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結果よりもプロセスを売る時代

単純に「このサービスすごいです!」、「この商品良くないですか!」と訴求するよりも、そこにストーリーを乗せてあげると、ファンがつきやすく、モノが売りやすくなります。

以前書いた記事の補足的な内容になりますが、モノを売るには、そのモノよりもストーリーやプロセスが大事という話題です。

完成した商品やサービスに圧倒的な優位性があるものを除き、その価値を高める手法として、プロセスやストーリーを併せて訴求すると効果は絶大です。

例えば、「老舗お菓子メーカーとITベンチャー企業がコラボ開発した、これまでの常識を覆す和菓子」、「研究開発に15年費やしたデータに裏付けされた満足度98%の社員研修プログラム」等、ストーリーと併せて商品やサービスをPRすると、その価値に下駄を履かせることができます。

この記事を書こうと思った切っ掛けは、先日のこのニュースです。

Twitterでもかなり話題になっていましたね。
「たった1文字間違えただけで、販売中止するなんて~!」と。

個人的な考察です。
スペル誤りは校正の甘さで事実だと思うのですが、結果的に多くの方の目に、新商品が触れることになったので、プロモーションとしては成功だっのではないかと。加えて、サッポロビールの企業スタンスも知らしめることができました。

奇しくもマーケティングとブランディングの両方を実現することができたのですが、これが計算だったらスゴいです。
相当なコストが掛かってますからね。。。

しばらくして、正しいスペルで、商品を販売したら、「あ、あのスペル間違ったビールだ!」となって、普通にローンチする以上の効果を得ることが期待できます。

ある意味、意図せずにストーリーを作ってしまったということですよね。

商品開発から販売までのチェック体制が甘かったという“負のイメージ”がつくかも知れませんが、良い商品が売れるわけではなく、売れる商品が良い商品なので、売り方として優秀なのではないでしょうか。
※このビールを今後販売したと仮定しています

なので、ひたすら温め、満を持してローンチするよりも、消費者の期待値を高めて、販売開始した時点で“優勝”するという持って行き方が、この情報化社会では有効ではないでしょうか。


狙い通りに商品やサービスが売れていかない場合は、このストーリーやプロセスを出しているのか、という観点で見直してみると良いのかも知れませんね。

やっぱりマーケティングは、おもしろいです。


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