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子どもも親も育ち合う 雨の日も森のようちえんに5年通った話

いま小6と小4の、わが家の2.3番目、中間子ズは、親もがっつり関わるタイプの森のようちえんに通っていた。
長男が年少の時は、次女はまだ1歳だったので、おんぶ紐に背負って山の中を駆け回っていた。言葉の通り本当にそうだったと記憶する。
5年間の日々は濃厚かつ濃厚だったので、語れることは山ほどあるのだけど、今日は雨の日の話をしたい。


私たち親子が通った森のようちえんは
市街地から車で2〜30分の里山のふもとから少し上がったところにある

駐車場から園の敷地までは
まぁまぁな坂道を上りつつ5分10分ほど(子どものコンディションによる)歩いてやっと到着する距離感だし 
道も途中からは未舗装(雨の後は泥べっちゃ)

週のほとんどは特にプログラムもなく
その日子どもたちがやりたいことをやるスタイル

ありがたいことに小さな小屋はあるのだけど、みんなが走り回れるほどの十分な広さはなく

水曜日は野外炊飯、金曜日は他の里山で散策の日と決まっていた
(その中であっても、かなり自由度は高い)

というわけで基本、晴れも雨も関係なく野外で遊ぶことが普通だった

ちょっと下りたら小川があり、ちょっと上れば秘密基地がつくれ、畑や泥んこ広場もある子どもの遊び場としては魅力的な場所だ

月1回は卒園生の遊び場にもなる

体験に来る親御さんからは必ずと言っていいほど「雨でもやってるんですか⁇」と聞かれるし
わたしも最初の質問はそれだった


雨の日の活動は

装備して臨むとある程度は回避できること
装備だけではどうしようもないこと

この両方を学ぶことになる

親も初めは子どもの装備に気合いが入るが
そのうち「どうせ濡れる」ことが分かってくる

そして
子どもは多少の雨なら雨具なしで
(むしろザーザー降りであっても 親が許せるなら、が事実)
雨を身体いっぱいに受け止めながら
それ自体も遊びとなり遊び続ける


その姿はわたしにとって
今になっても忘れられないほど
キラキラしていて(実際はぐちゃぐちゃ)
自分の子どもだけでなく
たくさんの子どもたちの姿が目に焼きついている

子どもたちは決まってある程度やり切ると
濡れたことで寒くなったり気持ち悪くなったりして着替えを要求する

寒い日に雨や水遊びが始まったら
親たちはそそくさと釜でお湯を沸かし始める(後に足湯屋さんごっことなる お風呂に入ることも)
着替えは各自2.3セット常備
園舎には代々受け継がれる貸し出しの服や長靴が置いてある

そんな風に
子どものやりたい、を実現させる姿に合わせながら 自然の中で体験を積んでいくと
大人もその中で育てられていく


自然という どうしようもないものへの向き合い方(自然=子どもとも言える)

それに対して準備や工夫をして合わせていくこと

どんな状況でも面白がって楽しめるマインド

子ども、人、というものへの理解

めんどくさいを一歩乗り越えたら見える景色

わたしはそういうものを得たと思っている

子どもたちもわたしもそれを経たからと言って
雨♡だいすき♡では全然ないけど
雨の楽しさや良さも そしてもちろん雨の不快さも 身に染みて分かっているつもりだ

それって
少しは人生が豊かになっているのかもしれないなぁ なんて思う

こんな経験を経て
わたしの小雨の中のジョグはへっちゃらに
遂行されるのであーる

その話は装備面の工夫になるのだけど
またこんど。

先日家族でキャンプした時見つけた謎のキノコ的なもの
初見です

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