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お腹が空いていなくても食べ物がほしくなってしまうとき

とある国の姫様から本日も私宛に御便りが届きました

そうなんですね

こちらの姫様はどうして、お腹が空いてもいないのに、口寂しくなってしまうのでしょうか

こちらの姫様のために私の知識と知恵使って紐解いていきましょう

◆満腹を感じるのは脳の働き◆

※図引用:ライフスポーツKTV

脳には満腹中枢摂食中枢と呼ばれる脳の部位があります

この脳の部位に指令を与える要因となるのが血糖値の変動です

食事で血糖値が上がれば、満腹中枢へ少しずつ信号が送られてある一定のラインを超えると満腹という指令となり、私たちは食事をするのをやめます

しかし、その逆で血糖値が下がると、摂食中枢が空腹のサインを出して食事が欲しくなるというサイクルを継続しております

ということは、こちらの姫様の場合ですと食事をしているにもかかわらず、満腹中枢ではなく摂食中枢のサインが出てしまっているような形に近い状態と言えます

では、どんなときに満腹が感じにくくなってしまうのでしょうか?

◆血糖値の上昇が間に合わないほどの早食い◆

おそらく、これが一番多い理由と思われます

公務が立て続けにありますと、もしかするとなかなかお食事を味わうこともなく、よく噛まずにかき込むような食事になってしまっているのかもしれませんね

そうするとまず、食べ物が消化するのに時間がかかってしまいます
本来であれば口である程度噛む行為がすでに消化の始まりなのです
食事を口に入れた瞬間に消化が始まっているのです
そこをすぐに飲み込んで通り過ぎてしまうだけで、消化しきれてないので食事から血糖値に関係する糖分や栄養素が血液に流れて来る時間が遅くなってしまいます

お腹の中には、食事が入っているけど
血糖値が上がらないので食べた気がしない

そんな状態になっていませんでしょうか

お嬢様には、食事だけはしっかりと味わっていただいて、癒しと活力にしていただきたいので、ゆっくりできるように私は公務の予定を調整しております

1日の食事で何が美味しかったかを思い出せない姫様は早食いかもしれません
公務でのお食事会で、召し上がった時の一言のためにもしっかりと味わっていただいてもらえれば幸いです

◆著しい低血糖(血糖値スパイク、グルコーススパイク)◆

※図引用:糖尿病ネットワーク

次に可能性があるのは、スイーツのような甘いものを食べた時です

スイーツは砂糖などをふんだんに使ったものが多く、血糖値を一気に上がりやすい特徴を持っています

これはスイーツに限らず、お食事でも白米・パン・麺類・砂糖といった「4つの白」の食材が特に血糖値を急激に上昇しやすいことがわかっています

急激に上昇した血糖値を私たちは、膵臓から出ますインスリンと呼ばれる私たちが持っている唯一の血糖降下ホルモンを用いて血糖値を下げます
このときに、私たちは歯止めがわからず血糖値を下げすぎてしまうのです
こうすることで、一時的に低血糖な状態となって、私たちの体にとって

「低血糖=飢餓=危険な状態」

という昔からの言い伝えが伝わっているような状態です

そのため、お腹空いていないけど口が寂しくなってしまうのです

これは甘い飲み物でも同じことが言えますので注意しましょう

このような状態は、痩せている姫様にも多いこともわかっておりますので、食生活の見直しを執事にさせてみましょう

◆エモーショナルイーティング◆

いわゆる、ストレスによるやけ食い・つまみ食いなどのことです

こちらは一般庶民に多い傾向があります

ストレスの発散の方向を食事にしてしまうことでおきます
姫様方は貴族の娯楽がありますので、そういうもので発散されているため大丈夫かと思います

しかし、もしかするとということもありますのでお伝えいたしますと
時間がひまでやることがないときに、お菓子に手を出してみたりします
他にも砂糖の中毒性が、快楽となってストレス発散に似た快感を感じるため口寂しくなって食べるなんてこともあります


これらが私が今のところ考えられる姫様の口寂しくなってしまう原因と思われます
解決策としましては、食事をしっかりと味わっていただき、甘いものを少し控えていただくと良いかなと思います
また、食材のお買い物も甘いものを取らないような工夫を執事にさせてはいかがでしょうか


こちらのお便りをくださった姫様のお役に立てれば幸いです

宮本