健康についての新しい認識⑧『身土不二という言葉』
ナグです。
関東甲信越、そろそろ梅雨入りかなぁ。と思って気象庁のサイトを見てみたら、平年並みだと6月7日なんですね。湿気が増えてきてちょっと蒸した感じがする最近ですが、いずれにせよ穏やかな梅雨であって欲しいと思います。
今日は、『身土不二』という言葉から、少し考察をしてみたいと思います。
健康についての意識の高い人は聞いたことがあると思いますが、この「身土不二」という言葉の意味をまず、挙げておきましょう。
『身土不二』(しんどふに)と読むと仏教用語で、(しんどふじ)
と読むと食養運動のスローガンということらしいです。
「その土地で取れる旬の食べ物を摂ることが体に良い」ということを指す言葉で大正時代に言われたものだそうです。今で言う「地産地消」のような感じなのでしょうね。(地産地消という言葉の方が、健康への意識に関しては弱い感じがしますが。)
人が成長していく中で、「環境」の影響を受けることは確かにあります。仏教的な意味ではその「身土不二」という言葉はそのような意味なのでしょう。
世界中のあらゆる食べ物が食べられる現代だからこそ、そのような言葉、あらためて意識すること、が出てきたのでしょうね。
特にこの「身土不二」という言葉にこだわらなくても、自分の体は、自分のいる環境、自分が食べたもの、あるいはその”食べ方”や”日々の生活習慣”によって、出来上がっていくわけです。
昔は、食は「生きていくため」のものでした。
『しっかり食べて、しっかり働く。』
昔は基本的に「野良仕事」というように、体を動かすことが“仕事”でした。働くという文字も「人が、動く」わけです。
飽食の時代、と言われるようになったのはいつの頃からでしょうか?確かに「生きるために食べる」という制約から解放され、「食」がある意味エンターテイメントになった部分もあると思います。だからといって「食べる楽しみ」を否定したいわけではありません。
過剰に神経質になる必要はありませんが、“食べることの意義”というものをあらためて見つめ直すことが必要な時代になってきているのではないか?ということは、自分自身への問題提起として、心に留めておこうと思うのです。
以前の記事で書いたグルタチオンという成分も、幹細胞に関連する銅ペプチドも、体内で生成される成分ではあるのです。
銅は必須ミネラルですが、大量に必要な元素ではないのでそこまで気にすることはないかも知れません。何についても言えることですが、不足の状態も過剰な状態も悪影響があるのでバランスが大事です。
一方、グルタチオンは腸管からの吸収が困難なので、食品からの摂取は難しく、また点滴などもありますがそれでも長時間体内に高濃度で保つことは不可能で8時間程度で排出されてしまうのです。
人間の性なのでしょうが、「〇〇が体に良い」と聞くと、その〇〇そのものを取り入れようとするところがありますよね。お昼の番組である食べ物が何かに良い、と紹介された翌日のスーパーではその食材が品薄になったりします。
グルタチオンを例に挙げると、グルタチオンは3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)からなるトリペプチドで、これら三つのアミノ酸が体内の酵素によって、段階的に合成されているのです。
つまり、グルタチオンを直接取り入れるよりも、バランス良くタンパク質その他を摂ることの方が日常的には容易なのですね。タンパク質は体内でアミノ酸に分解され、そのアミノ酸を使ってタンパク質が再合成されたり、グルタチオンのような短いアミノ酸のつながり(ペプチド)が作られるわけです。
一見、「体に良さそう」と言っても、効果的ではなかったり、効率的ではなかったり、ということだってあります。
“話題になる”ということは、実際に効果がある、ということも多いでしょうが、一方で「商業的にメリットがある」平たく言えば、『儲かる』から広められている情報もある、ということなのです。
「あなたが食べているもので、あなたの体は作られる」
これは、事実だと思います。
何を、どのようにして、食べるのか?
ちょっとだけ意識してみることで、健康についての新しい認識や、今までとは違う体験ができるようになるかも知れません。
情報が「容易に」探せる時代になったからこそ、その情報を“吟味するための情報”という知識を身に付けることが大切になってきたように感じています。
こうして、身体のことについていろいろと自分なりに調べて、学んでいくようになって、あらためて思うのです。
僕自身は、スピリチュアル畑の人間なので「オーラ」や「気」、「霊体」に関するケア、クリアリングや浄化、プロテクト(保護)などは専門家と呼ばれる立場なのですが、つくづく人間の体は全てにつながっていて、単に「ここは悪いから切り取ってしまう」という方法だけではなく、トータルでのバランスを整えていくことの大切さや、体に入れるもの(それは、食事も薬も同じように)が、どう言ったものなのかを知っていくことって、重要なことだと思っているのです。
“私たち人間は、肉体だけの存在ではない。”
ということはスピリチュアルな話の中ではよく言われるのだけれど、『逆も真なり』という感じで、
“健全で健康な肉体があるからこそ、豊かな霊的体験を享受することが可能なのである。”
ということも強く主張していきたいと感じているのです。
実際問題、医師に勧められるもの、処方される薬、店で売られている食材、気軽に食べられるファーストフード、それらに一体何が入っているのか?その全てを僕ら消費者が把握することなど、到底不可能なのですが、「少しだけ気をつけてみること」で、変わることが確実にあるのではないでしょうか?
次回はまた違った視点から、肉体と霊体の相関関係について、自分自身の専門分野の内容を盛り込んだ記事を書いてみたいと思っています。
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