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カウンセリングしていて実感すること
頭の中には、これまで数十年生きてきて経験したことや感じたことなどなど記憶されたものが詰まってる。
ただ、年を重ねれば重ねるほどそんな古い記憶はなかなか出てこない。
出し方を忘れてしまう。
私たちの頭の中って新しいことが一つ入ると、古いものから消えていく?
のではなくて、きっと、圧縮されてぎゅっぎゅっと詰まっていってるのではないかなあと。
それが年数を重ねるとどんどん圧縮されてるので、下の方になった記憶を出してくる出し方さえ忘れてしまう。
そんな時カウンセラーとして話を聴くとみなさん、だんだん思い出していくから不思議。
話をどんどん突き詰めるというか
今、ちょっと質問されたことをもとになんとなく頭の隅に出てきたことを話してみる。
そしたら、
「その時、どう思ったの?」とか、
「なぜそれが好きなの?」とか、
何かちょっと誰かに質問されることでそのことを考えようになる。
考えていると、その頭の中の今話したことの周りにあった圧縮されていたものが、少しずつ解凍されて、少しずついろんな話が出てくるようになる。
私もカウンセリングをやってて、そういう瞬間によく出会う。
カウンセラーは相手に答えを与えるものではなく、
クライエントの頭や、心に詰まったものを出しやすくするお手伝いをしているんだなあと、実感する。
頭の中にはあるけど無意識でいたものが、意識化されて、それについて考えたり、何かを思ったりする。
そして、今クライエントが感じていることをそのままクライエント自身に
今起きている出来事と結びつけたりして、自分なりに何かに気づくことがある。
それがある意味そのクライエントが出した一つの小さな答え。
明確にイエス・ノーの答えではないかもしれないけど、
それが次に一歩踏み出すときの方向付けになる気づきになっている。
自分自身を知ることができると、自分に対して少しずつ自信を持つことができる。
その自信が、少しずつ気づきを増やしていくことで、やがてその人にとっての軸となっていってる。