作ること。造ること。生み出すこと。
せっけん粘土でお花をつくることは、ただの「作成」ではなくて「創造」なんだと、最近気が付きました。
創造というと大げさに聞こえますが、せっけん粘土が私にもたらすものは「完成形のお花」だけではないということです。
それは、お客様との繋がりであったり、感謝や感動の気持ちであったり、達成感であったり。それら全てのものを含めて私はお花を「つくって」いるのだと。
淡々とした作業です。とても地道な作業です。
だけど、ただ粘土をこねているのではなくて、私のクリエイターとしての挑戦は、商品を作り始めるところから、お客様の手に渡ったその後の時間全てを「造る」ことなんだと思うと、とてもわくわくするのです。
つくりながら、私はわくわくする。
梱包しながら、少し緊張する。
開封しながら、お客様はドキドキする。
お花が人の手から手へと思いを運んでいく。
その一連の作業が「ハンドメイド」なんだ。
自分になにかを生み出すことなんて、できないと思っていました。
自分は「クリエイティブ」ではないから、と。
でも、基礎となるやり方をちゃんと教われば、私にもできた。
全く何もないところから生み出したわけじゃないけれど、その表現は私にしかできないもの。
そこに自信を持ちたい。
同じ人が何度作っても、全く同じ形・表現にはならないのだから、違う人が作ったら違う形・表現に決まってる。唯一の価値があるに決まってる。それは客観的に見て下手だろうと上手かろうと、間違いなく「創造」なんです。そこに誰もが自信を持つことができますように。
ハンドメイドじゃなくても、執筆でも、写真でも、料理でも、その他どんな作業も、その「作品」だけをただ作っているのではないと、教えられました。一つ作っただけで、そこから先、手を離れても、受け取った人や見かけた人の心への働きかけがずっと続いていく。
作ること、造ることは、
自分の可能性を広げることでもあるはず。
自分の世界を広げることでもあるはず。
クリエイト「造ること」の可能性を大きく、大きく、感じます。
てのひらサイズの粘土が、大きな創造につながっているとしたら。
あなたのてのひらには、何がのっていますか?