組織の強みと課題を知るための方法とは
組織の強みと課題を知るための方法として、KAIKAを取り入れる企業が増えています。KAIKAとは、日本能率協会(JMA)が推進している、社会と人を起点とした組織づくりのことを指しています。
KAIKAとは、個人の成長やグループの活性化、組織の社会性を同時に実現することによって、新たなる価値を生み出す活動体のことを指します。
この3つの価値は、トレードオフの関係ではないことが前提であり、個人の成長や働きに対しては大きく寄与するものの、組織の活性化や社会性の向上には逆効果となる活動ではありません。また、長期的な視点に立つことが前提であることも忘れてはいけません。
このようなことを前提としたうえで、KAIKA組織のメリットとしては、社会の信頼性や共感性を向上させることが挙げられます。その考え方に則った場合には、組織にとって重要なことは何なのかを考える機会が得られます。
戦略を組織の方向づけと資源配分として考えた場合には、長期的に見た場合には、優先順位が見えてくることでしょう。これを突き詰めることで、理念の再解釈や納得性を高めることにもつながります。
更には、生き生きと働く従業員を増やすことにも繋がります。
近年の日本では人材不足が続いていますが、人材を確保したり定着させることは、経営課題の大きな一つとなっています。
KAIKAの組織や活動は、働く人たちのモチベーションを高めることにもつながります。
また、心理的な安全性やつながりの高いグループづくりにも関係しているといえ、柔軟性の高い人や組織づくりや、業績の向上にもつながります。
人間や社会全体が多様化し、その中で価値観も多様化していますが、このようなことを背景に個人を尊重し、その多様さを認めて成長してもらうことで、組織自体が変化し進化していくということです。
無料セルフチェックもあるので、うまく活用すると、組織の意外な発見があるかも知れませんね。