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特選呉服いしはら/石原文子さん

2024年5月3日&10日放送

 今回のお客様は、高知市南はりまや町「特選呉服いしはら」代表取締役・石原文子さんです!

■ 石原文子(いしはら・あやこ)さん
土佐市出身。会社員を経て「特選呉服いしはら」の三代目店主であるご主人と結婚!女将として呉服業を手伝うようになります。2020年には代表取締役に就任。着物文化の継承と和文化を拡げる取り組みを行い、4月19日に着物レンタルと和文化体験ができるスペース【aiiro】をオープンしました。

〔 番組収録風景 〕

▶ 気が付けば呉服店の女将に…

 土佐市出身の石原さんは、鰹節製造業を営む両親のもと、一人っ子ということもあって家で静かに過ごす真面目な子ども時代を送ります。当時は暮らしの中に着物や和装の文化がまだ多く残っており、入学式や卒業式には母親が着物で参加したり、お正月には子どもたちも着物に袖を通したりと、和装に触れる機会も多かったそうです。

 社会人になってからは学校事務員を経て、建設会社に就職。当初は事務員として入社しましたが、ある日突然、社長から「お前は営業をやれ!」と言われて営業職になります。その理由について石原さん本人は「計算間違いが多かったから…💦」と言いますが、もともと人と話をすることが好きだったという石原さんの性格を見抜いて、社長さんが営業職に抜擢したんでしょうね。その後の経歴がそれを物語っています。

 その後「特選呉服いしはら」の三代目店主であるご主人と結婚。ただ当時は『呉服店に嫁ぐ』というイメージではなく『呉服店は主人の仕事、私は自分の仕事を続ける』というスタイルだったそうです。

 二人目の子どもが生まれた後、近所の方から「着付けをしてくれるなら着物を買ってもいいよ」と言われ、「それなら!」と着付け教室に通うようになった石原さん。着付けが出来るようになるといろいろと出来ることが多くなり、展示会の手伝いだけしていた筈が気が付けば毎日お店に出るようになっていたそうです。頼まれると断れない性格、周りの方から頼りにされる石原さんならではのエピソードですよね。

▶ 新たな事業を開始!

 「特選呉服いしはら」は1972年に高知市中万々で創業。天王ニュータウンへの移転を経て、現在は高知市南はりまや町(得月楼さんの南側)で営業しています。お店のコンセプトは『お客様に喜んでいただける呉服を、お客様に喜んでいただける価格で』。呉服の販売、和装小物・和雑貨の販売、着物お仕立て・加工・メンテナンスなどのほかに、和のお稽古やイベントの開催などを行っています。

『 特選呉服いしはら 』
【住 所】  高知市南はりまや町1-16-5
【営業時間】 午前10時~午後6時
【定休日】  不定休
【電話番号】 088-880-0047



 そんな「特選呉服いしはら」が2024年4月、新たな事業を開始しました。それが … 和の文化発信基地【 aiiro(あいいろ) 】です♪

〔 和の文化発信基地 aiiro 〕

 【 aiiro 】では、呉服専門店ならではの上質な着物レンタルができるほか、お茶会や和のワークショップなど、様々な和文化体験イベントを開催。またレンタルスペースとしても貸し出しています。

 この新たな事業に取り組む想いはただ一つ!
『着物と和文化に気軽に親しんでいただきたい』、この一心です。
4月のオープン前後は様々なメディアにも取り上げられました。


 それでは【aiiro】で出来ることをご紹介していきましょう!

■ 着物レンタル

 老舗呉服店がセレクトした上質で美しい選りすぐりの着物を着て、デートや街ぶら、カフェ巡りなどをしてみませんか?

  料金はお一人様 8,000円。時間は午前10時~午後5時です。着物・帯・草履・巾着・足袋・長襦袢・肌着をご用意しており、着付けも料金に含まれております。またオプションで帯締め、帯揚げ、羽織、付け襟、付け袖などもあり、別途料金でヘアセットも承ります。(簡単なまとめ髪、髪飾りを付けるなどは無料でできます)

 サイズは、男性用がS・M・L、女性用は M・Lです。希望日の2日前までにご予約ください。素敵なお着物で、高知の街を散策してください!

〔 日曜市もいつもとは違う気分♪ 〕


■ 和文化体験

 お茶会やワークショップなど、様々な体験イベントを開催します。
5月、6月の予定は … ?

◎ 5月26日(日)
 武者小路千家流の宗匠・高畠守徹先生を招いて席開きの茶会を開催!

◎ 6月9日(日)
 佐川町の自然イタリア料理「da zero」さんが一日限りの出張レストラン!

◎ 6月23日(日)
 家紋研究家・森本勇矢さんを迎えて「家紋講座」を開催!


今後も続々と企画します。詳しくは「特選呉服いしはら」をチェック!

〔 和も洋も 〕


■ レンタルスペース

 【aiiro】をレンタルスペースとして貸し出しています。

 1階はキッチン付のスペースになっているので、料理のワークショップや試食会、出張の料理人さんに来ていただいてお仲間でのパーティーなどにご利用いただけます。

 2階は和室が2間ございます。お茶会や日本舞踊のお稽古、また畳の香り漂う中でヨガ教室なんかもいいのではないでしょうか?

 レンタル料金は、1階、2階 それぞれ 11,000円です。
詳しくは「特選呉服いしはら」にお問合せください。

〔 いろんな使い方をしてください 〕


 2024年4月19日にオープンした和の文化発信基地【aiiro】
この事業をとおして、着物や和文化に対して「ちょっと敷居が高いな?」と感じている方に、少しでも興味を持ってもらえればと思っています。
老舗呉服店の新しい挑戦を応援していきたいですね。

▶ 着物のコンシェルジュサービスとは?

 「特選呉服いしはら」では、お客様の声から生まれたサービスとして、【着物のコンシェルジュサービス】を行っています。

 着物を着る際にはいろいろと面倒なことがあり、また着た後もいろいろなことをしなければなりません。昔は着付けのほか、着た後のメンテナンスや保管の仕方など、お母さんやおばあさんが教えてくれたものですが、今ではお母さん・おばあさん世代も着物を着なくなりました。そこで、そんな煩わしいアレコレを「特選呉服いしはら」が全てやってしまおう!という発想で生まれたのが【着物のコンシェルジュサービス】です。

■ 着物のお預かりサービス

 大切な着物を守るために空調設備の整った着物専用の保管室をご用意しました。温度や湿度を一定に保ちコンディションは万全です。

■ お直し・仕立て・染め替え

 お母様から受け継いだ着物を自分サイズに直したり、好みの色目に染め替えたり。また着物を羽織や帯に仕立て替えることも行います。

■ しみ抜き・クリーニング

 お手入れを怠ったまま長く保管すると、思わぬしみが浮き出たりするものです。煩わしいしみ抜きやクリーニング、また着物には欠かすことのできない半襟の付け替えもお任せください。

■ 着付けサービス

 お預かりした着物を無料で着付けるほか、自分で着たいという方には無料の着付け教室を開いています。

■ 着物の出張仕分けサービス

  ご自宅に訪問して、寸法や好みが合わない、シミがあるなどの理由でタンスに眠っている着物や帯を仕分けし、使いみちをご提案します。

 【着物のコンシェルジュサービス】については「特選呉服いしはら」までお気軽にお問い合わせください。

▶ メイドイン高知のデニムきもの!

 「特選呉服いしはら」では、黒潮町「じぃんず工房大方」さんとコラボしたオリジナル商品【デニムきもの】を販売しています。

 きっかけはコロナ禍が直撃した2020年、フォーマルな集まりも、ちょっとしたお出かけも無くなり、お店の売上が激減したことでした。いろいろと考えた結果、カジュアルな日常着があれば着物を着ていただけるのではないかと思い、黒潮町でジーンズを製造している「じぃんず工房大方」さんに相談したところ快諾をいただき、【デニムきもの】の製作がスタート!

 薄手でやわらかな8オンスデニム生地(一般的なジーンズは14オンス)を使って、軽やかな着心地の【デニムきもの】が完成しました。

〔 背中のisaマークがカッコイイ! 〕


 【デニムきもの】のおすすめポイントは…

① 自宅で洗濯OK!
 自宅で気軽に洗濯できるので、いつものおしゃれ着のような感覚で、ヘビロテしても大丈夫。経年変化も楽しんでください。

② 個性はコーデも思いのまま
 Tシャツやパーカー、ブーツ、ジャケットを合わせて、他の人とかぶらない、自分らしいコーディネートが叶います。

③ お求めやすい価格
 着物だからといってハードルの高さはなし。手に入れやすい価格で自由に着こなしを楽しんでください。お値段は 36,000円(税別)!


 そんな【デニムきもの】を実際に見て触っていただける機会があります。
開催期間は 5月15日(水)~19日(日)、場所は 高知蔦屋書店です。
この夏は【デニムきもの】でお出かけしてみませんか?

〔 ぜひ遊びに来てください! 〕

▶ 土佐和紙からできた帯も!

 「特選呉服いしはら」では、高知の伝統産業である土佐和紙を使った帯を作っています。その名は…【土佐紙布】(とさしふ)!

 厚さ 0.02ミリという世界一薄い和紙を漉く「ひだか和紙」さんの和紙を緯糸にして、経糸には木綿を織り込み、福井県在住の作家さんが手織り・手染めで紡いでいます。新しさと伝統が織りなす【土佐紙布】の風合いを是非お楽しみください。

〔 これが噂の土佐紙布 〕

▶ 今後の夢は?

 とってもアクティヴな石原さん。「高知商工会議所女性会」にも所属していて、4年前までは会長を務め、現在は監事を務めています。1957年に発足した「高知商工会議所女性会」は女性の力で高知を元気にするために女性経営者によって作られた団体で、四国88カ所霊場と遍路道の世界遺産登録に向けて、歩き遍路のための石柱設置事業を行ったり、婚活事業などを行っています。土佐のはちきんパワー全開!元気な女性経営者の集まりなのです。

 ご紹介してきたように、和の文化を継承する取り組みをはじめ、若い世代の方々に着物に親しんでもらうためのチャレンジ、高知を元気にする活動など、熱い想いを持ってフットワーク軽く動いている石原さん。ご自身がいろんな方々との繋がり・ご縁を大切にしているからこそ、いろいろなお声が掛かり、そこからまた新しいご縁が生まれているんでしょうね。


 最後に石原さんの今後の夢を伺いました。

■ 着物が日常のワードローブに入るようにしたい!

 和服を着る人は年々少なくなっても、着物を着たいという声は無くなっていません。礼装の着物だけが着物のように感じている方が多い中、外国人の方や若い方は普段の着物を軽やかに着こなしています。そんな感覚をより多くの方に持っていただき、どこかへお出かけをする際に「今日はワンピースにしようかしら?」と思うのと同じように「今日は着物にしようかな?」と思っていただきたい!石原さんは、着物や和装のハードルを下げていって、老若男女が気軽に楽しめる世の中を実現したいと考えています。

 正しいお手入れと、着る人に合わせた仕立て直しがあれば、着物は100年以上着られます。物を大切にする精神と共に、着物文化がいつまでも続いていくことを祈っております。石原さん、頑張ってください!!

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 5月03日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!
★ 5月10日(金)放送 ⇒ 
コチラ から!

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