東京証券取引所の市場再編で株式市場はどう変わる?
東京証券取引所が3つの新市場に再編されました。
これまでの東証1部、2部、ジャスダック、マザーズの市場区分が、4月4日から「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つの新しい市場区分になったのです!
最上位となる「プライム」の市場には1,841社が上場しており、国内事業が中心の「スタンダード」が1,477社、新興企業の「グロース」は459社が上場するとのこと。
2013年に東証と大阪証券取引所が統合したときには、それぞれの市場構造を維持したことに由来していました。そのため、「市場第二部、マザーズ、JASDAQの位置づけが重複」「市場第一部もコンセプトが不明確」といった課題がありました。
その課題を受けて、今回の再編では、3つの市場のコンセプトを明確化したそうです。
プライム市場:
グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業
スタンダード市場:
公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業
グロース市場:
高い成長可能性を有する企業
再編に伴って、上場基準も変更されています。
上場各社は各市場区分の新規上場基準の水準を維持することが求められます。
プライム市場は株主数800人以上、流通株式時価総額100億円以上、スタンダード市場は同400人以上、10億円以上、グロース市場は同150人以上、5億円以上と。
私のクライアントでも上場を目指す会社が何社かあるのですが、上場基準が変わっても、然程影響がないように思えます。
ただ、どの市場を目指すかが今後の展開で変わってくる予感もあり、しばし様子見ですかね。
まずは、この市場の特徴と上場している企業の顔ぶれを見て、戦略を練ることとしましょう。
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