Gの世界⑫ さよならゴキブリウム
はじめまして。こんにちは。
新しい季節にマンガや音楽や休日コーヒーに癒されながら、降り注ぐ木漏れ日のような「ゴキブリマンガ」を構想中のGプレッソです。
さて、今回のGの世界⑫『さよならゴキブリウム』におきましては、ワタシ自身のGリウムの終焉に関して綴ってみたいと思います。
まずはオープニングマンガGの思い出。
『春の海辺で。』の掲載です。
『春の海辺で。』
はじめに お願い
目次
・オープニングマンガGの思い出。
『春の海辺で。』
・はじめに お願い
・ゴキブリ観察動画
『目指せGリンピック』
・Ⅰ キミたちが暮らした
・Ⅱ ここではないどこかへ
・Ⅲ 真夜中を突っ走る
・Ⅳ その時が来て
・Ⅴ ゴキブリが森へ還るとき
※ゴキブリ観察動画が随時挿入してあります。
本記事14本
・連載Gマンガ
『ボクはディオゲネス』第528話
・アウトロ 部屋の片隅に
・あとがき 尊いもの
・次回以降の構想
ゴキブリ観察動画
『目指せGリンピック-腕立てG-
あらためまして、こんにちは。
これまで11回に渡り、Gの基本から、これまで触れてきた様々なGコンテンツ、G飼育体験の流れーなどを綴ってきました。いよいよ最終回となりました本記事におきましては、Gリウムの終盤から終焉に至る道筋を綴りたいと思います。果たしてワタシの中で「Gリウム」とはどのようなものだったのでしょうか?そして「ゴキブリたちの幸せ」とはいったいどのようなものなのでしょうか?ぜひ、さらっとでも眺めていただければと思います。
Ⅰ キミたちが暮らした
ディオゲネスの旅立ちの後、3G2ケース体制になり、時がそれなりに過ぎていきました。冬を1回過ぎたころ『三哲G』ケースの1匹が、冬を2回越した後『三銃士G』ケースで1匹が、それぞれ旅立って逝きました。最終的に、お互いのケースには2匹ずつのGが暮らしていました。
G観察動画
Gリウム定点観測 1分20秒
G観察動画 樽シリーズ
-止まり木HOME-1分35秒
G観察動画
お食事持ち歩きながら 1分15秒
G観察動画 ウロウロ散歩
-壁&天井- 2分16秒
G観察動画 ボクは強くなりたいんだっ。
-逆襲のコッキー-
淡々と時は流れていきます。
Ⅱ ここではないどこかへ
さて、ディオゲネスは、ワタシが部屋で遭遇し、捕獲し、ケース内に閉じ込めてしまった-という経緯があるゆえ、ワタシがケース内に閉じ込めてしまう前には、外の世界(それは屋内のみなのかもしれませんが)を体験しているGでした。
しかしながら、ディオゲネスから生まれたこの新しい世代のGたちは外の世界を全く知りません。ケース内で育った2匹は残念ながら外へ出してあげる前に旅立って逝きました。
が、残された4匹のGたちには、まだ外の世界に生きるチャンス(機会)があります。別世界の扉であるかもしれない筒のトンネルの暗闇にGたちは果敢にしがみ付き、潜っていく勇気も見せていました。
ワタシはその姿を確認するに連れ、やはり「このままケース内に閉じ込めていていいのだろうか?」という葛藤が改めて湧いてきました。
G観察動画
別世界の扉。1分52秒
Ⅲ 真夜中を突っ走る
考えてみれば、Gたちも、なぜだかわからないまま、この時代のこの空間に突如として投げ出された放浪者でした。全てが謎のまま、このままケース内でゆっくりとG生を終えて逝くのは『絶対に違うはずだ』-という思いがワタシの中で日増しに強くなっていきました。
その思いも含め、この「G」たちとの日々も、終わりの日はもう近いのかもしれないな、と予感していました。
G観察動画
真夜中のおにごっこ 1分45秒
☝細部はワタシの動体視力では追えない高速スピード・・・
G観察動画 真夜中の3Gたち。
-ゆっくり観察版‐5分35秒
G観察動画
貝の上でダンス。0分39秒
Ⅳ その時が来て。
-お別れの季節-
そうして、2017年の春、「Gリウム」の終焉はやってきました。
本記事の始めにも書きましたが、最終的に2ケース内には2匹ずつのGが暮らしていました。
5月のある日、何気なくケースを眺めていたところ、何やら小さな白い虫が多数ケースの中に住み始めていたことに気づいたのでした。発生の由来ははっきりとは分かりませんが、おそらくは朽ち木や木のブロックから生じてきたのだろうと思いました。
とにかくも、その存在を肉眼で確認できた時、ワタシの中で、
『ああ、Gリウムの終わりが来たんだな』と直観しました。
その白い虫が何であれ、白い虫たちとGたちを、その関係性を含めて守り切れないことを理解したからです。白い虫たちがそのミクロなサイズから、ケースの外へやがて脱出してくるかもしれないことにも対応でき得ないだろうという現実もあります。
ワタシは、しばし、ケースを見つめながら座り込んでいましたが、Gたちへ最後の食事と水分を投入し、やがて大きな袋を用意して、ケース毎にそれぞれ袋に入れて封をしました。
そうして翌日、人里離れた渓谷の森へ向かうことに決めました。
Ⅴ ゴキブリが森へ還るとき
そうして翌日、袋を二重にし、かつそれぞれを大きなバックに入れて、電車、バスを乗り継ぎ、峡谷へ向かったのでした。
Gケースを携えて山の中を歩くこと30分ほどでしょうか。
人がほとんど立ち寄らないであろうスポットを見つけ、とうとうお別れの時がやってきました。
ワタシはフタを開けて、Gたちを大自然へリリースした時、自然と『森へお還り』ーと心の中で呟いていました。
ナウシカの気持ちがちょっぴり分かったような気分に浸っていました。
突如別空間へ解き放たれたGたちは、しばらくはじっとしていましたが、やがて生い茂る草木のふもとに重なり合う葉っぱの中へ姿を隠して行きました。これでGたちは、あのケース内の真っ暗なトンネルの外へようやく出航することができたのです。
こうしてGたちは、大自然の一部として森へ還っていったのです。
Gたちは大自然に還ってゆく・・・
そうして、ワタシは空っぽになったケースを抱えて帰途につきました。
Ⅵ さようならGリウム
-この宇宙の片隅で。
部屋に戻りました。
ぽっかりと空いた棚を確認したとき、改めてワタシは『これでほんとうに終わったんだな・・・。」と思いました。
こうして数年にわたるワタシのささやかなGリウム体験は、少しばかりの儚い切なさとセンチメンタルを抱きつつ幕を閉じたのでした。
出逢いの奇跡はいつも不思議なおとぎ話です。Gたちとの思い出を心に浮かべながら、ワタシは時に空を宇宙を見つめるのです。
動画 この宇宙の片隅で。
-さよならGリウム-6分00秒
☟以下は連載Gマンガの『ボクはディオゲネス』です。
Gマンガ『ボクはディオゲネス』
第528話 かなたで
-以上で、今回のGの世界⑫『さよならゴキブリウム』の記事を終えたいと思います。
本日は訪れていただき誠にありがとうございました!
※『Gの世界』の記事における参考図書・サイト等はGの世界Ⅲ『ゴキブリ入門』の記事にまとめて掲載してあります。
アウトロ 部屋の片隅に
『Gリウムの冒険』-Gの世界-のアウトロとして、一つ記しておきたいと思います。
Gたちを森へ還した後、ワタシはすぐに一つのGリウムケースを新たに作り始めました。それは部屋の片隅に6年間眠っています。
いつかまた、Gが迷い込んできたようなとき、ワタシは果たしてどのような選択をするでしょうか?あるいは、もしかすると『ペットローチ』として、まだ見ぬ『G』を迎え入れることはあるのでしょうか?・・・
あとがき 尊いもの
以上で、全12回に渡り綴って参りました『Gリウムの冒険』の記事を終えたいと思います。もし全編にわたり訪れて頂きました視聴者様がおりましたら、重ねてありがとうございました。また、偶然一つの記事でも観覧頂きました皆様にも感謝しております。
ワタシのGリウム体験は以上となりますが、きっと世界中のいたるところ、どこででも今日もどこかでGたちが密やかに暮らし、時にヒトと共にGリウム的な生活体験をして暮らしているのだと想像できます。
最後に、大きな話として、本記事を通しまして、いわゆる家ゴキブリ(クロGに特化した記事ではありましたが)は、多くの場合、必ずしも『忌避すべき存在では無く』、ヒトを含め地球上のあらゆる動植物がそうであるように、『精一杯生きている』健気な昆虫であるということが、わずかでも伝え得るなら、本記事をシェアする意味はあったと思えます。それはまさしくワタシがかつて思春期の頃、特段小山田いく先生の数々のマンガから教わったイズムや青春期に衝撃を受けた寄生獣(岩明均先生)的なテーマに連なっているように思えます。それすなわち、生きてゆく儚さや存在していることの尊さにつながっているのだと思います。
とにかくも、2023年現在、この逆境の真っ只中にある(ように思われる)現生人類が、なお地球上でたくましく明日を生きていくための「希望」を見つけながら、かつ、その『希望』をシェアしていければと、自分自身を励ましながら、ワタシも少しづつでも進んでいきたいと思います。
宇宙に生まれた思い出に・・・。
☞次回以降の構想
G(ゴキブリ)に関するリブート記事(①~⑫)を終了し、次回以降も、引き続き『マンガ表現』を探究しながら、コンテンツを練り上げていきたいなと考えております。
次回は、今回綴ってきましたGの世界に掲載してきました『Gの思い出。』を再構築しながら一つの作品としてパッケージしてみたいと思っています。2×12で24P分プラスアルファで31ページ読み切り形式などの形にまとめてみたいと思います。
その試みを経た後で、今年度(2023年-)も引き続き『マンガ』に関しての記事を綴っていきたいな、と考えています。
自らのコンテンツとしては、
一つは、ゴキブリマンガを構想しつつ、オリジナルゴキブリグッズの作製にもチャレンジしていきたいです。
一方で、もう一つの構想、アニマルパーティーVR冒険もの『デイドリームビリーバー』(仮題)もブラッシュアップしていきたいと思います。
ワタシの中での「2つの両輪コンテンツ」に共通するのは、やはり『「マンガ」という表現形態』を中心としてチャレンジしてみたいです。
この場合の『マンガ』とは広い意味で捉えて、イラストやコミックアートやモーションマンガやWEBTOON型や・・・etc,etcいろいろな『形』で表現できるように、柔軟に構想していきたいと思っています。各種SNS等でも発表できるように「1コママンガ」にも機を見てチャレンジしてみたいとも構想しています。
ともかくも、無理せず、楽しく続けていけるように考えていきたいです。
果たして、ワタシ(たち)が子どもの頃夢中になって思いを馳せた『マンガ』は、どこに向かっているのでしょうか?
「新世界」「DX」「メタバース」「新時代」「ディープフェイク」「情報統制」「AI監視・管理」「生成AIの解放」etc,etc・・・さまざまなキーワードが数年の間に駆け巡ってきました。フェイク情報も溢れる世の中の現状、真偽ないまぜになり、分断・格差も進み続けています。現在進行形で、なお〈世界〉は‐本当には‐どこへ向かっているのかあやふやなままです。。
・・・が、『春』めいてきた風の気配に、マンガや音楽や芸術や休日コーヒーに、少しずつでも勇気をわけてもらいながら、新しい表現へのチャレンジを引き続き模索していきたいな-とデイドリームする春眠の4月のGプレッソです。
著者紹介
note記事のおしらせ
2023年4月時点で
note記事に以下のラインナップをアップしております。
何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。
○『デイドリームビリーバー
-マンガを作ってみませんか?-』
32ページ読み切りマンガ作品
&マンガメイキング書籍の紹介・宣伝記事
○『Gの世界』
~ゴキブリの魅力について~
クロゴキブリ飼育体験記
○『マンガワールド①~⑫』
私的マンガ論記事
○『ワンダフルワールド
001~012』
ワンダフルワールド試論記事
エクストラ三部作
-二次元表現へのトライ-
○『デイドリームビリーバーEXTRA
マンガを作ってみませんか?』
○『マンガワールドEXTRA
絵の始まりから現代マンガ誕生まで』
○『絵画ワールドEXTRA
世界の全ては「絵」でできている!?』
電子書籍の宣伝☟
↓アマゾンキンドルにて電子書籍発売中です。
キンドルアンリミテッドでも読めますので、ご興味頂ければぜひ閲覧いただければと思います。よろしくお願いします。
またの機会にお待ちしております!!
最新更新日 2023年4月
Gの世界おまけ資料(自身のアーカイブ的な)
G観察動画
☟ワンダフルな漆黒のカラーG スローなクリアビジョンで。
☟ディオゲネスの背中に乗るコッキーが背中から降りる瞬間
☟ブローチのようなビューティフルカラーのG ※個人の感想です
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