【糖尿病治療その14】甘いものが食べたい時の解決策

大西です、

今日のテーマは
『甘いものが食べたい時の解決策』
です。

日々の診療では、

「甘いものが大好き」
「甘いものを食べ過ぎてしまった」

とおっしゃる方が多く、

糖尿病診療と甘いものは
切っても切れない関係です。

例えば…

Gさんは50代の男性の方です。
身長180cm、体重130kgと
迫力のある体格をされています。

当院には10年以上通院されていますが、
血糖コントロールでは
かなり苦戦しています。

内服薬を3種類飲んでいて、
混合型インスリンを朝、昼、夕30単位ずつ
注射していますが、
HbA1c13%台が続いています。

ある夏の日、
「最近はどんなものを食べていますか?」
と伺ったところ…

「暑いから、毎食後
『ガリガリ君5本』食べてます」
とおっしゃり、

びっくりしました!

これでは
インスリンを増やしても

体重が増えるだけで、
血糖値が下がらないはずです。

Gさんには、
まずガリガリ君を
毎食後3本ずつにしてもらうように
お願いしました。

Gさんは
毎月診察に
来てくださったのですが、

甘いものを
減らすことには
苦労し、

Gさんと相談して
『マンジャロ』
という注射を始めました。

マンジャロは
食欲を抑える効果があります。

マンジャロを始めてから
Gさんの体重は5kg減り、
HbA1cは11%台になりました。

まだまだ道半ばですが、
Gさんは前向きに
取り組んでくださっています。

甘いものが食べたくなるのは
いくつか原因があります。

甘いものを食べると、
βーエンドルフィンという物質が
脳内で分泌されます

βーエンドルフィンは別名
『脳内モルヒネ』
と呼ばれ、

幸せ感をもたらし、
依存性も生じさせます。

また、
甘いものを食べると、
ドーパミンという物質も分泌されます。

甘いものを食べて
βーエンドルフィンの分泌により
快感を感じると

食べることへの動機付けとなる
ドーパミンが分泌され、

『甘いものを食べる』
という行動を起こします。

こうして
徐々に
『砂糖依存症』
になっていくのです。

こうした状況を
一気に変えることは
難しいですが、

現状を知っていただくことが
大切です。

間食するときに
これが
どのぐらいのエネルギーで、

血糖値に
どの程度影響を与えるか、

まずは
それを理解してから
食べていただきたいです。

間食として
お勧めなのは…

ナッツ類
チーズ
ダークチョコレート(カカオ70%以上)

などです。

間食をする
タイミングとしては…

「ときどき」

になります。

では、どうすれば間食と
上手に付き合うことができるのでしょうか?

具体的なステップを公開します。

ステップ1:食べるものを選ぶ

ステップ2:回数を減らす

になります。

今回、間食と上手に付き合う
方法についてお話ししました。

しかしこれはまだ前半にすぎません。

肝心の肝の部分をお話しできていません。

私はあなたにどうしても過食をやめてもらい、
健康な体になって欲しいと思っています。

2型糖尿病で悩んでいるみなさん。

これから生涯病院に通い続け、
時間とお金と労力を差し出さなければならないと
うんざりしている皆さん。

どちらの病院で医師に
「2型糖尿病は治りますか?」ときいても、
「一生治りません」と言われると思います。

楽な方法ではありませんが、
効果のある方法に一緒に取り組みませんか。

人生を変えようというみなさんの参加をお待ちしています。

この続きは以下のYouTube チャンネルでお話ししています。

ご興味のある方は、こちらのチャンネルにご登録ください。





いいなと思ったら応援しよう!