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トップ広報を鍛えるメディア・トレーニング

組織のトップ(代表・社長)は最高の広報パーソンといわれています。
その影響力は大きく、トップ自らが様々なステークホルダーと直接コミュニケーションを取ることで、会社の知名度をより一層向上させ、イメージアップを図ることができます。

メディアやアナリストも、会社の代表であるトップに直接会い、言葉を聞き、時には表情からも企業の姿勢を読み取り、理解することを望んでいます。

メディアへの露出を高めることは、より多くの人がトップの顔を知り、身近に感じ、その企業のファンになることにもつながります。

経営者としての先見性や的確な判断、実行力を備えもつことは当然であるが、加えて「企業の顔」として、企業価値や理念、ビジョンを自らの言葉で示し、相手を動かすコミュニケーション能力が求められます。

メディア幹部も企業のトップとの情報交換を望んでいます。
広報部門がそのお膳立てをしていくのも役割のひとつですね。

トップは広報の重要性を理解し、自身のコミュニケーション能力の向上に努めなければなりません。トップの不用意な発言は、企業のイメージダウンを引き起こします。
特に記者会見や講演会は、生の声が直接届くので、そのインパクトは大きいのです。

そこで、事前に記者会見や個別インタビューのリハーサル(メディア・トレーニング)を体験してもらい、とるべき態度や発言方法を理解し、実践を通じて身につけてもらうことは重要です。

しかし、メディア・トレーニングの意義は、単に経営陣の会見リハーサルというだけでなく、トップが社会からどのように見られているかを再認識する機会となる他、広報の重要性への理解、情報開示時の広報体制の構築と強化、広報部員のレベルアップ(公式見解・Q&A作成から発表までの準備)という目的も含みます。

会見の際に、トップが注意したいポイントはこちら↓

・何を伝えたいか、何が目的かを明確にする
・気持ちを込めて、少しゆっくりと、自分の言葉で話す
・誠実かつ毅然とした態度を保つ
・記者から質問に対して、軸がぶれない回答をする
・可能な限りその場で記者の質問に答える

最も重要なのは「今回の会見(取材)は何が目的か、何を伝えるのか、社会からどう思われたいのか」を定め、方向性を明確にすることです。

記者からチクリと嫌な質問をされたり、自分が描く方向性と違う質問が出たとしても、惑わされずに強い意志で自身の軸を崩してはならないのです。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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