて、私達は御仏壇にお線香をあげ、娘さんとしばらくお喋りをしました。
ほんとにまだAさんが亡くなったことが信じられない。。
娘さんのマコちゃんは思ったよりしっかりしていらして名義変更の書類が沢山あって大変だと言っていました。
御両親の介護をしてお見送りをしたH子さんが「私、書類の事なんでも分かるから言ってね」と。
「Aさん、あっという間に亡くなって寂しいけど、ある意味幸せかも。
父のように長く病院で苦しむのは私は嫌。ピンピンコロリと逝きたいわ」H子さんは御仏壇の前で呟いた。
娘さんの話だと、Aさんは胃癌がもう全身に転移していたらしく、早期発見出来ていれば治ったのに、近所のお医者さんだけにずっとかかっていたため(セカンドオピニオンを薦めたけど、本人がそのお医者さんを信じきっていたそう)症状が酷くなるまで発見出来なかったとのこと。
近所のお医者さんは胃の検査はしていなかったそうです。
Aさんの家を出て、H子さんと歩いていたらデジャブなのか10年前の事が急に甦り、
「そういえば10年前も二人で御香典持って近所のN坂さんちに行ったわよね。
N坂さんのおばあちゃまも親切で面倒見が良くて、、突然亡くなられて、私達、ご自宅にお参りにいったわよね。」と私。
「うん。そうだったわね。ぶっきらぼうな引きこもりの息子さんが仏間に案内してくれたわ。お母さんと二人暮しだったね。」とH子さん。
「あの息子さん、私達と変わらない歳だったわよね。。」
「噂だと精神を病んで入院して心臓発作で亡くなられたらしいよ。だから、いま、あの家は空き家」
「え~、知らなかったわ、、」びっくりです。
ぶっきらぼうな息子さん、亡くなられていたんだ。
全てお母さんに頼りきっていたのかな。立ち直れなかったんだろうなぁ、、
しっかりした体格の男の人だったけど。お母さんが亡くなって家の片付けも出来てなく荒れ果てた家の中だった。廊下や階段まで物が溢れだしていた。
今どき、親と暮らしている独身の人は多い。私の友人も独身の娘と暮らしている人がたくさんいる。
みんな優しくて面倒見がいいお母さんだ。
そんな実家はやっぱり居心地が良いよね。。
私は自分の事でいつもいっぱいいっぱいだし、毎日ピアノやヴァイオリン弾きたいし、娘より夫中心のスケジュールだし、犬が一番可愛いし、かなりマイペース。
娘からしたら一緒に暮らしたくない母親かもしれない。
二人とも大学を卒業して23歳くらいでさっさと実家を出てしまった。
長女は就職一年しないうちに結婚して大阪へ。それでも出産のたびに新宿区の実家に里帰りしてくれていたけれど、今回、板橋区成増に住む二女夫婦が出産後に里帰りしないことにはびっくりしました。
昔(私が出産した頃も)は、出産育児は女の仕事として、母方のお婆ちゃんが大活躍でした。
バァバとママが一生懸命赤ちゃんの世話をするのが当たり前。男の人はまず仕事でした。
これからの世の中は変わっていきそう。
二女の旦那くんは4ヶ月も育児休暇が取れるんだからバァバより強い戦力になることでしょう。
何より、出産育児を放って置かれると夫に対して一生涯恨みになって残る(私の場合)。
若い夫婦二人で悩みながら、試行錯誤しながら子育てするのが一番いい。と私は思います。だって二人の子どもだものね。
昔は縦の絆が大切だったけれど、縦の絆は立場が平等じゃないから弱い方がすごく気を遣います。
それに縦の例えば母娘の関係が強くなりすぎると横のパートナーとの絆が弱くなる気もする。
これからの世の中、パートナーや友人など横の(上下関係のない)絆が一番大切になっていくような気がする。
だんだんみんなが平等で暮らしやすい世界になっていくのかな。
H子さんが言っていたように、私達は毎日元気で愉しく、仲間たちとワイワイ過ごして、いつの日かピンピンコロリと笑いながら逝けたらいいな。
すぐなのか、ずっと先なのか全然わからないけど、向こうでまたAさんに会える日を楽しみにしています。
向こうの世界には、マナちゃんもいる。マロもいる。亡くなった友人も、父も義父も、、おじいちゃんもおばあちゃんも、、
なんだかこの世に負けないくらい楽しい世界かもしれないわね~