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【脳科学】『夢を叶えるために脳はある』

10月25日


のっぴきならない事情により、1泊の小旅行へ出ることになった。

駅について改札に行ったら、
人身事故の発生により電車が遅延という表示。

予約していた特急の復旧を待つことになった。

近くのカフェに入り、読まないかもと思いながら持ってきた分厚い本を出した。

このところ、ガッツリ読書ができていなかったから、
急遽得た読書時間はけっこう嬉しい。
読むためだけの時間なんて最高じゃないか。


池谷裕二さん(いけがや、と読むそうです)の本は、
一般の人が専門的なことを理解しやすい例えをうまく使って、
わかりやすい言葉で説明してくれる、という印象。

(私はどちらかというと、ぶりたいので(笑)
専門用語バンバンのほうが好き。)

この本は、分厚さが素晴らしい。
内容はというと…

池谷さんの本のスタイルは講義を元に対話形式で構成されている。

今回の講義相手は栄光学園の生徒さん。

神奈川県の進学校、優秀な学校で有名だ。
あら。それなら読んでみようとなった。


神経回路情報のやり取りは常に一定ではなく強くなったり弱くなったりするという説明のくだりで「可塑性」と応える栄光学園の生徒さんさん、すごい。

頭のいい人と私、何が違うのかと考えるときがあるんだけど、これを見ると知識量、教養量の差だということがはっきりと分かる。

私が社会に出て何年かしてようやく使う可塑性を彼らは高校で使いこなしてる。

そりゃ、大きな差だよ。


ただね、このエピソードのすぐ後に出てくる記憶力が良すぎるネズミの話では、記憶力が良すぎるうえ、上書きが難しく、非効率な行動をとってしまうそうな。

生きるうえで忘れることも大事な機能なので、それを忘れることができないということが「障害」となるなんて…

暗記のすごい人がでてきて、凡人な私なんかは「いいなーテストらくだろうなー」なんて呑気なことを思っているけど、本人にとっては苦しいことなんだろうな…


そ天才ってなんだろう?と思ってしまう。

頭が良すぎることでの弊害は他にもありそうだよね。

この世は、天才になりたい人とか、子どもを天才にしたい親とかいるみたいだけど、

絶対に割に合わないと思うんだよね。

私はいつからかな?天才って大変だなーと思ってる。


なれなないからこそ大声で


「天才になんかなりたくない!!!!!」




10月26日


旅先読書は、やはり良き。

朝からカフェに行って、朝ごはんを食べてコーヒー飲んで。

サッと行ってしまうサーラーリマンを横目に、
のんびり本の世界に浸る。

なんだか異空間にいるような感じがして最高だ。


エントロピーといううは増大の一途なんだかとか。

それで思ったのだけど、メガロドンや恐竜の巨大化はこれ!?


それから、具象画が先が抽象画が先かというところで、池谷氏は抽象画がさきで、具象画があとだと。その理由を、子どものお絵かきを例にあげ、画用紙に線をダーッと描くだけ、丸を描くだけ。これが一種の抽象画だと。これらが描けるようになって、犬とか花とか、具体的な絵を描けるようになるのだと。現実世界から対象を写し取ることは非常に高度なものだと。

確かに。

この話で思い出すのは、字。

字も、まず丸が書けるようにならないとかけないと言うよね。

幼児ドリルを見ると、ぐるぐる描いたり、なみなみかいたりするよね。

丸やぐるぐるが抽象で文字が具象。文字も絵も一緒か。



11月06日


まえがきに、どこから読んでもいいと書いてあったので、
目次の気になる項目に付箋を貼って、
その時の気分で選んで読んでいった。

私はこの様などこから読んでもいいタイプの本が好きだ。

全部読まなきゃという思いはそんなになくて、
気になるところだけを読んで、読了とすることも多い。

しばらく開かずにいて、
何かのタイミングで再び開いてみると、
前回気にならなかった項目が気になったり、
逆に、なぜ付箋を付けたんだろうと思うこともあって、
それはそれで楽しい。
だから、全部読むことにはこだわっていない。

今回の本だって例外じゃない。

本のタイトルである『夢を叶えるために脳はある』という項目もあるのだけど、読んでいない。タイトルに惹かれて買ったのに。

自分の関心なんてそれだけ曖昧でいい加減なのだ。
コレデイイノダ。


分厚い本を持って出かけて、カフェで読む。

最高の読書が終わってしまったのはさみしい。

また、どこかへ、本を読む旅に出たい。

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