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#2【小説】『君のクイズ』

1月19日



番組プロデューサーの坂田が、
出演者の人生を調べて問題づくりをした。

というようなことが書かれているが、
実際の番組でもあるんだろうか?

昭和の時代ならあったのかな。


この本は、ヤラセなのか、それとも神がかり的なものなのかを探りながら

物語が進行していくのだけど、


番組を面白くする。という制作側の思いは、

私が思う以上に強いのだと思った。



私の脳は、ヤラセと分かっていながら見て笑えるほど

柔軟ではない。

だから、番組プロデューサーの求める紙一重な面白さには共感できないが、


紙一重だからこそ面白いんだろうなと。


危ういなぁ。


ってなんの話だっけ??




見知ったわずかな情報で偶像を作り、
その偶像を崇める。

とある。

有名無名に関わらず、
人々はそうだよなと思う。

有名だとその像が特大で、
大きさが違うだけなんじゃないかと思う。


これは、人に限らず情報のすべてがそうではないだろうか。


そういえば、なぜ間違った情報が広まりやすいのか、というような本があったよなぁ。


群衆心理に書いてあるのか?

次はル・ボンを読むか。


(私は、こんな感じで読書を進める傾向があり、積読本が増えていくのであります。)



あ、偶像の話か。

昨日、家族が見ていたら番組で

「ビートルズの来日公演で失神した人」を見つけるというのをやっていたけど、

失神した人はいなかった」という結果に。

社会がそう印象付けた、ということだった。


私たちの脳は優秀だけど、
そういう危うさも持ち合わせてる。

選択の連続と紙一重の世界で、私たちは生きているんだね。


コワイコワイ。




日本語を発音するとき、口を閉じるのはマ行とバ行だけ。

やってみれば、あぁ確かにってなるけど、

クイズ解答中に瞬時に判断できるのはすごいし、

さらにそれを、クイズを読むアナウンサーの口を見て判断するなんて、

神ワザでしょ。

でもさ、私が見たことのあるクイズ番組では、問題の読み手は

解答者からも、観客席からも、視聴者からも見えない位置にいる気がする。


ちゃんとしたクイズ大会は違うのかな。



そうそう、読みながらずっと

「QuizKnock」みたいだなと思っていたら

伊沢拓司さんの著作やQuizKnockの動画を参考にしたと記載が。


やっぱり。


今、クイズは下火なのかな。




「世界は知っていることと知らないことの二つで構成されています」

という三島のセリフが好きだ。


ほんと、この2つ。シンプルだよ。

おしまい。



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