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DX推進部門が引き起こす社内への混乱とその中身

DXは、デジタル技術を活用して、人々の生活をより良いものにしていくという概念のことで、近年では多くの業種でその推進が始めています。

ごく一部の、成功している事例では、ネット通販サービスや銀行などの金融機関、ファミリーレストランなどがあります。

顧客にサービスを提供する上で、容易に使えるように改良していく事はサービス利用の頻度を高めることに繋がってきます。

社内でDXを進める場合、やみくもにDXを進めてしまうと、却って使いにくいシステムになってしまう恐れがあります。

社内で統一した効率的なシステムを構築していくには、フォアキャストとバックキャストを行います。

現時点のデータや過去のデータから現在を起点にして未来を考えていく手法をフォアキャスト、目標にしている未来から過去へと遡って過去を考えるのがバックキャストです。

これらの思考法を使って、社内の問題点の洗い出しを行い、より使い易くてデータ整理や分析がし易い環境に変化させていくことを考えます。

DX推進部門が引き起こす社内への混乱は、十分に機能していた部分まで改良してしまったが故に使い勝手が悪くなってしまう事から引き起こされます。

今まで搭載されていた機能が省かれたり、新機能が搭載されても、その機能の有用性が浸透しなかったりすると、混乱を招きかねません。

DXが目的化してしまっていると、社内システムをより良い方向へ改善していくという目標に辿り着く事が出来なくなってしまうでしょう。

従業員のITに関する知識がまちまちであり、経営陣や決済権を持っている者のDXへの理解の有無がDX推進への課題になる事もあります。

DX推進は、事業をより良い方向へと進められる環境を整えていきますが、社内事情を踏まえて行っていかなければ、逆に過去のファイルの場所が分からなくなったり、どの機能が過去の機能に対応しているのか分からなかったりといった業務に支障が出る混乱が起こりかねません。

社内に、やみくもにDXを進めてしまうのはデメリットになる事も多々あります。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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