会心の演奏ベスト10(自己評価)1~5位

ーーーーーーーー6から10位 からのつづきーーーーーーーーーーーーーーー

【5位】ハイドン『交響曲第103番 太鼓連打』Timpani:ティンパニのトレモロ(連打)ソロから始まるので太鼓連打。よく見る演奏は、フェルトの撥を使い、0から始めてクレッシェンドでmfに到達し再び0に戻る。いつか演奏する時のためにと練習していた。しかし、指揮者に要求されたのは「木の撥を使い、fのアドリブを挟め、トレモロは細かく」というもの。ええぇぇっ、木の撥の極小音、ハイスピードトレモロは超絶難しい、イップス起これば終わる。ところが!本番奇跡が起きた。

【4位】チャイコフスキー『交響曲第6番 悲愴』Timpani:撥を落とした。しかもfffトレモロのところ。大きく減点だけど4位にしておく。チャイコフスキー好きだから。本番中に撥を落としたのは、これを入れて3回。撥が壊れたこともある。ヘッド部分のパーツがはずれてフランネルが花びらのように舞い散った。

【3位】ホルスト『組曲 惑星』1st Timpani:この曲全体的にとっても楽しい。冥王星の冒頭ソロ部分のミュートでアシスタント2人ついたのは気分良し。

【2位】マーラー『交響曲第5番』Timpani:1楽章のテーマ旋律完全ソロをはじめ、おいしいフレーズ目白押し。

【1位】ショスタコービッチ『交響曲第10番』Snare Drum:若かりし井上道義氏に指揮していただいた。予定通りにアンコールまで終了後、氏が言った。「2楽章はチト短い、もう一回やる」、もう1回演奏したあとに、私だけ立たせていただいた。これで一生生きていけると思った。。。。。。。って、いまだにこれが1位って本当はダメじゃん。

結局、かっこよく目立つ曲が思い出に残ってるってことだわ(#^^#)

おまけ:ブルックナー『交響曲第7番』Cymbal:一音入魂。演奏時間70分にせまる曲で、Cymbalは“本当に1音”のみ。全4楽章の2楽章に出てくるから、仕事終わっても延々と舞台上にいなければならない。シンバル1発というと“ドボルザークの新世界”が有名だけれど、これはトライアングルとかけもちすれば結構仕事量あるし音量小(逆に小さな音は難しいけど)、演奏時間は40分程度。この曲においては”本当に1音”のみ。オケ全体をつつむ音量と響きと品格と勿体ぶった感、と講釈垂れればあれこれ必要なシンバル。       一番の会心はこれだったかもしれない。


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