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広報とマーケティングの違い

広報とマーケティングの関係は、切っても切り離せないものです。
広報部門とマーケティング部門を分けずに、ひとつの部門で機能している組織が多くあります。
それぞれの役割を理解すると、組織体制の構築や強化に役立つと思い、改めて整理しました。

まずは、広報から。
広報は、内外に対して、情報を発信する役割と捉えると良いと思います。
自組織の取り組み(商品・サービス等)を広く社会に知ってもらう役割を持っているのと同時に、外部の情報をまとめ、内部へ展開する役割を持っています。また、メディアとのコミュニケーションのハブになったり、ブランディングを推進する役割も果たします。
小規模事業者は、外向けの広報に注力してる傾向にありますが、個人的には内部広報が重要だと考えています。
市場動向や他社情報等、世の中の動きをキャッチして、内部にナレッジを共有することによって、組織全体の知見の底上げに繋がるので、小規模事業者ほど、実は内部広報が重要なのです。
社内報やかわら版(古い…)を作って展開してみたり、実は自組織内でこんなことやってた的な情報を組織横断で展開してみる等、やってみるとその効果は目に見えて実感できると思います。
組織の顔として、外向けに発信することも、もちろん大切です。
プレスリリースの作成、メディアへのアプローチ、記者会見や勉強会、ウェブサイトの掲載等、仕事は山のようにあります。
どうすればメディアに取り上げてもらえるか、組織のブランディングが高まるか、認知度が上がるかを考える部門でもあります。


そして、マーケティングについてです。
マーケティングは、欲しいひとの目の前に欲しいモノを差し出す取り組みです。
抽象的な表現なので、解説します。
自組織の商品やサービス、あるいは情報を、需要のある層(地域・年齢・性別・趣味嗜好)を見極め、アプローチする行為です。
そのために、仮設を立て、調査し、分析し、実行し、フィードバックを得て、戦略を立て、個別の戦術に落とし込み、検証して…という、いわゆるPDCAを回していき、顧客獲得やファンの獲得に繋げていきます。
なぜ、マーケティングが必要か?
それは、せっかく良い商品やサービスを作っても、世の中に認知されなければ、売れません。
そもそも需要(ニーズ)が無いのかも知れません。
消費者の認識にギャップがあるならば、それを埋め、見せ方を工夫し、客観的に商品・サービス・情報を捉えるという重要なポジションです。
企業や組織の経営戦略に不可欠な部門と言えます。


というわけで、簡単に広報とマーケティングを整理してみました。
もっと簡潔に区分けすると、広報は組織のPR、マーケティングは商品やサービスのPRと捉えても良いかも知れません。

ちなみに、どちらの部門にも必要なスキルは、コミュニケーション力、情報収集力、分析力、プレゼンテーション力ではないでしょうか。

今回は、ある企業の方から、リクエストがありましたので、広報とマーケティングを整理してみました。この拡張版を来週の研修でお伝えする予定です。それぞれ奥が深い分野なので、このnoteでも定期的に発信していきたいと思います☺


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