見出し画像

買いたい人だけ買えば良い、という最強のマーケティング

Appleが12月8日にワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max」を発表した直後、Twitterで賛否コメントが交わされて、ざわざわしています。
その理由は、61,800円(税別)という価格設定。
これ、単純に高くないですか?

他社の製品を凌駕する性能が備わっていれば、納得なのですが、どうもそうではないようです。

この発表の直後、Sonyの「WH-1000XM4」がトレンド入りして、性能比較する情報が出回っています。

個人的には、価格帯も性能も、あまり興味が無いのですが、Appleの売り方に“学び”があると思いました。

そもそもApple製品は、好きな人にマッチする製品開発を行っています。
その対照的なものがMicrosoftで、Windowsは誰にでも使いやすいように設計されています。

つまり、Appleは、買いたいと思う人が買えば良いという、突き抜けたマーケティングでファンを増やし、製品開発を進めていると思うのです。

このヘッドフォンが10万円だろうが買う人は買うだろうし、デザインが他製品と多少見劣りしても、売れるのでしょう。

こうやって、一個人のブログで取り上げている時点で、マーケティング戦略としては、成功ですよね。

高級車や高級時計は、コアなファン向けのものであり、機能性やデザイン性よりも、それを得られる、所有するステータスが重要だということです。

私はこれまで、マーケティングの講座やこのブログ記事でも、消費者に寄り添え!と伝えてきました。
しかし、一方で、消費者に敢えて寄り添わないマーケティングは、最強だとも思っています。

でも、一般企業がこの手法を模倣しても、なかなかうまく行かないでしょうね。

買いたい人が買えば良いという手法は、ブランディングやコアなファンがあって、成立するものだと思います。

この製品発表で、世間的には、SONYのヘッドフォンが良いのでは?と思っている人が多いかも知れません。それでSONY製品が売れたとしても、Appleにとっては、ブランドイメージが落ちることは無いと思います。

そこまで、iPhoneやMACという素晴らしい製品があるからです。

そのうえで、攻めの姿勢の製品開発。
顧客に新たな体験と価値を提供するサービス。
それを持っているだけでアガる製品。

失敗を許容できる社風だからこそ出来るのでしょうか。

この強気のマーケティングを支えるブランディングと製品力があれば実現可能だと思います。

そんな強気なマーケティングの提案、いつかしてみたいですね☺



いいなと思ったら応援しよう!

荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
よろしければ、サポートお願いします! もっと分かりやすく、ビジネスの話題を提供できるよう、勉強資金に使わせていただきます。