ワンダフルワールド007哲学の夜明け
はじめまして。こんにちは。
暑い夏が過ぎ去り、空の様相も日々刻々と移り変わるこの頃、
マンガや珈琲やチーズケーキや音楽をお供に、味のあるマンガを構想中の
Gプレッソです。
さて、今回のワンダフルワールド007におきましては、
『哲学の夜明け』と題しまして、「哲学」に関するエトセトラをまとめておきたいと思います。
はじめに
本屋さんや図書館で『哲学』関連の書籍・本・図鑑および『哲学書』そのもの・・・を眺めてみるに、私見では(というよりもどなたの目にもあきらかですが・・)大げさではなく100年かけても読み切れないほど数多のものが並んでいました。ので、「この1冊」との出逢いは、個々それぞれのお楽しみ-運命や縁や好奇心などを含めて-なのだと思えます。
今回の記事は個人的なフィルターを通したワタシなりの「哲学像」を綴ってみました。あくまで、ワタシGプレッソが漠と捉えてきた「哲学」に関しての個人的な体験・エトセトラとなっております。
ほんのり自己開示的な内容ともなっており、自己紹介のような意味合いが含まれています。
トピックやキャラクターに幾ばくかご興味いただけましたら、ぜひ他の記事も訪れて眺めて頂ければと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
※本記事におきましては、いわゆる「哲学者」や「哲学史」さらには「哲学の各論内容」などに関しましては、触れておりませんこと(アンタッチャブル)をご了承いただければと思います。
もくじ
①Gプレッソの憂鬱
②哲学とは何か?
③世界中に『哲学』
④哲学の内容
⑤『哲学をする』ということ
⑥Gプレッソの憂鬱Ⅱ
⑦哲学を超えて
○連載Gマンガ『ボクはディオゲネス』
○『デイドリームビリーバー』
構想進捗リポート
あとがき 岡本太郎
①Gプレッソの憂鬱
世紀末~2010年-
まず初めに、ワタシがどのような立ち位置から「哲学」を眺めているか(いたか)に関して、ワタシの哲学体験をごくごく簡易に紹介させてください。
20世紀末、世界は終わらず21世紀に突入しました。
・学生期を終えても、社会に飛び込む勇気と動機が湧かず、アルバイトでモラトリアムを継続していました。
・図書館で1冊の本「哲学を読む」※を目にし、一気通読してまるまる全く内容が理解できなかったことに感動と好奇心を覚えました。
以後、『哲学』を理解するために「哲学入門書」を読み継いで-アルバイトをして入学金を捻出し、2年間だけですが、学生(社会人編入学)として「哲学」を堪能していました。同時期に「哲学塾」にも幾度か通わせてもらいながら、自身の「問い」を考え続ける試みを継続していたのでした。
ワタシが21世紀の始まりに気になっていたトピックは、以下のようなものでした。個人的備忘録として置いておきたいと思います。
・宇宙の始まり あんころもち 最初の一撃
・人類最後の落とし子は、どのような世界解釈をするのか?
・『悟り』とは極限の開き直りか
・倫理を無視すれば、科学はどこまでのものを生み出せてしまうのか?
・人間の思考を超えるものの考え方
・唯識とクォーク 梵我一如
・決定論の問題(人間は自由意志っで動き得ないこと)
・人間は脳科学で解決?(意識と脳と電気)
・ロボットは戦争しないか?
・車が走る原因は何になるか?
・ヒトの意識はどのように芽生え、どの様に働いてるか?(意識の分析)
・人間とパソコンを比べるとどんなことが言えるか?(対応関係)
・描いている最後のヒトを保証するのは何になるのか?
・地上波と衛星放送のズレ(フィルターの限界・事自体を把捉できない)
・ワタシたちは舞台上の役者・アクター・マンガのキャラクターなのか?
・なぜ、さまようのか?
・夢のやもりととかげ
・10次元(高次元)が4次元として現れている?(超ひも理論)
・それ自体で動くもの。自己運動とは何か?
etc,etc・・・.
この時点でのワタシの「問い」は、ひたすら、〈世界〉の謎や〈宇宙〉の本質などのテーマに沿っているようなものでした。
以上のようなトピックを、徒手空拳ながらワタシは結構まじめに考えていたのです・・・。
②哲学とは何か?
哲学-てつがく-:Pilosophy フィロソフィー
知を愛する-愛知学-
哲-あきらか。さとい。
書店を眺めてみれば、いつでもワクワクするような『哲学入門本』に出逢うことができます。
その中で、表現の違いはあれど、「ヒトの数だけ『哲学』はある」的な文言 を見かけることがあります。
そこから解釈し思えることは、『哲学』とは、子どもから大人まで、また性別やその他のあらゆる属性問わずに、
・万人がいつでも・どこででも・何からでも始めることができ得る完全に開かれた営みなのだ-ということです。
そして、その営みの内容としては、世界や社会や大自然や宇宙や生命や・・・、ありとあらゆる森羅万象や謎に対して、その存在の根拠・来し方行く末などに関して、
・自分自身の頭で(或いは身体で魂の全てで)、どこまでも考え抜いてゆく行為・営み-であると思っています。
さらに座右的に思っていることは、「哲学」という営みにタブーはなく、それゆえに、時に他者を傷つけたり思考を揺さぶり動揺を与えてしまう側面もあるので、
・うかつに「表現」することには慎重にならざるを得ないデリケートなものだと思っています。
③世界中に『哲学』
世界中で「哲学」という営みが行われてきましたが、よく目にするのは以下のようなワードです。
それぞれの『考え方』には地理的・社会的要因が絡んでいたことは前提として、あくまで自身の印象・セレクトですが、キーワードなど一言添えて記載しておきたいと思います。
○ギリシャ哲学
ロゴス ソフィストたち ソクラテス
○インド哲学
ウパニシャッド 輪廻 瞑想 実践生命哲学のヨガ
○イスラム哲学
アラビア哲学 神秘主義的
○中国哲学
諸子百家 道 陰陽 現世的
○西洋哲学
論理的思考 分析 合理的 科学的
○東洋哲学
自然的 禅的 多様性・受容性
○仏教哲学
生活的 足元的 法 中道 バラエティ
一つの例として、ワタシが2年間の間学生として履修していたのは、以下のようなカリキュラムでした。時同じくして、『時代』はインタラクティブ・インターディシプリナリー・ダイバーシティ―・インクルージョン・グローバリゼーション的な方向へ流れてきた中で、いまや「○○哲学」と区分けて思考することを超えたフュージョナル・コラボレイティブな『哲学』が求められているのかもしれません。
※『哲学』と近接なワードとして「思想」という言葉がありますが、
ワタシの中では『哲学』に包含される一つのカテゴリーとして「思想」というものを理解しています。
イメージとしては、『哲学者』に比して『思想家』とは、「社会」に対して幾ばくかアクティブに関わっていくヒトたちであるような気がします。
④哲学の内容
哲学の内容を最大限大きく分けてみると、以下のようなカテゴリーを目にすることもあります。
○存在論
○認識論
○価値論 倫理学 美学
大まかに「問い」を当てはめてみれば、たとえば、
存在論―「ある」とは何か?どういうことか?
「ない」とはどういうことか?
「それ」はなんであるか?
認識論―ヒトは〈世界〉に対して、どこまでわかることができ得るのか?
ヒトの感覚を超越した「認識」の限界とはどこ・だれなのか?
価値論―あらゆる全てに意味はあるのか?
倫理学ー正義とは何か?悪とは何か?聖なるものとは何か?邪悪とは何か?etc
美学論ー美しさとはなにか?
ーなど、問いたてることができるでしょうか。
上記を参考にしつつも、『哲学』という営みを自分なりに整理してみれば、
◎世界理解 存在論~認識論~時間論~ 社会論~
◎人生論 ヒトの生き方~人生の儚さ~
◎価値論 倫理学~美学~善悪/美醜/正邪/聖穢/~
-の3つの特大カテゴリーに、あらゆる全てを当てはめる試みができると思えました。
それぞれの領域の『問い』立てとしては、たとえば
・世界理解
〈世界〉(宇宙~全社会含め)は、各々どのように成り立っているか?その来し方行く末-可能性は?始まりの前・始まりの動機 終わりの動機・終わりの後は?
・人生論 儚い人生をどのように生きることにするだろうか?
・価値論 世界(宇宙~社会~生命含め)の全てのカテゴリーにはそれぞれどんな価値-意味・値打ち-があるやいなや?
-などと思考し始めることができそうな気がします。
具体的に何を求めるのか?
「哲学」が目指す目的は、一言で表現するしかないとすれば、『世界の本質』と言えるでしょうか。
いろいろなことをいろいろなヒトがいろいろな立場からいろいろな動機でいろいろなことを考え、教えてくれる世界ですが、
『本当のことはたった一つしかない』
宇宙や生命が始まった本当の理由・その出来方・終わり方・終わった後・・・、『答えはたった一つしかない』こと。
-その『たった一つの答え』を知りたい、という動機が、ヒトを「哲学」へと走らせるのかもしれません。
宇宙の成り立ち来し方行く末の秘密
存在の秘密 時間の秘密 次元の秘密
生命の秘密 生物多様性の秘密 ヒト存在の秘密
etc,etc・・・・・・
たとえヒト(人類)が答えを導き出せなくても-
・・・気になることは山ほどあり、『哲学』に終わりはないのかもしれません。
⑤『哲学をする』ということ
『哲学』は、誰もが・いつでも・どこででも・何からでも始めることができる-と先に綴りましたが、この日常において、実際に「哲学する人・してる人」とはどのような方々なのでしょうか。
簡易にまとめておきたいと思います。
○哲学者
○哲学学者(アカデミズム)
○哲学家
○哲学徒
○哲学人-哲学びと-
それぞれの私的印象・イメージとしては、あらゆる属性関係なく、
・哲学者-物事を深くまで考え、真実を追究してゆくヒト
・哲学学者-大学などで「哲学史」や「専門の哲学」を考える・教えるヒト
・哲学家-哲学に興味・関心を持ち、常日頃の思考が哲学的思考になることが普通なヒト
・哲学徒-哲学を学ぶ学生なヒト 道途上に歩き続けるヒト
・哲学人-日常の物事・出来事に不思議や疑問を感じ、フイに「これは何なんだろう?」「これはなぜなんだろう?」-と問いを発しているようなヒト
-のような感じでしょうか。
「哲学をするヒト」とは、アカデミズムであろうと在野であろうと、子どもから大人まで年齢や性別や暮らしている国などは一切関係なく、学問としての哲学を追求してゆくヒトもいれば、日常の些細な出来事に哲学を見つめながら生活してゆくヒト、それぞれの動機で「哲学」に触れて「哲学」を生きているのだと思えます。
ワタシはそのような方々を、私淑する多くの漫画家の先生方と同様にリスペクトしております。
⑥Gプレッソの憂鬱Ⅱ
-2011年~2022年→
半世紀ほど地球に暮らしている中で、ワタシはどうも〈社会〉というか〈世界〉は一筋縄では回っていないことに、目を向けるのが遅すぎたようです。
世紀の境目に「哲学」というワードに出逢えた頃、ワタシなりの『哲学』を求めるために、この世のあらゆるカテゴリーにアンテナを張り、柔軟な思考で物事に対峙でき得る地頭力を鍛錬しようと、発奮していた気がします。
当時のワタシの関心や問いは、先に掲載しましたように、もっぱら「世界の謎」にベクトルが向いていました。
ところが、ある程度考え抜いた-ような気になった-後、この二十数年の時の経過の中で、インターネット社会の隆盛と共に(スマートフォンは所有していませんが・・)、いつしかフィルターバブルに捉えられ、何となく、固定化された島宇宙をぐるぐる漂っているような感覚に陥っている気もしてきます。
色々な場所で少なからぬ方々もよく言及されているように、
「時が加速しているのではないか?」とSF的錯覚を覚えてしまう自分もいます。それほど、この20年間が失われた気がしてなりません・・。
特に、ワタシの憂鬱は2011年の『東日本大震災』を境に、界王拳10倍増しになっていきました。
以前、note記事の『デイドリームビリーバーEXTRA』等でも掲載したのですが、 憂鬱なモラトリアムの中でも、「いつかマンガを描くんだ」というパッションだけは、心の中に持ちつづけていました。
しかし、そんな中、『大震災』がやってきました。
それ以降、新たなる様々な情報に触れてゆくにつれ、
あれれ、何か『社会』がおかしいな・・?
ーと思え始め、それまでの「『〈世界〉』に対しての哲学」から、 「『社会』に対しての哲学」にも目が向くようになっていきました。
※「社会(世界)」に対する、新たに芽生えた問いに関しましては、
ワンダフルワールド009社会とは何か(仮題)の中でまとめてみたいと思います。
2011年 新たなる憂鬱の始まり
2020年 重ねて更なる激震の始まり
2022年 どこへ向かうべきなのか?
現時点で、一般庶民なワタシの立ち位置からしても、何かおかしな世界・社会、そして宇宙が展開されているなかで、改めてワタシの中で『哲学』をリブートしてゆくことは、新時代へ向けて、自身にとってのマストな課題になってゆくのだと震えながら予感しています。
⑦哲学を超えて
哲学的な態度 哲学的な考え方
『哲学』に効用のようなものがあるとすれば、以下のようなものも一つ含まれると思っています。
たとえば、
・全ての臆見・偏見・先入見を振り払って、目の前の出来事に対峙してみること
一口で言えば、
『思い込みを超えて物事を見つめ、丹念に真偽を確かめ、自身の頭で考え抜いて決断してみる』-とも言えるでしょうか。
名探偵のように、トリックやマジックを鮮やかに見抜く目を持ち合わせていないワタシは、泥臭くとも、じっくり世の中の不可思議を眺めていく道をたどっていくことになるのでしょう。
『本当のことを追究してゆく勇気を持つこと』-は・・・なかなか難しい(というよりかなりかなりハードルの高い)ことですが、新時代に突入した今こそ、サバイバルのためにも、それぞれに『哲学』が必要とされる時代に突入してきたのかもしれません。
やって来た「新時代」の扉をくぐり抜け、もしかすると否応なしに、いままさに一歩踏み出していく時期なのでしょうか・・。
果たして、皆様にとっての『哲学』とはどのようなものでしょうか?
本日は訪れていただきましてありがとうございました。
連載 Gマンガ
『ボクはディオゲネス』
第19話 氷とお湯
『デイドリームビリーバー』構想進捗リポート
リアルワールド×メタバース‐VRストーリーコンテンツ
前回まで『新規24キャラクター』のアニマルパーティーの組み合わせをひとまず決めてみました。
その後、それぞれのアニマルパーティーのコンセプトイラストのラフデッサンを絵描いているところです。おおよそ半数のデッサンを終えたところですが、引き続き練っていきたいと思います。
あとがき
先頃、『展覧会 岡本太郎』を訪れてきました。
岡本太郎さんの熱き熱情の魂が「作品」から溢れ出てくるような、激烈なエネルギーのシャワーを浴びたような印象を受けた展覧会でした。
ひとりの人間の真摯な『闘いと勇気』の軌跡を垣間見ることができ、改めてエクスプロージョンな刺激と元気をもらえました。
世界も社会も、『新時代』が強調されてゆく昨今、どうやら本格的にエポックな時代に突入し始めている様相を示してますが、コーヒーやマンガや音楽や芸術をサプリメントとして、軸はブレることなく柔軟に日々を暮らしていきたいと思います。
次回予告
次回のワンダフルワールド008では『ヒト-ヒトのデザイア-』に関してライトに触れてみたいと思います。テーマにご興味をお持ちの皆様におきましては、ぜひお時間のある時にでも覗いて頂ければと思います。
よろしくお願いします。
著者自己紹介
電子書籍の宣伝☟
↓アマゾンキンドルにて電子書籍発売中です。
キンドルアンリミテッドでも読めますので、もしご興味頂ければぜひ一読していただければと思います。
note記事のおしらせ
2023年6月時点でnote記事に以下のラインナップをアップしております。何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。
『マンガワールド-Gプレッソの。①~⑫』の記事におきましては、 概ね以下のような内容を綴っております。
①マンガへのリスペクト
②人類の絵の歴史
③世界とマンガの歴史
④マンガ構造論-マンガに必要な要素とは?-
⑤絵の好み論-マンガの絵柄について-
⑥絵描くということ-絵描く能力とは何か?-
⑦マンガ表現場・発表場
⑧マンガを作るということ-具体的マンガメイキング-
⑨マンガのジャンルとは?
⑩コミックコード・著作権・剽窃問題・パブリックドメインなど
⑪マンガの未来
⑫究極のマンガとは?
また、マンガ実作や絵の歴史やマンガの歴史に関してエクストラ版としてまとめた3つの記事もアップしております。
広くマンガファンの皆様におきましては、興味のあるテーマがございましたら、ぜひ訪れていただければと思います。
本日は訪れていただきましてありがとうございました。
またの機会に、お待ちしております!!
最新更新日 2023年6月
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