#1【小説】『君のクイズ』
1月17日
いつだかのアメトークの「読書芸人」で紹介された本。
芸人さんの説明が上手で読みたい欲が高まったものの
結局読まなかった。
一度見たら、これが『君のクイズ』だと遠目でも分かるほど
特徴的な装丁だ。
それから時はだいぶ経ち、
昨年家族の引っ越しの手伝いのとき
積まれた本の中に、
赤と青のそれを見つけた。
破棄するというのでもらってきた。
また、そこからしばらく、
その辺に置かれたままだったのだけど
もう、どんな話だったか、芸人さんの話を全く覚えてないけど
「面白そう」と思った記憶だけが残っていて
急に読もうという気になった。
クイズ番組にも台本がある。と聞いたとき、
とても驚いた。
その時、もうだいぶ大人だったけど、ショックだったのを覚えている。
「ヤラセ」というのを知ったのもその時だったと思う。
（私はおかしいまでにそういうことに疎く、かなりのオトナになるまでCMはその会社の人が出ていると思っていた…）
“朝の語源は「アケシダ（明け時）」にあって、昼の語源は「日」にあり、
夜の語源は「ヨ」という「他の」とか「停止」を表す語にあったという。”
さっそく、楽しい。
私は、最近はあんまりしないのだが、
辞書を読むのが好きで、読み物として
辞書は何冊か持っていたし、
語源も漢字の成り立ちなんかも好きだ。
そう、言語が好きなのだ。
小説なのに小説じゃないみたいな。
知識も得られる系は好きだ。
（小説でそれを初めて体感したのは山崎豊子さんだ。）
“ベットに横になりながら、自分がクイズに囲まれてるような感覚を得た。
僕はっの世界のことを何も知らない。
枕元に、僕がまだ知らないクイズがあった。僕の足元にも、両手の先にもクイズがある。”
この感覚、素敵だな。
私の周りも本で囲まれており、言われてみればそうだなぁ、
あの本にも、この本にもクイズがある。
なんなら、周りの全てにクイズがある。
クイズは無限だ。
思っている以上に日常にクイズは溢れている。
人生は選択の連続、と言われるけど、
これもある意味クイズだよな。
1月18日
記憶というのはおもしろいものだ。
ただその言葉を覚えるよりも、関連づけたり歌にしたりするほうが
覚えやすい。
勉強の暗記で、そのような方法をとったことはないが、
例えば友人たちと、１分でどこまで覚えられるかというレースをするようなときに
使ったりする。
（ex.はさみ、たぬき、家、散歩、コーヒー、サンダル…のようなランダムな言葉を記憶する場合に「はさみを持ったたぬきが、家から散歩に出かけてコーヒー飲みに行ったらサンダル履いてきてた。」のような覚え方）
主人公三島が、偶然見たポスターから解答するシーンの説明があるのだけど、
言葉そのものを覚えていたわけではなく、その時に考えたことを覚えていて
解答できたとある。
これは、日常に、本当によくあるのではないだろうか。
これと似た?記憶法を、私は勉強のときに使っていた。
それは、写真記憶。
写真記憶…私が勝手に呼んでいる。
（おそらくちゃんとした名前があると思う。）
映像記憶、と呼ぶこともある。
先ほどのポスターであれば、ポスターを写真撮ったみたいに
そのまま記憶する。
記憶する、というとちょっと語弊があるかもしれない。
ポスターを見たときの映像、場面を思い出し、脳内で写し出す。
確かあの辺りに書いてあったなぁとズームアップしていく。
というイメージ。
教科書であれば、あのページのこの辺り、のように。
全部が全部、そういった記憶法ではないが、
歴史ではよくその方法で記憶していた。
これもちょっと違う。
記憶しようとその方法をとるのではない。
試験中に、記憶はしてないけど、昨日パラパラしたときに見たな、という記憶。
この記憶?でどれくらい助けられたかは、記憶にない。
説明が下手すぎて、時間を取りすぎた。
「ドクターヘリ」と解答する問題の解説？考察に
4ページ半ほど使われているが、本庄絆は、これを数秒で考えたのだからすごい。
頭で考えたことを、文字にしたり言語化すると、けっこうな量になるが、
私たちの脳は、これを一瞬で行う。
すごくないか?
クイズに限らず、先ほど出た人生は選択の連続の、
その選択をするときだって、だいたいのことは瞬時に考え選択してる。
すごい能力だ。
「野島断層」と答える問題があるが、
私はこれを知らなかった。
淡路島に「野島断層保存館」というのがあり、
天然記念物として保存されているそうだ。
地層が好きなので見に行ってみたい。
（好きと言ってるくせに野島断層知らんのかとか言わんで🙏）
野島断層保存館へ行くというのも
聖地巡礼っていいますかね?
自分が聖地巡礼と思えば聖地巡礼でしょう。
ということで、年内に実行したい。
（したい。です。言い切りではありません。）