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夫がいないのが寂しいのではなく、自分が輝く場所がないのが寂しかった。

昨日、洞察力のあるセラピストのカウンセリングを1回受けただけで、怒涛のような気づきが私にありました。

私は、夫と再婚してからも働きたい、といくつかチャレンジした仕事がありました。

が、面接を受けたあと夫に報告すると、

「土日が仕事になるのは絶対ダメだよ。私は前の結婚が、お互い働き過ぎて家庭生活にならず、ただの同居人になってうまくいかなかったんだから、土日は仕事はなしだよ。」と釘を刺されました。

幸いというか、残念というか、そこの会社は落ちたのですが、夫が望む私の働き方は、家の近くで家庭優先で軽く短く働く、みたいなものでした。

私は、夫からそう言われるほどに、そう言う働き方は嫌だなと感じ、たまたま受かった自分の好きな仕事で夢中になると私が家事を回せず、夫にたびたび怒られるのが嫌でやはり離脱し、いつのまにか外で働く、という選択肢を私は外していました。

そうして、自宅でオンラインでセラピスト的なことをしてみたり、有料記事を書いてみたりしていましたが、すべてが中途半端でした。

私は自分の本当のニーズを分かっていませんでした。

そして、私の本当の特性よりも、長い間持っていたセルフイメージを優先していました。


セラピーを受けていたからこそ、


弱い私、と思って生きてきたけれど、どうやら違うらしい、結構強いみたいだ、とは思いはじめてはいましたが、具現化しないまま、いつのまにか以前の思考、行動に戻っていました。


経営者の夫が忙しいならば、私はなるべく家にいてすぐにサポートできる方がいいだろう、ともっともらしい正しさを掲げ、本当の自分、自分らしさに嘘をついていました。

夫と波立たない、周囲と波立たない、そんな選択ばかりを無意識にして、自分の抑圧した感情に翻弄され、体調不良、夫への不満、を創り出していました。


独身のとき私は対人援助職を選択していました。

夫はまた戻れば?とも言いましたが、セラピーをしてきて気づいたのは、あれは私は誰かの世話をしないと自分に価値がない、また、私は自己犠牲しないといけないくらい自分の罪悪感が強いから、人のお世話をし、役に立つことで多少の平安を手に入れていたのではないか?ということでした。

そうすると、それに気づいてしまったらまたその仕事に戻りたい、と思えなくなりました。

かつての私の選択してきた職種は、傷ついてきたアダルトチルドレンだからこその仕事、仕事の仕方だったと気づいたら、そこから変化した私はもう同じことはできない、と思えたのです。


セラピーで少しずつ気づいたのは、


本当の私は結構目立ちたがり、
自分の意見はいつもしっかりと言いたい、
自己主張がある、
負けず嫌い、

そんなことでした。

これは、私が自分だ、と思い込んでいた姿と真逆でした。

私は目立たぬように、
意見はないかのように、
自分を主張せず、
人の下にすぐ入り競争心がない、

これが私の長い間のセルフイメージでした。  

そして、またいつのまにかかつてのそのセルフイメージ通りに、ただ夫を優先し、夫に従う主婦になっていました。

そして、私の内面は満たされていませんでした。

側からみたら、

「幸せでしょ?いいわねえ。」

と言われても、夫がはぶりよく生活していても、素敵なものを与えてくれても、私は自分のニーズを満たさず、不一致なことをしている、というのはどこかでひっそりと感じ取っていました。

そして、カウンセリングで話しを聴いてもらってから気づいたのは、私は夫が出張や外食で一緒にいる時間がとても少なくて寂しい、と思っていました。


私が満たされないことを、それのせいにしようとしていました。

そうして自分を騙す方が私には楽だったからだと思います。他人のせい、外側のせいにするのは安易で楽です。


が、もちろん夫がいないのは寂しくはありますが、それ以上に寂しかったのは、私は今社会で輝く場所を持っていない。自分の能力を活かす場所をいつのまにか失っていた、そして、どこにも所属感がない、そのことが何より寂しく哀しいことだったのだと気づきました。


こういう感覚は、大なり小なり、子育てや家族の介護などで家庭に入らざるえなかった方は、どこかでみんな感じているのかもしれません。


それに私は、小さな頃に感じていた

無価値感、
罪悪感、
虚無感、

など経験してきた痛みが、痛みだけれど知っている懐かしくてどこか安心すらあるあの痛みに、どっぷりとハマりこんでいたのかもしれない、と感じます。

この気づきが、私だけでなく、

本当の自分のニーズって何だろう?

と読んでくださった方も、今一度ゆっくり考えてみるきっかけになればなお嬉しいです。


お読みいただきありがとうございます。

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