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マーケティング4.0とは

コトラー・マーケティングという言葉をご存知でしょうか。
これは2005年にアメリカの経済学者でありマーケティングの神様と称されるフィリップ・コトラーが提唱した、顧客とつながることの重要性を世間に広めた考え方です。

そして、2016年には、「マーケティング4.0」を発表しました。
マーケティング1.0は、生産主導、2.0は顧客中心、3.0は人間中心のマーケティングを提唱していますが、マーケティング4.0では一転して、マーケティングの手法について、こう示しています。

「マーケティング4.0とは、企業と顧客のオンライン交流とオフライン交流を一体化させるマーケティング・アプローチである」

ここで簡単にその概要を見ていくと、5Aという考え方が、経済を活性化させるとコトラーは言っています。

5A
認知(Aware)→訴求(Appeal)→調査(Ask)→行動(Act)→奨励(Advocate)

コトラー・マーケティングではおもに、飲食店やアパレル業界の経営に特化しており、消費者と経営者が近づいて運営をおこなうことを語られました。

当初はアメリカやフランスで活性化した考えでしたが、今では5Aという考え方は日本の小売店でも重んじられています。

例えば大型家電量販店では、接客の時に専門の売り場スタッフがヒアリングを実施しますが、これによって来店客がどんなものを欲しているのかを具合的に知ることが可能です。

顧客とつながることの重要性としては、まず最初にコミュニケーションを取ることをコトラー・マーケティングでは大切だと論じていました。

昨今では、経営者向けのセミナー等でも専門家は特にフィリップスの考えを述べることが多く、これからも各種サービス業界では大切に守られていく基礎的な運営方法といえるでしょう。

中国やベトナムといった途上国でもコトラーの教えを取り入れており、その大半が外国人経営者が実践しています。

たとえば、中国の広州にあるレストランでは、日本人女性経営者がSAという考え方を現地スタッフに伝えており、高いサービスを実践する店として、現地でも支持されているほどです。

以前のような経営者ファーストではなく、あくまでも消費者の嗜好・求めていることを経営に取り入れることが大切です。

円滑な経営を実施するためには、常に顧客が何を望んでいるのかを分析することも大切でしょう。

そのためには、オーナーも自ら前に出て市場調査をしないといけません。
それがフィリップス・コトラーが提唱している5Aという考え方で、大変役立つ内容となっています。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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