カルチャーショックと俯瞰(祖母と私の二人旅④+兄 )
イタリアでの旅は日本の文化しか知らない私には
常時カルチャーショックエブリデイ
シエナという場所に行ったとき
夕飯 食べ終わりホテルに戻る際に小さな広場を横切りました
その小さな広場に所々オレンジ色の街灯が点々と灯っていて
幻想的な風景
私は思わず立ち止って見とれてしまいました
街灯の下には主婦同士が立ち話をしていて
その周りに幼児が走り周っていました
なんて 牧歌的
幼児?時間は?
時計を見ると既に10時を回ってる
幼児が遊ぶ時間ではありません 日本的に見れば
・・・非道徳的
しかし しかし しかし
幻想的風景+牧歌的+非道徳的=非常に美しい
そう思いました
翌日、兄はシエナの中心地から離れた所に行きたがりました
田舎の畑ばかりの地域へ行きました
やはりとても美しい田園風景 とても美しい田園風景(2回書く位美しい)
イタリアは何故かどこも美しい
宮崎駿氏の物語の舞台とする場所はイタリアがモチーフと
なっているのかな?と思います
畑の側道を兄、祖母と私でトボトボ歩いていました
少し離れた畑の真ん中に子供が一人 立っていました
兄が「あの子に聞いてみよう」
そう言ってその男の子に近づいていきました
祖母と私は側道で待っています
何やら兄達は話し込んでいます
なかなか戻って来ません
10分は経ったでしょうか
兄が戻って来ました
「ずいぶん長話してたね あの子と何を話してたの?」
「道を聞こうと話しかけたら あの子
”あなたはどの政党を支持してるの?
僕のお父さんが民主党支持してるから僕も民主党支持だ”」
と話しはじめ 政治の話が止まらなかったのだそう
5歳児らしいが初対面の人間に政党の話をするなんて・・・
高校生の私は生まれてからその時まで
政治の”せ”の字も気にしたことがなかったので、
内心 自分を恥じました
日本の友達にも知り合いにもそんな人も子も
知りません 現在まで会ったこともありません
兄の話だと
「イタリア人は割と皆 国政にコミットする」らしい
私は 初めて自国を俯瞰してみることを覚えました