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ライターの仕事について

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。 ○ライターの仕事を続けるには ○単価アップを叶えるには ○そもそもライターってどんな仕事? ○編集の視点とライターの…
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#ライター

地方でライターを続けるにはどうすればいいかを考える

ライターという肩書きの人は非常にたくさんいると思うのですが、ライターだけで生計を立てるのは非常に大変だと感じます。 しかし。私は地方在住ですが、大先輩ライターさんたちは家を建て、家族を養い、いい車に乗ったりしています。「どうなってるの?」と問いただしたい。本当にどうなってるの? 地方でライター、地域との密接な繋がりが必要 ライター1本で家族を養っているライターさんたちは大体株式会社にしていらっしゃる。一人会社の場合も多いです。 そして、「その地域でライターをしてい

【ライターの仕事】みんなギリギリで回しているのを感じる日々。

インタビューしたまま放置の音源を6本渡される いつもお世話になっているデザイナーさんが、どうにもならなくなって打診してくれたのが。インタビュー音源6本。 取材したまま放置。 3ヶ月も温めちゃった。 音源は一本最長で90分。聞かないで概要だけ教えてもらって書こうと試みたが、やっぱり無理。 生音源を聴く(90分)。 どうしても時間がかかる。一本書くのに1日使う(打ち合わせを含めると1.5日)。 納品まで2週間のインタビュー記事 さらに、「大手クライアントから速攻で

【ライターの仕事】確定申告の準備をしなければいけない。向いてないけど。

気がついたらもう2月半ばに片足を突っ込みかけている。 今年は、本当に、何も進んでいない確定申告。 レシートをぶっ込んだ、月毎のファイルが鎮座している。 いや、7月くらいまでは経費の入力がされているらしい(よく見ると)。 そもそも家計のレシートも整理できてなくて、去年夏のスーパーのレシートを見て、「え、やだ、キャベツ198円で買えてたんだね過去」とか懐かしみながら少しだけ進めている。 正直、文章を書くのは大好きだが、事務作業はめちゃくちゃ苦手である。 向き不向きの話

【読んだ本の話】「思いがけず利他」を読んで、オートマチックな受注について思いを馳せる。

オートマティカルな利他 「思いがけず利他」を読みまして。 昨年、あちこちでおすすめされているのを見て、これは、やっぱり、読む方がいいのかもしれないと購入。 とても読みやすく、興味深い本でした。 利他を考えると「それってほんとに利他?」な事実に直面し、利他って誰が決めるの? という問題にもぶち当たる。ということがあらゆる角度から書かれていて。 非常にわかりやすく解説されているのは、 「ボランティアとか、誰か困ってる人を助けるなど行動は、理由や原動力を考えずに体が勝手

【ライターの仕事】地元デザイナーさんが手がけた雑誌「tayutau magazine」の制作。

「tayutau magazine」について 浜松のデザイナーさんが発行された個人的な雑誌「tayutau magazine」が完成。お声がけいただき、お店の取材をさせていただきました。 「雑誌が好き、雑誌をつくりたい」その情熱を持ち、たったお一人でクリエイターを探すところから、取材先へのアポ、取材立ち会い、デザイン、校正、修正、印刷入稿まですべてハンドリングされた力量に圧倒されます。 人を巻き込むためには、たいへんな勇気が必要です。 プロジェクトの責任感、コスト調整

【ライターの話】ギャラについて。わかってはいるがとりあえず「え?」って思ったことは言う。

ライターのギャラの話 出版物とか多ページ展開の冊子とかパンフとか、「グロス(総量)でいくら」みたいな発注をされると、ページ単価は激安なことが多いと思う。 わかっている。そもそも「予算ありき」で降りてくるから、末端のライターがちょっと文句を言ったところで、変化はほぼない。 でも、あえて言う。 「あー、それは厳しいやつですね」 「それはコピペ連続でもしょうがない系ですね」 とりあえず、私が引っ掛かりを覚えたことは伝えねばならない。 ある程度なければ、正直続かない

【ライターの話】文学フリマ京都に行ってみましたよ。

よくわからないくらい久しぶりの京都! 昔の同僚が「下鴨神社と源光庵が大好き」で、すごくよく京都に遊びに行く時期がありました。 が、それからずいぶん時間が経ち。 オーバーツーリズム具合もよくわからず、ドキドキしながら行きましたが。 お寺系は一切行かず、バスも乗らず、ちょっとの地下鉄とひたすら徒歩で旅したらとてもスムーズでした。冬だからなの? 目的は「みやこメッセ」で開催された文学フリマ京都。 初めての文学フリマ。当初は12月開催の東京に行こうかと一瞬思いましたが、「

【ライターの仕事】アポ電話は続く(今日は空振りデー)。

やっぱり電話が最強だった 旅ガイド制作のために、数十件の掲載許可どりの連絡を入れなければならず、昨年秋からコツコツやってきた。 メールを先行して送ってみたり(当たり外れが巨大)、問い合わせフォームから連絡を入れたり(これも博打)したが、結局「電話が最強」だった。 直接話さないと資料など読んでくれない。 さらには電話して資料を送って、「詳細がわからないとなんとも言えない」と言われて仮想原稿まで作って送ったのに梨の礫で、もうスケジュールもギリギリでこれ以上引っ張れず、泣

【ライターの話】「おめでとうございます」はやっぱり活力になる。

先日、久しぶりに「おめでとう」が飛び出してきました。 この記事だと思われます(似たタイトルを2つ書いてしまって、どっちかわかりにくい)。 去年は、ライターの売り上げ的には一昨年より下がってしまったのですが、新規案件がてんこ盛りということで、得るものは多かったです。 新規案件のほとんどが「人からの紹介」です。 フリーで仕事をするにあたり、「信頼関係」が重要だと感じます。 だからなのか、性格なのか。私は「どんなにギャラが安い仕事でもあんまり手を抜かない」タイプです。最近

【ライターの話】2025年にやりたい10のことを考える。

あれ、もう6日なんですか? ほんと? というくらい時空の歪みを感じる新春、もうあけましておめでとうも遅すぎるので、今年もよろしくお願いいたします。 社会が停止する年末年始に、ありったけの原稿を書き溜めておきたかったのですが、できませんでした。それどころか「年始に納品しよう」と年末に書いておいた原稿を読んでも記憶がショートして、思い出せない。なにこれ。誰が書いた(私だよ)。 今日はまず昨日書き上げた原稿の見直し。正月の帰省中から、コツコツと3時間動画を見てテキスト化する

【ライターの仕事】今年の仕事と記憶の振り返り「その2」。やりたいことの言語化と行動。

2024年の後半の記憶 7月の半ばに農園取材。 農園内カフェでアフタヌーンティーセットを撮影し、終了後にカメラマンさんと半分こしました。 もう若くないので、昔みたいに「1日でラーメン取材数件(取材後に新しいラーメンを作ってくれて感謝しつつもお腹が死ぬ)」などはしんどいですが。 午後1件だけの取材で、アフタヌーンティーセットを半分こなんて理想のような取材でした。 地元の経済に触れる 今年から地域の経済誌の取材もいただくようになり。 未だ、キーワードにおののきなが

【ライターの仕事】今年の仕事と記憶の振り返り。リスクを学ぶ。

今年を振り返ります 2024年は「出会い」の年。 まず1月は三重県のお仕事で三重南部の旅へ。 旅行会社の営業さんがツアーを組んでくださり、代理店+制作会社+デザイナー+カメラマン+ライター+モデル+衣装+ヘアメイクという、大所帯の取材チーム。 私はカメラマンさん以外、全員初めましての状況で2泊3日。 料理取材の料理提供がモデルさんのみで、ライターは(部屋が狭くて)見ることもできず、「せめて見たいな〜」と部屋のドアに張り付いていたら。 旅行会社の担当者さんから「原

【ライターの仕事】社長から聞いた体験と笑顔を心のお守りにしておく。

12月のはじめごろ、まとまったインタビューをするために工務店さんへ。 もう長く取材させていただいている会社さんですが、社長さんは非常に頭がキレるし回転も速い。当初は「ついていくのが精一杯」でした。 しかし、最近ちょっとテンポが掴めてきて「話すのが楽しい」感じに。 社長はお忙しいのでインタビュー全部に対応できず、最初の30分くらいでいなくなってしまうのですが。※残りは他のスタッフが対応。 でもその日、いつもより長く時間をとってくれた社長。 取材中に彼がポロッと口にした

【ライターの話】2024年のnoteの総括。

去年は気がつかなかった(ひどい)のですが、年末にnoteさんがまとめてくださる、私の1年間の活動総括を拝見しました。 自己紹介noteを一番たくさん読んでもらえたようです。トップに据えている記事です。ありがとうございました。今もスキをいただけることに感謝。 あとは、まとめサイトなどに選んでいただいた記事などがランクインしています。 年間92本が多いのかどうかもわかりませんが。 本当にたくさんの方に読んでいただけたことがとても嬉しいです。 今年の嬉しい話題は、note