マンガドリーム⑪風刺とマンガ
はじめまして。こんにちは。
ようやく秋の始まりの季節に相変わらずマンガや音楽やコーヒーやゴーヤや山芋やヨーグルトに助けられながら、マイペースで自身なりのマンガ道を模索しているGプレッソです。
さて、今回のマンガドリーム⑪『風刺とマンガ』におきましては、いったい自分にとっての「風刺」とはどんなものであるのか?を整理し探ってみたいと思います。
風刺【ふうし】=批判すること。
これまで『「社会批判」「他者批判」的なものが≒風刺』であると漠然とイメージしていたものが、果たしてどのようにワタシの中で再構築されてゆくのかー?
全てはワタシの中でのマンガドリームの途上の試みであり、個人的な視点でまとめてみる限りではありますが、ぜひサラっとでも眺めて頂ければと思います。
※「ふうし」は風刺・諷刺と書けますが、本記事におきましては適宜『諷刺』という言葉も使用しています。
また、記事外には、参考資料・文献と同時に諷刺新聞・雑誌等のヒストリーの簡易な備忘録メモを記してありますので、もし興味があればそちらも覗いていただければと思います。こちらは知見が進めば随時付け加えていこうとも思っています。
まずは、1コマ漫画のマイドリームワールドから始めさせて下さい。
1コママンガ
マイドリームワールド
今回の夢物語は、灼熱の人、シンガーソングライターの『稲葉浩志』さんです。
佐野元春さんースガシカオさんー桜井和寿さんーそして稲葉浩志さんが、ワタシのライフタイムのなかでの音楽四天王(聴き続けている実視聴時間の長さという尺度で)ですが、稲葉さんは、これまで二度『夢』にみたことがあります。
一度目は、列車の走る草原のような場所で、稲葉さんが比較的近くで歌っているのを眺めながら、ワタシも即興歌をジャムセッションのような形で歌い始めたのでした。その曲は聞いたことのない初めての歌詞とメロディーで、丸ごと1曲歌い終わり「すごい名曲ができた!!」と充実感と感慨に耽っていました。-と、瞬間目覚め、目が覚めるとそのメロディーと歌詞は徐々に徐々に遠くへ離れていってしまうのでした・・。
二度目は、白衣を着た稲葉さんに、なぜか『地動説』をレクチャーされてるワタシがいるのでした。マンツーマンでひたすら熱心に聞き込んで「ありがとうございます(教えていただき)」とひたすらペコリペコリ恐縮しているワタシがいたのです。
アルバム『マグマ』から最新作『只者』まで、歌詞や歌声、多くの楽曲に多大なモチベーションやインスピレーションをもらえるエネルギッシュな稲葉さんの魂に、大勢のファンの方々と同様に、ワタシも救われています。
とてもハイエナジーなコクのある味わい深い嬉しさ百点満天な夢でした。
目次
はじめに 風刺とは何か
Ⅰ 風刺の特徴・タイプ・舞台
Ⅱ 風刺とマンガ
インターミッション
逢い時・読み時『カムイ伝』『ファイヤー!』
Ⅲ 風刺の方法
ユーモア・エスプリ・ジョーク・滑稽etc
Ⅳ 風刺精神 なぜ風刺するのか?
おわりに 狂った世界で
あとがき 諷刺家への目覚め
連載Gマンガ ボクはディオゲネス
著者紹介
note記事紹介
備忘録メモ 諷刺の歴史&諷刺家
はじめに
風刺とはなにか?
○『風刺』とは?
『風刺』は人間生活のあらゆる領域に跨ってある―と言われています。
それは一体どういうことなのでしょうか?
『風刺/諷刺:ふうし』というワードを言葉・文字的に調べてみれば、それぞれの言葉に以下のような意味が含まれていることがわかりました。
『諷する』:遠回しにそれとなく言う・批判する・ほのめかす。
風刺する。遠まわしに諭す。
『刺』:とげ。はり。つきさす。名札。
対象を非難・批判する。そしる。なじる。
※「刺」の意味から一見過激なニュアンスをも読み取れてしまいそうですが、ワタシの中では『刺』という文字・言葉を「ベクトル(やじるし)の『矢』というイメージ」に転換してライトに捉えておきたいと思います。
結果、大まかに
「直接的ではなく暗にほのめかす表現行為」ーが風刺と理解できそうです。対象を定め問題的提起や告発や批判などをするその際、相手(対象)への攻撃的な意味を含ませるかどうか(その度合いも含め)はまた別の話となりそうです。
Ⅰ 風刺の特徴
・種類・タイプ・舞台と担い手
さて、大まかに「直接的ではなくそれとなく暗に何かを指摘・批判したりする行為」ーが『風刺』ですが、風刺の具体的な内容・特徴とはどのようなものになるのでしょうか?
○風刺の種類
何を「風刺」するのか?
そもそも『風刺』とは、一体「何」に向けて批判の矢を放つ行為なのでしょうか?
最も分かりやすい『風刺』は、いわゆる権力など強者へ向けてのカウンター(抵抗/反発/反撃)ではありますが、風刺にはその他にも様々な様相があるようです。
たとえば、
・社会や世間や世界へ問題提起し警鐘を鳴らす意味
・世相へのシニカルな嘲笑/冷笑
・時の権力者や権威や虐げる者への被抑圧サイドからの怒りの表現
・サイレントマジョリティへ向けての啓発・鼓舞
・敵対者への牽制・アタック・策謀
・・・etc,etcー諸処の様相を持つものとなっているようです。
その上で、諷刺の対象となるカテゴリーを大きく分けてみれば、
・世相諷刺(時事的-時局的な問題・課題 etc)
・風俗諷刺 (俗世間の風潮・風習/モラルや悪徳 etc)
・権力諷刺(王権/金権/教権/裏世界権/情報権 etc)
・政治諷刺(国政・政局や政治家やイデオロギー etc)
ーなどに分けられるでしょうか。
いずれにしろ、今生きている現在(≒過去の全ての地続きの歴史事象含め)の世界/社会/個々人の諸問題・課題に関して『ちょっと待って!』『異議あり!』『なんかおかしくない?』的な態度・行為が諷刺として現れてくるのだと思えました。
○風刺のタイプ
どのような風刺の在り方を選ぶか?
『風刺』とは、単なる端的なディスり行為(悪口や非難や罵倒など)とはまるで異なるものだと理解していますが、具体的にはどのような特徴を備えたタイプがあるのでしょうか?
幾つかのタイプがありそうですが、現時点でのワタシの理解におきましては以下のような感じです。
A ユーモリストタイプ
節度をもった柔らかな諷刺。
ユーモアのある表現やウィットを効かせて、相手を激高させることなく、むしろコミカル・ファニーさによってヒトの感情や雰囲気をやわらげさせる効果のある諷刺。
B 謎かけ・読み解きタイプ
見るヒトに考えさせるような謎かけを孕むような諷刺。
パッと見何を表現しているのかわからない場合もある。読み手がある程度の前提知識・情報を求められるケースもあり。
C バトルタイプ
相手(対象)を痛烈に批判するような諷刺。
時に直接的に相手を非難するような表現をも厭わないアグレッシブな諷刺。
明確な不正・不公平・不平等・弾圧などに対する怒りの表現を含むような。
D プロパガンダタイプ
駆け引きに使用される諷刺。
戦時中や政治的対立(対国外・国内含め)など、敵対者を意図的に貶めたり、対象(時に味方含め)を騙したりするための広告・宣伝に使われるもの。
いずれのタイプの風刺にしろ、諷刺手(諷刺するサイド)の目的次第で各々の選択により、世界や社会の至る所で24時間今日も『諷刺』は絶賛稼働中のようです。
○風刺の舞台
どこで風刺するのか?
さて、『風刺』の内容や概念が朧げに見えて来た中で、果たして『諷刺表現』はどのような場所で行われるのでしょうか?
歴史の中で、たとえばそれは主に新聞・雑誌ジャーナリズムの中で行われてきたようです。
ジャーナリズムとメディアの中で
・ジャーナリズム
ジャーナリズムを一口にまとめてみれば、『いま現在世の中で何が起きているのか?』を問い・追求(追究/追及)する精神の下『時事的問題を報道・解説・論評・批判etcする活動』ともいえるでしょうか。
ジャーナリズムの役割・目的
・社会・世界における様々な問題・課題を可視化させる役割
・社会的弱者の声をすくいあげ、外部に伝達する
・問題・課題解決への提案をも行う活動
・現代史(延いては全歴史)の記録の意味
・『諷刺精神』を持っている(保っている)こと
とりわけ「諷刺精神」を持っていることはジャーナリズム活動の核心であったのだと理解できます。
ところで、ジャーナリズム活動は、ほとんどの場合、何らかのメディア(媒体)を介して行われるわけですが、果たしてこれまでどのような表現媒体が使用されてきているでしょうか。
・メディア(情報の伝達-記録媒体)
いろんなメディアが時代と共に新しく登場してきました。各種メディアは時代の進展と共に進化しながら、台頭したり衰退したり復興したりしているようです。
メディアのエトセトラをメモしてみれば、ワタシがパッと思いつくのは以下のような感じです。
口コミ 手紙 伝言板 アート 新聞 雑誌 書籍
電話 ラジオ テレビ インターネット etc、etc
日々巻き起こる世界中の出来事をピックアップして世の中に提供するそれぞれのメディアですが、
おおまかにメディアの役割には、2つの側面があると言えるでしょうか。
A面ー社会における問題・課題を報せる役割
一般の人々の日常の貴重な情報源
B面ー社会や個々人を操ったり、世の趨勢を作りあげたり
一般社会を統治・統制する手段としての道具
A面B面、表も裏も合わせて、メディアとの関わり方を考えていくことが重要なのだと改めて自戒していきたいです。
メディアリテラシーとジャーナリズムリテラシー
さて、メディアを通して行われるジャーナリズムを受け取る際に、気を付けなければならないことは山ほどあります。
箇条書きで置いてみれば、パッと思いつくのは以下のようなかんじです。
ウソ デマ フェイク だまし ガセネタ 偏向 不公平(アンフェア)
改ざんや上書き(歴史~企業の商品表示など含め)
マッチポンプ やらせ 台本 シナリオ 演出 自作自演
罠 ニセモノ インチキ トリック デタラメ 口裏合わせ
ショックドクトリン 詐欺 凶悪犯罪 恫喝 脅迫 見せしめ 洗脳
忖度 成りすまし インターネットハッキング ディープフェイク
プロパガンダ 報道しない自由 握りつぶし 真実BAN・・・・・・・etc,etc,
上記のいずれも、その多くは巧妙なやり方で行われることがほとんどなので、気づけることの方が稀なのかもしれません・・。
しかしながら、どのような情報に触れる時でも『それはトラップ(罠)ではないか?』ーと自らの思考にフィルターをかけることを忘れないようにしたいです。それはとても寂しく悲しい時代ですが・・。
かつて、子ども時代には気づけなかったこと(というより無邪気で知らなかったこと)はたくさんあります。以下はその代表的な事柄です。
・巨大メディア/ジャーナリズムはビジネス(商売)であること
・ニュースは操られるーということ
砂粒の個には、どうにもしようがない巨大な壁・塔・柵・暗闇・・・の存在に暗澹たる気持ちになりもしますが、
が、空が広く、宇宙は広いことを根拠に、どんな『情報』に触れる時も、珈琲を飲み一息つきながら落ち着いて考えてみることを自身に言い聞かせていきたいです。
Ⅱ 風刺とマンガ
さて、「風刺」の概要を大まかに理解した上で、ここからようやくマンガと風刺の関係性をライトですが辿ってみたいと思います。
風刺(或いは風刺的)表現は、
たとえば『言葉の表現』においては、古代の詩人たちの諷刺詩から舞台劇脚本のセリフや、ちょっとした教訓・諷刺を織り込んだイソップ物語的なストーリーなどの中に、古今東西見受けられます。
一方『絵の表現』においてはどのような表現が為されてきたのでしょうか。
たとえば、現生人類の『絵』表現において最古候補とされる岩壁に描かれた記号や動物絵などの壁画群は、あくまでワタシの感覚の中においてですが、何かを風刺している意図は読み取れません。
大分時代が飛躍してしまいますが、最古的壁画群に比して、下記の動物絵等に関しては、何らかの意図を感じ取ることもできます。そしてとてもマンガチックな印象も持てました。
風刺とマンガは、様々な文献や資料を概観してみれば、その始まりから密接に関わっていたようです。
『絵画』の中で諷刺内容を持つ絵画を「風刺画」とも呼びますが、それは美術画から漫画チックな絵まで幅広く描かれてきたようです。
美術画(≒純粋絵画)の領野における諷刺画ではイギリスのウィリアム・ホガースの名が多く目につきました。
一方で戯画的な線で描かれてきた風刺画ーカリカチュアやカートゥーンや風刺滑稽画等ーも連綿と描かれてきました。
自身の中での理解ですが、カリカチュアとカートゥーンという言葉は現在以下のように落としています。どちらともに写実タッチとは対極な方向にある戯れ絵風味の漫然タッチなライト・コミカルな絵柄で描かれているものーというイメージでもあります。
カリカチュア:歪曲・誇張表現によるコミカルでユーモアのある人物画
風刺効果を狙っているものもある
特徴を大げさに強調して描かれる風刺的絵画
カートゥーン:諷刺滑稽戯画マンガ/一コマ漫画/ひとコマMANGA
新聞や雑誌などに掲載される一コマ漫画
政治的宣伝画 政治漫画 世相諷刺画
※現在ではアニメーションの意味でも使用されている
そもそも『マンガ』という表現の原初・源泉・本質が「風刺」にあるようです。
そのことを大前提として、ワタシの現時点(2024年現在)でのパーソナルなマンガワールドの範囲内の理解ですが、
以下ライトに記述してみればー
絵画領域(美術画ー戯画両輪含め)においては、先史時代の洞窟壁画や古代の建築物への落書きとされるものや絵巻物然り、ルネサンス期のカリカチュア、宗教改革時の諷刺木版画、タブロー美術絵画領域においてもボスやゴヤやホガースetcの流れ、アメリカ-ベンジャミン・フランクリンの啓蒙・鼓舞的諷刺イメージ画など、さまざまに「諷刺表現」が見受けられました。
欧米においてー
17~18世紀には「新聞」(定期刊行物)が登場し、様々な社会変化-産業革命-市民革命-独立戦争etcーを経て、19世紀(1830年頃~)には欧米の各地で「漫画雑誌(諷刺雑誌)」が誕生し『文字と絵のミックス表現』が進化しながら、20世紀を経て今日の「マンガ」に至るーというざっくりとした歴史がワタシの中の理解として置いてあります。
さて、西洋・欧米風のカリカチュア、カートゥーンが輸入される以前から、ジパングにおいても『戯画-ぎが-』という戯れに描いた滑稽風味の『絵画』は連綿と描かれてきました。諷刺性がどの程度あったのかは別として、それは鳴呼絵₋okoe-/戯け絵-odokee-/略画/大津絵/鳥羽絵/漫画(漫然と描いた絵)etc、マンガチックな絵柄で作品は残されています。
そんなジパングにある日『黒船』がやってきたのでした。・・・
欧米よりの文明の流れがジパングに到達し-西洋の文物が一気にやってきて、新聞・雑誌文化が急進展を開始し始めます。
黒船来航以降(1853年ー)ー幕末・明治期諷刺画として~ーワーグマン/ビゴー/河鍋暁斎/月岡芳年/小林清親-~を経て、近代漫画の始祖北澤楽天先生にバトンが渡されたのでした。
明治時代(1868年~1912年)には、新聞や雑誌の創刊ラッシュの中で、『風刺漫画(ユーモア諷刺滑稽1枚ものまんが)』は一つの言論機関としてのパワーを持って絵描かれつつ『諷刺画』というマンガ表現が最盛期を向かえていたジパングでしたが、1910年大逆事件以降「諷刺画」は鳴りを潜めざるを得ませんでした。
その後、WWⅠ~大正デモクラシー/大正アバンギャルド~昭和への突入~の流れの中で、政治的・イデオロギー的な諷刺活用として盛り返していったようですが・・・
やがて再び『戦争の足音』が近づくにつれ、「諷刺」できる状況ではなくなっていきました。マンガは、むしろ「戦争プロパガンダマンガ」として利用されざるを得なかったようです。
戦中の作品は、娯楽統制ムードの中での政治的教宣・啓蒙マンガがほとんどを占めていたようです。
戦時体制下で、時の権力を諷刺することは命取りになりかねず、表現の弾圧、発表の禁止、発売禁止、作家の逮捕、投獄、有罪など、ガクブルな時代が訪れていたようです・・。
・・が、そんな中でも、きっと警鐘は鳴らされていたのだとも思えます。それゆえに、『表現』への工夫を重ねに重ねながら苦心しつつ洗練させ、諷刺やディスクロージャーを体現してきた絵師たちやマンガ家先生方の勇気へのリスペクトはとどまることはありません。
やがて終戦を迎えー
戦争を生き延びた手塚治虫先生が、まんがの道をセレクトしたことで、ジパングのマンガ界に大きな運命の分かれ道が訪れたのだと理解できます。
『ストーリーマンガ(物語まんが)』の本格的な駆動の始まりです。
個人的には手塚先生の「鉄腕アトム」を読み込み終えた時「なんて風刺的なんだ!・・・」と感激を覚えました(通巻で読み通し読破したのは2013年のことでした)。それは田河水泡先生の「のらくろシリーズ」からも伝わってきましたし、石ノ森先生の「サイボーグ009」然り、ディスクロージャーとしての気概が大きな波として伝わってきます。
1まいもの諷刺滑稽戯画まんが(カリカチュア/カートゥーン/1コマまんが)の中で表現されてきた『諷刺精神』は、今日のマンガ・MANGA(どのようなマンガフォーマットであれ)の中にも多々紛れもなく生きていることは、間違いのないことだと感じます。
ワタシのライトな読書範囲ですが、例えば近年の作品では
『ビリーバット』浦沢直樹先生 『進撃の巨人』諌山創先生
『隊務スリップ』新田たつお先生 『マスク総理』 業田良家先生
『ひとのこ』『キーチ‼』『キーチVS』『スキャッター』etc新井英樹先生
・・・・・・etc,etc,
想像を遥に超えるような「諷刺作品」として心に刻まれています。
どのようなマンガ表現を選ぶのであれ「ストーリーマンガ」で『諷刺』を体現してきた(している)作家先生方にも共感とリスペクトの念は絶えることはありません。
諷刺画ギャラリーエトセトラ
人類の歴史の中で『風刺画』は何百万点~何千万点~何億点の作品が描かれたきたのでしょうか。
その無数に生み出されてきた「風刺画」の中で、目に触れて来たいろいろな資料の範囲内ですが、『風刺絵』とはどのようなものなのか、自身の中で考えさせられた絵をわずか数点ですが模写しながら備忘録・メモとして並べておきたいと思います。
「諷刺」の一つの側面として、宗教的批判・対立や政治的主張、戦争プロパガンダの手段として描かれる風刺がありますが、以下はその傾向を感じ取れる気がします。☟
現代視点からは確とした意図は読み切れませんが「何かを諷刺しているのだろうな」ーと感ずる作品です。☟
ルネサンス期等のコミカルなカリカチュアの作品☟
諷刺精神をダイレクトに醸し出しているように感じられた諷刺☟
現代世界に訴求する強烈なメッセージ性を感じます。☟
『カートゥーン(1枚ものマンガ/諷刺滑稽戯画マンガ)』と、現在主流となっている『ストーリーマンガ(物語マンガ)』とは、別ものとして考えることもできれば、どちらも、広大な『マンガワールド』の海の中の一つのジャンルカテゴリーと考えることもできそうです。
個々人それぞれのマンガワールド/マンガ観によるのだと思えますが、ワタシのマンガワールドの中におきましては『カートゥーン1コママンガ』と『ストーリーマンガ』とは、これからも両翼・両輪のようなイメージとして意識的にフラットな感覚で捉え向き合っていこうと思えました。
ファインなストーリーマンガに出会い読み終えた時に激烈な感動を覚えることと同様に、心揺さぶられるカートゥーン作品に出逢えた時も、同じような感激を味わい敬意の念を抱いてしまうワタシがいるのでした。
コーヒーブレイク
逢い時と読み時
『カムイ伝』『ファイヤー!』
今回の記事でテーマを「諷刺」を取り上げたいと思った時、読まなければならない、と思い『決め読み』して読んだ作品があります。
それが白土三平先生『カムイ伝』(第一部)と水野英子先生の『ファイヤー!』です。どちらも伝説のマンガとして名高いものですが、ワタシはこれまでその概要を知っているだけでした。
『ファイヤー!』においては、うわさに名高い熱き60年代~のカウンターカルチャーの雰囲気をリアルに感じ取ることができました。ロックやヒッピー文化への興味・関心がますます湧いてくるような感覚を覚えました。
『カムイ伝(第一部)』においては、主に江戸時代の封建制度下におけるむちゃぶりな身分社会の構造や農民たちの抵抗をこれでもかと描いている様に、近年の『進撃の巨人(諌山創先生)』を読み終えた時以来の衝撃を感じました。
同時に、このテーマをセレクトし、エンタテインメントとして成立させているその力量(マンガ表現力)にも敬服するばかりです・・。
果たして、この激烈な作品たちをリアルタイムで読んでいただろうかつての青年たちの心はどのようなものであったのでしょうか。そこにも関心が向かってしまいます。
Ⅲ 風刺の方法
ユーモア エスプリ ジョーク 滑稽etc
風刺の方法と技術
○風刺の注意事項?
風刺をする際に気をつけなければならないことはいろいろと考えられます。
誰もが言いたい放題、ダイレクトに描きたい放題をするならば、周囲は敵だらけとなってしまい社会もたちまちカオスに陥ってしまうのでしょう。
現代ーの現時点でのジパングーは、時の権力に逆らえば反逆罪で重罪人とされ、あっという間に処罰を受けるような江戸時代や戦前・戦中時代ではありません(と信じています)が、やはり「諷刺」をするということは、大なり小なり何らかのリスクが伴ってくるのだろうことは想像に難くありません。
『命あっての物種』精神で、気負わず「諷刺」を行うには、それなりのテクニックやセンスが必要になってくるのだと思えます。
果たして『諷刺』にはどのようなテクニックがあるのでしょうか?
○風刺表現手法・技術
風刺には、具体的にどのような在り方(方向性)や技術(テクニック)があるのでしょうか?
以下、備忘録の意味も含め箇条書きに羅列して置いておきたいと思います。
ジョーク ユーモア エスプリ ユニーク ウイット
アチャラカ ナンセンス シュール ペーソス
ファニー コミカル シニカル ニヒル アイロニー
ギャグ コメディ パロディ デフォルメ メタモルフォーゼ
洒落 滑稽 粋 皮肉 冗談 笑い話
おちょくり くすぐり 悪ふざけ おどけ
奇想 哀愁 嘲笑
寓話(アレゴリー)換喩 暗喩 直喩 明喩 提喩
象徴化 具現化 視覚化 擬物化 擬人化
動物化 昆虫化 植物化 骸骨化 ロボット化
戯画化(トラヴェスティ) カリカチュア 誇張
価値の転換 ズレ コントラスト ギャップ
すれ違い 期待外れ
うっかり 間違い 早とちり 失敗
歪曲 歪み 不調和 欠陥 欠神 欠点
計画的時代錯誤(アナクロニズム) 逆説(パラドックス)
不道徳 ダブルミーニング
・・・etc,etc
『風刺表現』は、多彩な表現手段・要素を駆使でき得る深みのある表現なのだと改めて理解する次第です。
また、たとえば、「ユーモア」といっても、
ブラックユーモア グロテスクなユーモア タガの外れたユーモア
西欧的ユーモア 自虐的(自罰的/自嘲的)ユーモア
平穏で暖かなユーモア 泥くさいユーモア 軽やかなユーモア
程よいブラックユーモア ・・・・・・etc,etcさまざまなニュアンスのユーモアがあるといったように、
上記の一つ一つの表現内においても、スペクトラム/インテンシティ/洗練度などの観点から、いろんなカラーがあることを押さえておきたいと思います。
Ⅳ 風刺精神
なぜ「風刺」するのか?
○風刺を生きる 個々人の闘いとは?
ところで、『風刺』行為は一体だれがするものなのでしょうか?
考えられるごく普通の結論を述べてしまえば、
それは、世の中の何かに対して「何かがおかしい。間違っている。何かを変えなきゃ。」ーと思っている個々人および仲間たち延いては組織まで、レジスタンス精神を持ったヒトびとによって行われるのでしょう。
※逆向きに、時の支配層サイドが「支配体制の継続のための道具」としてDタイプの諷刺がいつでも行われているとも想像できますが、ここではひとまずペンディングしておきたいと思います。
一般的に、平穏な生活を投げ打ってまで『風刺道』を選び歩くヒトは少ないかもしれません。
世間では、
長い物には巻かれ
大樹に寄り添い
三猿を貫き
波風を立てずに
それぞれ何か推しに夢中になったりして
淡々と社会や世界を渡り歩いていくことが無難で涼しい生き方であると推奨されがちではあります。(思い込みかもしれませんが・・)
それでも、たとえば『何かしらの出来事』をきっかけにして、眠っていた「諷刺精神」を触発されたヒトビトがそれぞれの諷刺の門をくぐってゆくのかもしれません。
○それぞれの闘い
もちろん別に闘わなくてもいいのですが、万が一モチベーションが芽生えてしまった場合、闘ってみるとすれば、どのような方法があり得るでしょうか?
『風刺メッセージ』は何に乗せていけるのか?
思いつくカテゴリーを記しておきたいと思います。
『風刺メッセージ』を
詩で
言葉(言論)で
絵画で
イラストレーションで
ポスターで
アート(芸術)で
デザインで
写真で
絵本で
漫画で
映画で
アニメーションで
あるいは
演劇で
歌で
音楽で
もしくは
デモンストレーション(デモ)で
etc,etc
様々な手段・方法で、諷刺を生きることができるのだと思えます。
○ワタシ自身の『チェンジ・ザ・ワールド』とは?
さて、『諷刺』に関してこれまでは机上の空想を重ねてきました。
問題は、果たしてワタシ自身の中で『諷刺』はどのようなポジションに落ち着いてゆくのでしょうか?ーということです。
本をちょろっと読み重ねて言葉だけをつらつら並べたり、先人たちの筆作を習作したりし続ける(もちろん勉強になっているので意味はありすぎるくらいあることには自覚的ですが・・)ことに、ワタシはどのような意義・意味・価値を見出せるでしょうか?
見聞してきた全てを消化して、いつの日か納得のゆく『マンガ』(読み切り作品であれカートゥーン作品であれ)に昇華させていけるでしょうか?
齢88億歳の若輩者のワタシにとって、まだまだ『諷刺』とは、何よりもまず自分自身に向けられるべき乾坤一擲の『矢』なのかもしれません。
おわりに 狂った世界で
21世紀も間もなく四半世紀を迎えようとしています。
砂粒の個なりに『世の中』を見渡せば、地球全体がまるで捉えどころのない黒い霧に覆われているかのような感覚の中で、白々しく無慈悲に時が流れ続けています。
相変わらず〈世界〉では戦争が継続され続け、数多ある社会的問題・課題には向き合う余裕がない程に日々の生活に追われる一般市民のワタシ。見ないフリさせられてしまうほどにバイオレンスに満ちたホントウの社会の実相。
果たして、権力も武力もマネーも知恵も勇気も賢さも持ち得なかった砂粒の個人(ワタシ)は、この暗黒の世界をどのように生きていけばよいのでしょうか。たいへん難しく悩ましいところです・・。
監視・規制・管理社会が着々と進められてゆく中、沈黙を余儀なくさせられる程、どんよりあきらめムードが蔓延する世界・社会の中で、一方「あきらめないヒトたち」(ビリーバット:浦沢直樹先生)が存在することも、きっと忘れないでおきたいと思います。
数多くの『諷刺マンガ』に勇気をもらいエネルギーチャージを受け取った後、きっとワタシも納得のゆく作品を表現していきたいと思います。
而して
皆様にとって『風刺』とはいかなるものであったでしょうか?
あとがき 諷刺家への目覚め
本当に諷刺するべきものは・・?
今回は『諷刺』というテーマを考えてみる中で、様々な思いがぐるぐる回り、記事としてまとめていくことに大分時間が費やされていきました。
あまりゆとりのない日々の生活に追われていることを言い訳にして、本来は見過ごせないビッグイシューであるにも関わらず、自分自身の足元に火が付かない限りは、無関心を装ってしまう自分自身の怠惰な心・・・。
・・にカツを入れて、誇りある宇宙の藻屑になれる日は来るのでしょうか?
今回、記事を綴るにあたり、さまざまな文献や情報にあたってみましたが、
俄然『諷刺』という表現に興味・関心が向いてくるワタシ自身がいました。もしワタシ自身が「諷刺家」を目指すとするなら、その場合の『諷刺』は、端的な毒舌や悪口、罵倒や雑言、侮蔑や揶揄、挑発や煽り、扇動やプロパガンダではないーものでありたいと思えています。
『ジョークで ユーモアで エスプリで 戯画化(トラヴェスティ)で』
もちろん「『諷刺』に生きること」をセレクトすればの物語ですが・・。
本日は御覧いただきましてありがとうございました。
2024年秋よりの目標としましては、大きく4つ掲げています。
○「ボクはディオゲネス」を電子書籍として5冊完成させていく
○Gデザインオリジナルグッズを作成し販売していく
○読み切りマンガ1作を完成させて『○○賞』に応募して大きな賞を目指す。
○諷刺カートゥーン連載を始めてみる
ともかくも、まずは、大きな目標『マンガドリーム』の個人的プロジェクトに着手でき得るかどうか、その挑戦権を賭けて(自分とのと闘いの中でですが)『読み切りマンガの制作』と『カートゥーン制作』に突入していきたいと考えています。
以下は連載Gマンガ『ボクはディオゲネス』です。☟
○連載ゴキブリマンガ
『ボクはディオゲネス』
第298話 まぼろしのじゅつ。
ご覧いただきありがとうございました!
次回予告
次回、Gプレッソのマンガドリーム最終回⑫におきましては『マンガの世界(仮題)』に関する記事をライトに綴ってみたいと思っています。
テーマに興味・関心をお持ちいただけましたら、ぜひお時間のある時にでも訪れていただければと思います。よろしくお願いします。
著者紹介
note記事のおしらせ
2024年9月時点でnote記事に以下のラインナップをアップしております。何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。
電子書籍の宣伝☟
↓アマゾンキンドルにて電子書籍発売中です。
キンドルアンリミテッドでも読めますので、もしご興味頂ければぜひ一読していただければと思います。
本日は訪れていただきましてありがとうございました。
またの機会にお待ちしております!!
最新更新日 2024年9月
風刺絵画・漫画(風刺画・諷刺絵)の歴史
(簡易版)
○近世・近代ヨーロッパで-アメリカで
○ルネサンス期 『個』の芽生え 個人-個性
○2つのイノベーション 印刷&郵便
グーテンベルクの活版印刷以降、ヨーロッパでは『ビラ』『パンフレット』のような印刷物が、不定期で人々にニュースを伝えるようになっていった。
その際、言葉(文字)だけではなく、絵も使用されていくようになる。
※メッセージの視覚化(イラスト化)
やがて、定期的な発行が行われていく新聞や雑誌のジャーナル文化
以下、「世界」の社会事情と交えながら、主な刊行物の表記☟
●カートゥーン登場-印刷物としての-
○15C~16C
宗教改革時の
「一枚パンフレット状の印刷物に描かれたカートゥーン」※
○17C~18C 定期印刷物としての「新聞」が登場
・欧米では、産業革命や市民的革命や独立戦争などを経て
~19C半ば、先進国における「大衆文化」の始まりが幕を開けた。
・アメリカでは、1880年代に風刺漫画への関心がより広まる。
1609年『アヴィサ・レラツィオン』(独)
※最古の週刊新聞
1650年『アインコメンデ・ツァイトゥンゲン』(独)
※世界最初の日刊新聞
1702年『デイリー・クーラント』イギリス最初の日刊新聞
○19C 世界各地でさまざまな漫画雑誌の登場
19C中盤以降の世の中は「文字と絵とのミックス」されたジャーナル印刷物、絵本やマンガが発展していった時代
※それまでの「文字」中心の書物「絵」そのものの一点もの絵画ーの時代を経て後の。
1830年 政治風刺週刊誌『カリカチュール』(仏)
歴史的エポック・漫画ジャーナリズムの出発点
1832年 諷刺雑誌・新聞『ル・シャリヴァリ』スタート(仏)
※日刊漫画新聞
1841年 風刺雑誌『パンチ』スタート(英)
※世界最古のマンガ雑誌
1842年 絵入り週刊新聞
『イラストレイティッド・ニュース』(英) 1845年 漫画雑誌『フリーゲンデ・ブレッテル』(独)
1848年『クラデラダッチ』
1851年『グリーソン』(米)
『イラストレイティッド・アメリカン・ニュース』
1876年『パック』(米)
19世紀-カリカチュアの世紀※
※カリカチュア
-滑稽、ユーモア、諷刺等の効果を狙って描かれる絵
特徴を大げさに強調して描かれる諷刺的絵画
誇張・省略画
※ヨーロッパの新聞-一コママンガ(狭義のカートゥーン)
絵の傾向としては、カリカチュア(誇張・省略画)
※カートゥーンー新聞や雑誌などに掲載される一コマ漫画
ウィット・アイロニー・ジョーク・ペーソス
皮肉・矛盾・おかしみetcを伴った表現で絵描かれる
政治的宣伝画 政治漫画 世相諷刺画
○20C-マンガ成熟期
『ストーリーマンガ』としての諷刺漫画があり得る時代にー
○21C-諷刺スピリッツは続く・・・
○ジパング(日本)で
日本の歴史(ざっくりと)
いろんなことがあって、のちー
1600年代~1800年代
江戸絵画の百花繚乱期
江戸期ー幕末よりの諷刺画
1853年 黒船カルチャーショック
1854年 開国 ※以後西洋の文物一般層への流入スタート
1867年 大政奉還 明治新政府スタート
倒幕~明治維新~戊辰戦争期の諷刺画(庶民への情報提供)
※この頃「新政府サイドー旧幕府サイド」は各々自らの立場を正当化するため、世の中に訴える手段として『新聞発行』を行った。
日本人自身による最初の新聞として
1868年『太政官日誌』(京都)-『中外新聞』(江戸)
○新聞-雑誌の登場とマンガ
1862年『ジャパン・パンチ』※日本初のマンガ雑誌
チャールズ・ワーグマン
1870年『横浜毎日新聞』創刊 日本で最初の近代的日刊新聞
1874年『絵新聞日本地』 絵担当・河鍋暁斎
1874年『読売新聞(東京)』創刊
1879年『朝日新聞(大阪)』創刊
1877年『團團珍聞』日本で最初の諷刺似顔絵登場
看板作家・本多錦吉郎 小林清親
1878年『驥尾團子』本多錦吉郎「藪をつついて大蛇を出せし図」掲載
※1881年掲載-日本におけるコマ連続による物語進行作品の初発
1882年『時事新報』大新聞としてスタート 福沢諭吉
1887年『トバエ』※居留フランス人向け時局風刺漫画雑誌
ジョルジュ・ビゴー
1901年 滑稽新聞 時局風刺画&文章
漫画雑誌ブームの着火点 宮武外骨主筆
1905年 東京パック 北澤楽天
1906年 大阪パック 赤松麟作
-様々な雑誌・新聞が生まれては消えていった
大正期
昭和期
平成期
令和期
・ジパングの時代記録メモ
○江戸期(1603年(E元年)~1868年(E265年))※江戸期
○明治時代(1868年(M元年)~1912年(M45年))
○大正時代(1912年(T元年)~1926年(T15年))
○昭和時代(1926年(S元年)~1989年(S64年))
○平成時代(1989年(H元年)~2019年(H31年))
○令和時代(2019年(R元年)-2024年(R6年)⇦今ココ
諷刺漫画の大家的存在のメモ
○18C
イギリス
・ウィリアム・ホガース(1697-1764) 画家・諷刺画の第一人者 風刺画の祖・父
イギリス絵画の祖 ヨーロッパ近代漫画の始祖的存在
・トマス・ローランソン(1756-1827)
・ジェームス・ギルレー(1757-1815)
アメリカ
・ ベンジャミン・フランクリン(1706-1790) 新聞に政治的漫画を導入したアメリカ建国の父の一人
○19C
フランス
・オノレ・ドーミエ(1808-1879)
政治的武器としての漫画の完成者
漫画を近代ジャーナリズムの旗手へ押し上げた
近代カリカチュアの父
ドイツ
・ヴィルヘルム・ブッシュ(1832-1908)
絵物語-風刺漫画作家 コミックの元祖
アメリカ
・トーマス・ナスト(1840-1902)
アメリカ風刺画家の父
○20C
ドイツ
・ゲオルグ・グロッス(1893-1959)
20世紀最大の諷刺画家(ジョージ・グロス)
ジパング
・手塚治虫(1928-1989)
マンガの神様
アメリカ
・ラルフ・ステッドマン(イギリス生)(1936-
マンガで世界を変えようとした男
アナーキーな諷刺マンガ
○21C
『諷刺画は社会的に意義ある最も有益な芸術である』
BY ロシア文学者ゴルキー
参考書籍
『諷刺の芸術』M・ホジャート著 山田恒人訳 平凡社
『昭和新聞漫画史』毎日新聞社 ※以下3冊
『1億人の昭和史 昭和全史1926~1989』
『別冊1億人の昭和史漫画大図鑑』
『イエスタデイ 60’₋70’年代の青春群像』
『日本の戯画 歴史と風俗』宮尾しげを編 第一法規
『謎解き 鳥獣戯画』 芸術新潮編集部編 新潮社
『北斎漫画㊀』 岩崎美術社
『図説 ヒエロニムス・ボス』岡部鉱三 河出書房新社
『幻想版画 ゴヤからルドンまでの奇怪コレクション』
ヴァレリー・シュール=エルメル著 グラフィック社
『MAD マッド傑作選・I 』TBSブリタニカ
『芸術新潮 20世紀を決定した「眼」』新潮社
『昭和40年男 vol.51』CRETE
『日本の笑いマンガ1000年史』文藝春秋デラックス
『ユーモアの研究 世界のマンガ』文藝春秋デラックス
『昭和のマンガ展』朝日新聞社
『漫画博物誌 世界編』須山計一 番町書房
『漫画博物誌 日本編』
『人間動物園』久里洋二 美術出版社
『カムイ伝』①~⑮第一部 白土三平 小学館叢書
『諷刺図像のヨーロッパ史』 柏書房
『ドーミエ 諷刺画の世界』喜安 朗編 岩波文庫
『明治の諷刺画家・ビゴー』清水勲 新潮選書
『Newsweek日本版 2024年の世界を読む』CCCメディアハウス
『戦後ギャグマンガ史』米沢嘉博 新評社
『マンガ漫画の魅力』ヨシトミヤスオ 清山社
『マンガ文化55のキーワード』
竹内オサム 西原麻里編著 ミネルヴァ書房
『特集:ガロとCOMの時代 東京人no.341』都市出版
『ガロ曼荼羅』TBSブリタニカ
『コミック・ボックス』volume102
『コミック1970』徳間書店
『滑稽漫画館』宮武外骨 河出文庫
『宮武外骨』頓智と反骨のジャーナリスト別冊太陽 平凡社
『三浦朱門のコミック談義』三浦朱門 小池書院
『アナキズムを読む』田中ひかる編 皓星社
『新世紀のコミュニズムへ』大澤真幸 NHK出版新書
『バンクシーとは誰か?』カーサ ブルータス特別編集
マガジンハウスムック
『EYEMASK』TheCartoonMagazine NO.59 蒼天社
『世界を変えた100のポスター上・下』
コリン・ソルター著 角敦子訳 原書房
『新聞ジャーナリズム』
ピート・ハミル 武田徹訳・解説 日経BP社
『ルターの首引き猫』森田安一 山川出版社
『おもしろい 世界の諷刺画』監修 茨木正治 オークラ出版
『文藝春秋漫画賞の47年』 文藝春秋編
世界史のエポックメイキング記録メモ
(※年は大まか)
○グーテンベルク印刷革命(独) ~1450年頃~
○ダビンチ(伊)1452-1519
○コロンブス(ス)1492
○宗教改革(独)1517
○種子島鉄砲伝来 1543
○イギリス市民革命 -1640~
○イギリス産業革命 -1750~
○アメリカ独立WAR 1775-1783
○フランス革命 1789
○黒船来航ペリー 1853
○アメリカ南北戦争 1861-1865
○明治維新 1867-
政治的クーデター&百姓一揆&ええじゃないか民衆運動etcのコンボ
○WWⅡ終戦 1945
○ベルリンの壁崩壊 冷戦終結 1989
○インターネット元年(ウインドウズ95)1995
○アメリカ同時多発テロ事件 2001
○東日本大震災 2011
○新型コロナパンデミック 2020ー
○生成AI元年 2022(2023)ー
○大谷翔平さん大活躍 2024