2024 6/15-6/16 備忘録
普段違う場所で、違う生活を営む人たちが規格化されたサイリウムカラーに還っていく瞬間。
誰もが負けじと掲げる光の先にはそれぞれの物語があった。
大音量の曲と歓声に全身の細胞が踊ってしまうような感覚。
音が質量を伴ってのしかかってきた。
凝り固まった心身が会場の熱気に溶かされて、自分として形を保っていたものがじわじわと壊れて、周囲との境界線が曖昧になる。
あの日はわたしも確かに、音楽の一部だった。
ステージでキラキラと誰よりも輝く大好きな人。
どんな時にもしゃんと伸びた背筋。