ダニングクルーガー効果って知ってますか?

ダニングクルーガー効果は、認知バイアスのひとつで、能力の低いひとが実際の評価と自己評価を正しく認識できずに誤った認識で自身を過大評価してしまうという困った現象のことです。

つまり、実際の評価と自己評価とのズレが生じる、または認識に誤りが生じる現象を指します。

これは、米国心理学研究者のダニングとクルーガーにより1990年に発表された考え方で、自己認識が不足している場合、人々は自分自身に対する適切な評価を下せず、コミュニケーションにおける多くの障壁を生むことを仮説として提唱したものです。

実際の評価はそうでなかったとしても、自身の容姿や言動などが優れていると、心理的に錯覚してしまうし、逆に能力の高い人は、実際の評価より自己評価を低く見積もってしまうというもの。

いずれも、ひとが自分を正しく客観視できないために認識の錯覚が生じているのです。

ダニングクルーガー効果によって、自分と他者との間に評価のズレが生じると、コミュニケーションに問題が出てきます。

たとえば能力が低い人に皮肉を言っても、ダニングクルーガー効果によって、相手は皮肉を皮肉と捉えられません。

純粋に褒め言葉として皮肉を受け取ってしまう可能性があります。

ダニングクルーガー効果によって起こる、さまざまな問題を整理するとこんな感じになります↓

・自分を過大評価する
・知識不足に陥る
・他者をきちんと評価できなくなる
・詐欺被害に遭いやすくなる
・困難に対処できなくなる

では、ダニングクルーガー効果を回避するにはどうしたらいいのでしょうか。

それが、こちらです↓

・ダニングクルーガー効果の原因を知る
・多くの人と交流を持つ
・他者の意見に耳を傾ける
・客観的な指標を考える
・フィードバックを受けられる環境づくり

自分の価値観を絶対視せずに、客観的に捉えることが大切だってことですね。

能力が低くて、声が大きいひとに向けて、「ダニングクルーガー効果って知ってる」って、マウントを取らないように、気をつけましょう。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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