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鹿児島・海辺にて

「週末、鹿児島に行かんか?」

 先週火曜日、現場のぬし😈が出し抜けに電話越しで誘ってきた。
 主とその奥さん、組合の委員長と書記の四人で行くことになっていたが、突如書記サンが行けなくなったとのたまう。

「今キャンセルすると、6万円払わないけんけぇ」
「お前、独身じゃしヒマじゃろ😄」

「やかましい、他をあたらんかい😠」と返すのが当然だろう。

「ほんまにムリかのう・・・😒」

「逆に、そんな言い草でよくもまあ、”はい”と言ってくれると思ったなぁ😑」
「そのお目出度い思考が羨ましいわ😒」
 その後も、お誘いの台詞は続いたが、よくよく聞いていると・・・、

「ちょっと待って😐 その・・・、旅費払わなアカンの??」
「それって・・・」

「うん、6万よ😋」

 そのまま電話を切った。


3万円

 翌日。
 件の主が再度、私の前に現れる。

「3万で頼む(。・ω・。) どうよ」

「また来たんかい😒だから、他を当たれよ」

「分かった、晩飯代も出すけぇ😐」

 結局、折れることに。
(我ながら、OKするんが早いな😠)
(普段から仕事でメッチャ世話になってるしねぇ・・・😒)
 それに・・・、
 生まれ故郷である鹿児島には色々あって11年あまり帰っていない。
 かねがね「一度は帰らないと」と思っていた。
 それで「ちょうど良い機会だ」という考えはあった。
「で、どこに泊まるんですか😒」

「天文館の『変なホテル』ってとこ😋」

「ヘンなのは自分の頭だけにしなはれ😠」
「なんで城山観光ホテルとちゃうねん😒」
(もう、”城山観光ホテル”って言わないんですね・・・)
(さっきから文句ばっか言ってますな、オレ・・・😑)

 27日と28日に桜島でソフトボールの全国大会があり、それに会社の部が出場するのだが、それの応援が一番の目的。
 墓参りに行く時間は取れないだろうが、10年以上訪れていない鹿児島市内、なにより、桜島がどんな姿になっているか気になった。

早朝の天文館

 27日朝5時過ぎに目が覚める。
 朝風呂に入って、落ち着いてからホテルを出る。
 出た瞬間に眼鏡が一気に曇った。
 眼鏡だけではなく、腕時計も曇った。
 とんでもない湿度だ。
 久しぶりの、人影もまばらの天文館・金生通りを歩く。

鹿児島銀行本店

 鹿児島銀行本店が建て替えられていた。
 それに、最後に訪れたときには、こんな大屋根は無かった・・・、はず。

山形屋本店

 鹿児島といえば、山形屋やまかたや
 と言うのは言い過ぎかもしれないが、鹿児島で唯一無二の百貨店。
 この本店は何も変わらない。
 何故だか安心する。
 百貨店はどこも経営状況が厳しい。ご多分に漏れず、山形屋もその模様。

みなと大通り公園と鹿児島市役所
何となく霞んで見えるのは、レンズが曇っていたから・・・。

 山形屋のすぐ北には南日本銀行本店があり、さらに鹿児島市役所がそびえる。
 鹿児島市は、良質な近代建築の宝庫でもある。
 市役所の正面から東に延びる『みなと大通り』を歩くと、『ウォーターフロントパーク』に突き当たる。

11年半ぶりに邂逅した桜島

 帰るたびに桜島はその姿を変えている気がするが、11年半ぶりの桜島は昔よりも隆々としているように見えた。

 朝日が強くて、かえってその姿がよく見えない。
 それに、頂上は雲で覆われている。
 生まれ故郷と言うとおり・・・、
 鹿児島は、私にとって生まれただけで一度も生活したことはない。
 それでも、「還ってきた」という気持ちになるのはどうしてだろうか。
 理由もなく涙がこぼれそうになり、立ち去りがたい気持ちになる。
 遙か遠くの昔から老母まで鹿児島という地で血脈をつないでいき、それが私に受け継がれていると思うと、確かに私自身にもこの地で育まれてきた気質を持っているのかもしれない。
 こう思えるだけでも、主の誘いに乗った甲斐はあったと、しておこう😐

憩う船

 九州の南端にある鹿児島は古くから琉球・沖縄との玄関口であった。
 錦江湾(鹿児島湾)は、それに相応しい良港である。
 今も多くの船が奄美諸島や沖縄との航路を行き交っている。

『プリンセスわかさ』(左)と『フェリーみしま』(右)
『フェリーきかい』

 ご存じの通り、鹿児島県は離島が非常に多い。
 人の往来だけでなく、生活物資の輸送に対する重要性において船に勝るものはない。 
 従って、観光ではなく生活航路という性格が強いと思うが、こういう船にもいつか乗って旅をしてみたいと思う。
 こんな船を桜島を背景に間近で見られるのも、鹿児島港の魅力である。

『フェリー屋久島2』
船内でウミガメを飼っているらしい!?
『フェリーとしま2』

 『フェリーとしま2』は昨年末、航行中に火災が発生し、その後今年4月まで、『フェリーみしま』の応援や代船などで運行をやりくりしていた。
 先述の通り、離島にとってはたった一隻の船が運航できなくなるだけでも、島民にとって死活問題となってしまう。
 そういった問題に大きな示唆を与える事例であるが、同時に代船などを投入して問題を何とか乗り切れるだけ、まだまだ日本の海運力も侮れないと感じる。

『ロケット3』ともう一隻
高速船、最近何かと色々話題ですね・・・。

 種子島と屋久島には高速船も運航している。
 昔から離島の多い鹿児島では、こんな高速船の需要も多い。
 種子島と屋久島、両方行ったことがないのだが、どの船で行って帰ってくるのか考えるだけでも愉しい。
 錦江湾には他にも色んなフネが行き来しているが、一旦切りましょう😄

オマケ(写真)

『フェリーみしま』
レンズが曇ってる上に、そのまま太陽とモロ被りしてしまいました・・・。
『プリンセスわかさ』
これも撮影失敗・・・。
同じく『プリンセスわかさ』
そのまま乗っていきたくなる😋
『ロケット2』
”BOEING929-023”とありますね。
『ロケット3』は、”KAWASAKI JETFOIL KJ06”とあります。
海上自衛隊の訓練支援艦も顔を覗かせています。
これはまた別稿で・・・。

オマケ(リンク集)


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行堂嶐 『あんどうりゅう』
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