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健康についての新しい認識④『抗酸化とデトックスそして免疫』

 ナグです。
 5月になりましたね。

 個人的には、新緑の緑が鮮やかに力強く色づくこの季節は一年の中でも一番好きな時期かもしれません。日差しは次第に強くなり、女性からすると紫外線が気になり始めるころなのかもしれませんね。

 前回の記事で「抗酸化とデトックス」についてお話しする前に・・・と言うことで、酵素と補酵素についてお話ししました。
 
 この数年、コロナ禍の影響もあってか、多くの人の意識が変わっていているのを感じています。その中でワクチンを接種した後の体調不良などから、排毒、デトックスに何が良いか?などの話題が注目されていたりします。

 抗酸化物質にはいろいろありますが、この数年注目されてきたのは「グルタチオン」ではないでしょうか?グルタチオンは「抗酸化物質の王様」と言われ、全身の細胞に存在し生命を維持する上で欠かせない成分なのです。

 身体のさびつきを防ぎ、シミなどの肌老化、病気や全身的な老化を防ぎます。脳卒中や心筋梗塞、不妊、血管の若返り、白内障、糖尿病の予防、低血糖症、関節炎、アレルギーにも有効です。

 グルタチオンは、ビタミンCをはじめとする他の抗酸化物質を補完する力が強く、酸化して働きが著しく低下した抗酸化物質を再生して、抗酸化力をよみがえらせる働きがあります。

 グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドと言う化合物で、20代を過ぎると年齢とともに次第に減少していくのです。

  コロナにかかり重症化に至ってしまうケースは、その多くが”グルタチオン欠乏”の状態であった、と言う報告なども上がっていましたね。

 また、人体にとって有毒な重金属の排毒などにも大きな働きをしています。(重金属の排毒にはタウリン、グルタチオンなどが良いそうです。)

 生命を維持する上で欠かせない、その一方で20代を過ぎると年齢とともに減少してしまう。となると、上手にグルタチオンが十分な状態を保ちたいものですよね?

 しかし、グルタチオンは食材からは取りにくい成分であり、胃腸ではほとんど吸収されないんですね。「グルタチオン点滴」などをクリニックで受けると言う方法が一般的なようです。

 食材から摂取するは難しいとされていますが、参考までに野菜などではトマト、ブロッコリー、ほうれん草、パセリ、かぼちゃ、枝豆、そら豆、なすなどに含まれていると言います。が、多いもので100gあたり30mg程度、とれています。

 また、日本国内では薬機法により、医薬品とされているのでサプリメントを買い求めるとするなら、海外製の輸入品などを選ぶことになりそうですね。

 海外製のサプリメント、クリニックなどのグルタチオン点滴・・・。

 あるクリニックの先生によると、点滴で入れても7〜8時間ほどで体の外に出てしまう。とのことで、週に2〜3度点滴を受けられている、という方もおられるようです。
 ちょっとハードルが高そうな感じがしますが、全身の全ての細胞に存在する成分ということで、もう少し調べてみると、体内で合成されているんですね。で、そこにも「酵素」が関わっているんです。

 wikiで調べてみると、グルタチオンは、γ-グルタミルシステイン合成酵素と、グルタチオン合成酵素の2つによって段階的に合成される。とありました。

 僕は医者でも薬剤師でも科学者でもないので、詳しいことはよくわからないのですが、酵素がきちんと体の中で働くことや、それに必要な材料が十分にあれば、体の中である程度作られていくんじゃないのかな?と思いました。

 そういう意味では、日常的な食事などの見直し(酸化傾向を増加させてしまう食品、例えば添加物の多いものや、ジャンクフードなどはできるだけ減らしていくこと)によって、体内で作用しているさまざまな酵素の働きを、十分に引き出すことができるのではないでしょうか?

 利便性や企業的な利益、というような側面が「商品」には必ずあります。その側面を追求するあまり、本来の目的から外れていってしまうものって、世の中にはたくさんあると思うのです。

 特に、我が国、日本は世界から見ても「食品添加物大国」というくらい、規制が緩かったり、海外では禁止されているものが禁止されていなかったり、というのが現状ですね。

 “健康”というものを意識し始めると、とかく「体にいいものを取り入れよう」という方向へと向かいがちですが、今まで取り込んできた『いらないもの』を出す、ということと、体の中で作られるものは、できるだけそれらが十分に作られるような体内環境の正常化に取り組んでいくことって大切だと思うのです。 

 グルタチオンだけでなく、他にもさまざまな成分があり、いろいろな酵素があり、私たちの全く知らないところで、体や細胞は機能してくれているわけですから、そういうところに少し知識が入ることで、”いつの間にか具合が悪くなってた”というようなことも少なくなると思います。

 次回はまた違った切り口で、「健康についての新しい認識」をテーマに記事を書いてみたいと思います。

 5月になると、夏が近くなってきた、という気持ちになります。暑い夏が来る前に梅雨がありますが、今年はあまり激しく、局地的に雨が降らないことを祈りつつ、エネルギーに満ち溢れた季節がやってくることを願うばかりです。


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