本当に必要な会議って、「これまで」の話ではなく、「これから」じゃないかと思う

企業の会議は、無駄が多いと言われることがあります。

報連相(ほうれんそう)の文化が重要であることは確かですが、それが間違った形で実施されているからに他なりません。

たいていの会議では、これまでに行ったことを同報します。

よくあるのは一週間や一カ月といった単位で開かれる業務連絡会です。

社員が一人ずつ自分の業務内容を発表していくようなパターンがあります。

それを聞いた上司が部下に対して小言をいったり、叱責したりするのは定番の光景といえます。
そのため、会議に対して恐怖を抱いている社員も少なくありません。

これは決して生産性がある状態ではなく、むしろ業務に対する意欲を阻害している可能性すらあります。

この状況を打破するには、過去の話より未来の話を重視することが大事です。

少なくとも、報告だけに時間使うのはナンセンスであることを認識したほうが良いのではないでしょうか。

生産性を高めるには、これからを見据えた話し合いをすることが欠かせません。
たとえば、ミスの報告をした社員がいれば、その人物を責めるのは誤った行為です。

日本の会議では、それを平気で何時間も続けることが慣習となっています。
どうしてミスをしたのか冷静に分析し、その再発を防ぐ方法について議論するほうが建設的です。

また、上司からトップダウンで伝えるスタンスも良くありません。
この例でいうと、ミスをした社員が自分で考えて提案することがポイントになります。

そうすることで主体性が育まれ、失敗を繰り返さないようにする強い意識が醸造されるでしょう。

これからはますますスピードが重要な時代になってきます。
そのようなビジネスシーンにおいて、過去をゆったりと振り返っている時間はありません。

ビジネスチャンスは待ってくれないことを覚えておきましょう。
生産性を効率的に高めていくには、一人ひとりが常に前を向いて、将来をイメージしながら話し合うことがポイントです。

そうして会議の時間を削っていけば、他の業務にリソースを集中することも容易になります。



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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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