デジタイゼーションとデジタライゼーションの違いとは?
DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するために、デジタイゼーションとデジタライゼーションの2つを知っておくと良いと思います。
これらは、会社の組織体制の変革をするうえでも重要な要素です。
両方とも似たような言葉ですが、少し意味合いが異なります。
まず、デジタイゼーションとは、現在あるものをデジタル化させるということです。
分かりやすい事例のひとつは、電子書籍になるでしょう。
本は、紙でできているものでしたが、時代の変化とともにデジタル化してきました。このように、デジタル化することにより売り切れるといった問題を解決することができます。
また、通販で購入する場合には、それを配送しなくても済むといったこともメリットと言えるでしょう。企業においても、今まで紙の資料をPDFなどに変換して、デジタル化することで、作業効率化を図ることが可能です。
これに対して、デジタライゼーションとは、現在あるものに新たな価値を付加し、業務の効率化などを図ることです。
例えば、自動車とインターネットはもともとつながっていませんが自動車とインターネットをつなげることにより、カーシェアリングをすることができるようになっています。
それ以外でも、自動運転なども遠隔操作で行うことができるようになっており、人件費の削減だけでなく新たな価値が付加されたと言えるわけです。
職場で利用するとすれば、運送業ならば自動運転をすることにより、人件費の節約をすることができます。
もちろんそのためには、時間をかけて実証実験を行わなければなりませんが、うまくいけば輸送量が安くなり魅力的です。
どちらかと言えば、デジタライゼーションがDXと思われがちです。
今まで、いわゆるデジタル化が進んでいなかった組織にとっては、デジタイゼーションもデジタライゼーションもDXの第一歩ですし、難しいながらも大切なことです。
デジタル化を組織全体で考え、実行し、継続していく先にDXの実現が待っていると思うのです。
古いシステムからの脱却、デジタル技術を活用したビジネスモデルや業務改善、それらに取り組む社風や慣習の改善、そんなことがあたり前に行えることがDXの実現だと考えます。
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