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波に乗った人生を生きるシンプルでパワフルな方法・実践編①(捨てる)


「何をどのくらい所有しているか」

ということが、価値基準だった時代が終わりを迎える頃、

「断捨離」や「ミニマリスト」

などの価値観が、代わりに広く台頭するようになりました。


様々な人が繰り返し言っており、わざわざ改めて私がお伝えしなくてもいいかもしれませんが、大切なことなので、敢えて記しておきたいと思います。


はじめに

「人生の波にのる」ために、身の回りを常にキレイにしておくこと、キレイにしようと心がけることは必須事項です。

広く知られていることとして、机の上や部屋の状態はその人の「心の中」「頭の中」を反映すると言われます。

確かに、スッキリと片付いた机に向かっていると仕事もスムーズに進んでいる感覚がありますし、

キレイに整ったキッチンに立つと、手際もよく、落ち着いて料理が出来るような気がしないでしょうか?

年間150時間もの時間を、ビジネスパーソンは書類等の必要なものを探す時間に費やしているというデータもあります。

書類や本が積み上げられた机、パソコンのデスクトップに無造作に並べられただけのデータ等、自分ではどこに何があるか把握しているし、散らかっていないと落ち着かないという人もいるでしょう。

それでもやはり、毎日数分単位でロスを生み出しているという事実は否めないでしょう。

また、周りが雑然としている人は思考回路も混乱をきたしやすい傾向があるのに対し、きちんと身の回りが整っている人は総じて仕事も早い傾向にあります。


身の回りの片付け術については、その道を極めた方々が、書籍やSNS等で様々な情報を発信しています。


私は片付けの専門家ではないので(自分も、気を抜くと、家が雑然となっています)、具体的なことは、エキスパートにお任せするとして、ここでは、

「波に乗った人生を生きるシンプルでパワフルな方法」

に関する片付けポイントを紹介します。

今回はまず、「捨てること」の利点についてです。


捨てること

スタート地点はやはり、「捨てる」ところからです。

余計なものに囲まれて生活してはいませんか?

捨てることの利点は2つ。

1つ目は、単純ですが「スッキリする」

2つ目は、「節約につながる」

です。


(1)部屋も気持ちも頭もスッキリ


まず「スッキリする」から見ていきましょう。


これは勿論、見た目のこともありますが、気持ちとしても「スッキリ」感を味わうことが出来ます。

誰にでもこの「スッキリ」経験はあると思いますので、想像してみやすいでしょう。

まず「スッキリ」するまで片付けられたことで充実感・達成感を味わうでしょう。

そして「スッキリ」した環境に身を置くことで、何だかすがすがしい気持ち・初心を新たにするような気持ちになるでしょう。

ただ、問題は「スッキリ」した状態が長く続かないこと。

気が付くと、モノが積み重なり、溢れ出て、必要なものがすぐに見つけられないブラックホール化してしまう人も少なくないと思います。

後日、別記事にて「スッキリ」状態のキープ術についても触れていきます。


(2)捨てることで節約に

私の場合ですが、購入したもののうち4割~5割位(ときには5割超)は不要なものを購入していると思う時期がありました。


結局読まないまま売ってしまった本、

着なかった服、

食品に、

化粧品。

自分のものだけでなく、一緒に暮らす家族のものもそうです。

子どものために、買っておいたはいいが、買ったことを忘れてしまいっぱなしにしてしまい、結果、着ないうちにサイズアウトしてしまった服や靴など。

書き出してみると悲しくなってきます。何故、捨てるものを買ってしまうのか?

もしくは、買ってしまったものを捨てるのか?


理由はやはり「整理」されていないからなのだと思います。


環境、身の回りが整理されていないと、「どこに」「何が」「どの位」あるのかが掌握出来なくなります。

自分は何を、どの位持っているのか。

また、何を持っておらず、今必要なものは何か?

これを明確にした上で、新しくモノを増やそうとしているでしょうか?

自分の今の状態を把握していないと、特に必要のないものでも「必要かも」「いつか使うかも」と思い、ついつい手にしてしまいます。

本当に必要かどうか、今ここでレジを通す必要があるか今一度考えるためにはまず第一に自分の周りの整理整頓を行い、状態を把握しておくことだと思います。

そうすることで、環境の整理が出来るだけでなく、自分自身の「頭の整理」も同時に出来、的確に判断が出来るようになるでしょう。

捨てる作業を通して自分の傾向も分かってくるので、自分自身の対策にもなります。


「捨てる」理由(わけ)

「捨てる」ことに利点、何故捨てるのか?を明確にしておいた方がモチベーションにもつながってくると思いますのでここで説明を加えたいと思います。

まず、不要なものとお去らばすると、気持ちが前向きに未来志向になります。

反対に要るのか要らないのか分からないモノに囲まれて生活していると、何となくケジメがなかったり、何が大切なのか分からず混乱している場合が多いようです。


ある方は20年以上前の雑誌やコミック誌をどうしても捨てられず、自分の部屋に積み上げていたそうです。

その人の仕事場も傍から見ていてどう考えても不要そうなもので溢れていました。

「いつか必要になるかもしれないから」

が口癖でしたが、あるとき見るに見かねた周囲の人が強制的にダンボール5箱分の「ガラクタ」をその人の机から強制的に捨てました。

はじめこそ、それまで「囲まれていた」ものがなくなってその人は意気消沈しましたが、

結局その後、捨てたものの中で「必要になった」ものは1つもなかったそうです。

そしてその経験がもとになり、自宅の整理整頓もする決心がついたといいます。


所有するものが多すぎるとどのようなことが起こるでしょうか?

・・・混乱し、身動きがとりづらくなるように思います。

自分が何を所有しているのか、把握が難しくなり、所有していることすらも忘れてしまうものたちが出てくるでしょう。

また、手入れをしたり心を込めて使ったりというケアも疎かになってくるかもしれません。


そして

目の前に磨かなければいけない靴、

アイロンを掛けなければいけないシャツ、

読まなければいけない本

などが山積みにされていたらどうでしょうか?

きっと時間に追われている感覚が出てきてしまうと思います。


「もたないことの不安」と「もつことの不安」、両方あると思いますが、いずれにせよ心に負担、ストレスを与えるきっかけとなり得るでしょう。

自分にとっての「ちょうどよい」部分を見つけて、そのレベルをキープしていくことで、とらわれることの少ない、すっきりと気持ちのよい生活が出来ると提案しています。


モノに囲まれて幸せを感じることも1つの価値観としてあるとは思いますが、モノに主導権を握られるのはどうかな?とも思います。

「所有する=しがらみ」との見方も出来、何かを所有すると、同時に「手放す」ことへの恐怖感が生まれます。

特にモノによって幸せを得ている場合、そのモノを必死に守ろうとするかもしれません。


「捨て身の覚悟で」という表現もありますが、

この表現からは、

湧き上がってくるパワーや

前進しようとする決意、

もう後がないという焦りやそこからくる腹決め

を感じます。


何かを前に進めていくために広義の意味で「捨てる」ということはキーワードなのでしょう。

まずは手に取れる余計な「モノ」を捨てていくことで、不思議と内面も整理がつき、さらには研ぎ澄まされていく、そういう関係なのです。



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