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校舎の規模とアルファコース

同じ塾内でも校舎の規模によっての違いがあり、アルファと呼ばれるコースでも、規模によってコース数も異なり、同じ実力ではないこともあります。
SAPIXに通塾中の方のブログや掲示板には、ネット上で容易にアクセス可能ですが、その中で大規模校舎、中規模校舎、小規模校舎というワードやアルファという言葉が出てきて疑問に思っている方もいると思いますので、解説してみたいと思います。

校舎数と2020年度の6年生在籍生徒数

2020年度の6年生の受講者数は、内部生向けのテストの受験者数から約6300人だと推測されます。
昨年はHPの合格実績を見ると6013人でした。

校舎数は47校舎、うち4校舎は関西です。
詳しくはHPでご確認ください。


校舎の規模とその特徴

校舎の規模については厳密な定義はわかりませんが、私が考える分類では、
大規模校舎:総コース数が18コース以上で、アルファコース数が6コース以上の校舎(東京、自由が丘、吉祥寺、成城)
中規模校舎:総コース数が11コース以上で、アルファコース数が3から4コースの校舎
小規模校舎:総コース数が10コース以下で、アルファコースが1から2コースの校舎
というイメージです。

一般的には大規模校は講師がドライな対応をするが、小規模校あはアットホームで手厚いと言われています。
人数が少なければ、生徒の顔を講師が覚えやすいということも確かにあると思いますが、実際の校舎の雰囲気は、校舎長のキャラクターにもよると思われます。
大規模校でも、親の塾の使い方次第で、親身になってもらえることもあります。

それぞれの校舎の規模によってメリットデメリットがありますので、校舎選定に関しては実際に足を運んでみることも大切です。

アルファコース

いちばん有名なSAPIXワードのアルファですが、これは塾内でおこなわれる月に一度のテストでコース分けを行いますが、そのコースの上位ブロックの呼び名です。

コースというのは一般的なクラスと同じで、1コースは15人から20人と言われています。
ブロックというのは、コースを3つないし2つ毎に区切ったもので、ブロック内は同じ講師が担当しています。
コースは頻繁に昇降してしまいますが、実際はブロック内での移動が多く同じ先生の授業を続けて受けれることが多いようです。

アルファの目安としては、校舎毎に基準が変わります。
テストがある毎に校舎毎に順位を出して、コース人数で輪切りにしたものです。
他塾でテストを受けたら、電話で入室を勧められたという方がいますが、これは入塾するかどうかで、コースに分けに影響が出るので、確認をしているものです。

大規模校舎のコースによっては、500点満点で9点以下の差しかないような時もありますので、ひとりひとり電話をして厳密に確認作業を行なっているようです。 
同じ点数に何名も並んでいることがあり、うっかり収容人数より多いラインで点数を切ると大変なことになります。

規模が違うと、アルファコースの基準にも差があります。
アルファコースは偏差値57程度までが目安ですが、大規模校舎のアルファ6コースではもう少し低くでも基準を満たすこともあります。
同じアルファ1(アルワン)と言っても、大規模校舎の基準では67以上、中規模校舎だと63程度、小規模だと60程度という差もあります。

オープン模試での開成80%基準は67ですので、単純には比較できませんが、大規模校舎のアルファ1に常にいる子ならばそれなりに合格の可能性が高いと思われます。
桜蔭志望ならば80%基準が62ですので、大規模校舎ではアルファ3、中規模校舎ではアルファ2、小規模校舎ではアルファ1ならば、同じように合格の可能性が高くなります。

ちなみに、大規模校舎でアルワンしか経験したことがないお子さんをアルゼロと呼ぶ方もいるようですが、各校舎で、それぞれ1、2名いるかいないかということです。


カリキュラムスタート前に募集終了する校舎

この数年で顕著なのは、3年2月の入塾の前に既に定員に達している校舎が出ているということがあります。
人口急増地域の小規模から中規模校舎で、みられる現象です。
それによって、席を確保するという意味で、早めに入塾をしておくという家庭も増えているといいます。
しかし、それは単に席を確保するという意味でしかなく、早くから入塾しておけば成績が伸びるというものでもないので注意が必要です。

現在6年生の入塾の際にも、3年生の秋には募集が停止になった校舎が数校舎ありました。
低学年のコースは元々定員が少なく、新4年スタート時に募集定員が増になることから、希望の校舎に入れたという方もいました。
また、スタート時にも定員がいっぱいだったという場合は、4年生は通塾日数が少ないことと、授業終了も午後8時だったので、少し遠い校舎に通いながら、ウェイティングを掛けたと話を聞いています。
概ね、4年生の夏からは希望の校舎に通塾可能になったという話を聞いています。
それぞれの校舎での事情もあると思われますので、一度直接校舎に問い合わせることは大切だと思います。

難関中学を志望するのであれば、大規模校舎に入塾した方が有利に働く部分もありますので、通塾に無理がなければ大規模校舎をお勧めします。
大規模校舎では、カリキュラムスタート前に募集停止になったことは一度ないようです。




この記事は、私の体験したことをもとに書いています。
必ずしも、全ての方に当てはまるわけではないと思いますし、かなり主観が含まれていますので、時間経過によって、あるいは一般的な観点からは、正確性に欠ける部分もあるかも知れません。
こんな話もあるんだな程度に読んで頂ければ助かります。
何かの決定に際しては、こちらで書かれた情報は参考程度に考えていただき、自己判断でお願いいたします。
また、お勧めした書籍やグッズを使用する場合は効果についての責任を負えませんのでご容赦ください。
ご質問がある方は、コメントやメッセージをいただけたらと思います。



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