デジタルトランスフォーメーション(DX)#10 ディスラプト
DXを推進する鍵は、Disrupt(ディスラプト)なのかも知れません。
デジタルテクノロジーの進化により、様々な業界で、これまでに無い、ユーザーメリットの高い、優れたサービスが続々と創出され、既存のプレイヤーたちを脅かしています。
これを「Disruptive Innovation」と呼ばれ、日本語では「破壊的イノベーション」と訳されます。
シリコンバレーの巨大企業の講演やディスカッションを聞くと、頻繁にDisrupt(ディスラプト)というキーワードが出てきます。
ここで使用する多くの Disrupt(ディスラプト)も、「破壊的イノベーション」を指し、Disrupt(ディスラプト)を起こす側のことをDisrupter(ディスラプター)と呼んでいます。
シリコンバレーの多くの企業では、デジタルテクノロジーに伴う Disrupt(ディスラプト)は、もはや専門家だけの問題と捉えておらず、経営層が共通的に意識すべきことだと提唱しています。
そのため、今では Disrupt(ディスラプト)は、経営戦略の一部と位置づけられています。
今後、加速するこの Disrupt(ディスラプト)の中で生き残れる企業は、それほど多くないと言われています。
・・・さて、Disrupt(ディスラプト)というキーワードを何回使ったでしょうかw
破壊的イノベーション、破壊的創造、掲げるのは容易く、耳障りの良いキーワードですよね。
企業であれば、これを意識する者が少数では機能せず、全社あげて取り組まないといけないです。
もしくは、経営陣が陣頭指揮をとり、過去の慣習や成功体験に縋るのではなく、新しいデジタルテクノロジーを駆使した、ビジネスや働き方を作らないと、Disrupt(ディスラプト)できないと思います。
そのためには、若手(特にデジタルネイティブ)の意見を取り入れて、課題を抽出し、全社横断的に議論する場をつくらないといけないのですが、これも企画するのは容易で、実行するには難しいと思います。
個人的な意見なのですが、やることが目的化してしまわないように、「うちのDisrupt(ディスラプト)はこれだ!」というものをいくつか作ってから始めた方が良い気がします。
何を、どこまで、何のために、どうやって破壊するのか、疑問が残ったままだと、どの程度?破壊して良いのか分からないですよね。
まずは、こんな考え方もあるのだということを共有するところから始めてみてはいかがでしょう。。
ちなみに、今、企業におけるディスラプト事例を集めています。
11月の講演で披露できればと考えて、仕込み中でございます。
では、また。