娘と父親
「俺の娘に何しやがる!」
娘が年少からの幼稚園に入って初めての参観日の事です。
年少組の参観はとっても賑やかです。
しかも初めての参観日ですからパパもママも大勢です。
ウチの子の園は、参観中カメラもビデオもOKなので凄いんです…
まるで記者会見です。
どの親も我が子を撮るために必死です。
逆にその親を撮った方が面白いほどです。
先生もジロジロ見られてキンチョーしています。
ご挨拶から始まって、
幼稚園歌を唄ったり、
お名前呼んだり。。。
幼稚園は学校の様には座っていないので、普段は先生に対して横向きです。
時々「は~い!きしゃポッポ!」と号令が掛かり
椅子の向きを変えて学校のように先生の方を向いて座ります。
その時でした。
娘の左肩に、後ろの男の子の左足が乗っています。
・・・ん?
なんだありゃ?!
目を疑ってしまいました。
だって、足。。。
裸足です。靴下脱いでいます。
親は子供を取り巻くように“コの字”にギッシリ立っていました。
私の左には夫、そして、私の右にはその男の子のパパが立っていました。
後で先生に聞いたら、ママは欠席だったそうです。
私は当然、その父親が、注意をするだろうな?と思いました。
が、、、ビデオを撮るのに夢中なんですよ…
左肩に乗ったその足を、娘はヤダ!というように振り払おうとしますが、シツコイ小僧の足はより娘の左肩に食い込みます。
「こんのやろう~~~」
先に思ったのは、もしかして私だったかもしれません。
が、しかし、仮にも保育中です。
先生も2人居ます。
お任せすべきでしょう。。。
ワナワナ(-"-;)ワナワナ(-"-;)
先生が来て足を下ろしてくれました(遅っ!)
さ、踊りながらお歌です♪
みんな立ち上がりました。
と思ったら、小僧が娘の椅子を足で倒します。
先生が戻しても、また、バタン!
今度は娘に体当たりしたり、髪飾りを触ったり…
ヤメテと払ってもまたちょっかい出してきます。
娘の視線は私達夫婦の方に。。。
「お父さん、助けて(i_i)」
娘の頭から吹き出しが出ています。
小僧はくじけず、娘に抱きつきました。
逃げてもまた抱きつきます。
ニヤニヤしています。
小僧のパパはそれでもビデオに夢中です。
娘の泣きべそと、どっちが早かったかというタイミングで、
とうとう小僧は娘のスカートをまくって中に頭を突っ込みました!
ブチッ!!!!!σ(`´メ∂
あ~あ~、切れちゃったー
私が気付いた時は、もう夫は一歩前へ!
ツカツカと小僧に近づき(参観中ですよぉ???)耳元で何か言いながら
両頬を人差し指でツンツンとやりました。
・・・私、真っ青((O_O))
右に居る小僧のパパはサッとビデオを撮るのを止め、
ビデオのベルトを首から“バシッ”と音を立てながら外しました。
怒っています!
荒い鼻息が聞こえます!
そりゃそうです!
先生がやるならまだしも、よその父親がそんな事をしたんですから。。。
私も固まってしまいました。
夫はしらぁ~~~ん顔して元の位置に戻りました。
「何言ったのよ?」
「は?あんな事やったら駄目だよって言ったんだよ!」
「親が右に居るよ?」
「分ってるさ、そんなモン!」
「怒ってるよ・・・」
「知るか!!!(自分の子に注意しない)向こうがどうかしてるよ!」
怒りが治まりません。
いや~、人が居なけりゃココで男同士の( `_)乂(_´ )喧嘩でしょう(-_-;)
この後、帰りの車内も荒れてました~(;^_^A
「あのくそガキ!今度やったら引っ叩いてやる!!!」
「怒ってたよー父親が」
「あてつけでやったんだもん!」
「オトナ気無ぁ~~ぃ」
「ぅっサイナァ~~(`´‡)」
まったく子供です(-"-)
父親にとって娘というのは、どうしようもなく愛おしい存在なのでしょう。
スカートに頭突っ込んだ時は、完全に逆上してましたから…
それにしても、あの小僧の父親も何やってんだ!
ったく!!! ちゃんとせいっ!
この男の子は、年中の途中でパパの転勤で引っ越していったのですが、
「これでやっと安心して幼稚園に行かせられるな!」
夫はマジでした。 あ~あ。
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